Re: ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破/カラー・GAINAX ( No.24 ) |
- 日時: 2009/11/08 22:59
- 名前: tomo
- とっくの昔に見ていたのですが、今更ながら感想です。
しかも、ちょっと違った観点からの。
今回の劇場版は、「物語上のわかりやすさ」を随所に感じました。 そもそも、テレビ版では、一向に成長しないシンジとシンジを成長させるきっかけを与えられない大人たちという、物語としてはかなり特異な話が進められていました。 端的に言うと、「男の戦い」であれだけかっこよく叫んだシンちゃんが、その後、劇場版ではあの体たらくになるっていうのは、物語としてはぐるぐる循環しているだけで、ある意味崩壊しています(それがエヴァのよさでもあります)。
しかし、今回の劇場版では、まず、序からしてミサトさんがシンちゃんと心を開いて話し、シンちゃんを信じてあげることによって、成長の兆しを与えてくれます(これだけでミサトさんの役割の8割はオ果たせたようなもの。ほんらい、ミサトというキャラの役割は、こういうところにあったはずでした)。 そして、破でも、序盤、加治さんがシンちゃんにセカンドインパクト前の世界について語ることで、シンちゃんに戦う強さと動機を与えています。
だからこそ、シンちゃんは最後、「綾波をかえせ!」とさけぶだけの強さを手に入れることができたんだと思います。
私にとってこの劇場版は、物語としてある種「崩壊していた」エヴァが、きっちりと成立した物語となったらどうなっていたか、ということを示してくれる、とても面白い作品となっています。
そういう意味でも、この劇場版は、「再構成」のお話であると言えるでしょう。
ただ。
正直、私にとってのエヴァは、テレビ版の「崩壊した」物語を紡ぐエヴァでした。 だから、厳密に言うと、新劇場版は、私にとってエヴァであってエヴァではありません。 そういう意味では、悲しいと感じる部分があるのも事実です。 それでも、一つの作品として十分に楽しめることは事実ですので、これはこれで受け入れられる(?)のですが、突き詰めていくとなんだか微妙な感じがするのです。
なにはともあれ。
物語として成立したエヴァがどういう最後に向かっていくのか。次回の「Q」を期待して待ちたいと思います。
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