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[523] 1111111ヒット記念企画
日時: 2010/05/14 20:26
名前: tamb

 というわけで、このスレは1111111ヒット記念ぷち企画ということで、1111111ヒットにか
こつけて何か適当に書いてみませんかというスレでございます。

 お題は「1111111」から連想されるものなら何でもOK。単に1でも問題なし。綾波レイが7人
行進して来るでもOK(笑)。とにかく何でもOK。

 サイズ等の制限は基本的になし。それこそ100文字でもOK。ただし読むのに五時間とかかか
るような大長編はご遠慮ください(笑)。あと連載もダメ。書き上げて一気に投下してください。
ゲンレイもダメ(笑)。18禁もアウトです。

 感想とかの反応もこのスレで。結果的に割り込みになっても気にしなくてOK。

 一見さん歓迎です。お気楽にどうぞー。もちろん常連さんも歓迎。

 これはという名作が出てきたらサルベージも考えます。異常な盛り上がりを見せたら通常企
画に変更もありえるかも!

 締め切りは、そうだな、2000000ヒットまでかな。一日平均350くらいだから……ま、そのく
らい先です(笑)。

 こんなもんかな? 何か質問とかあればこのスレでお願いします。

 というわけでよろしくお願いします。盛り上げましょう。私もこれから考えます。

 最後に、提案してくださった名も無きROM氏に感謝を。

-------------------------
締め切り修正します。2000000ヒットまでだと長すぎるんで、10周年記念企画発動までに変更です。
ま、だいぶ先ですよね(笑)。
メンテ

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Re: 1111111ヒット記念企画 ( No.29 )
日時: 2010/05/28 23:49
名前: 何処

前書き口上&読前の諸注意

・人により[痛モノ]と捉える方も居るかも知れません。

・色々と矛盾はありますが作者の勉強不足だから華麗にスルー。

・読前に某カロイドの名曲【MOON】読後に同じく某カロイドの神曲【1/6】(作品イメージソース)をお薦め。
某チューブや某ニコで各自検索。


では1111111Hit記念何処作品第七弾をどうぞ。



【1/6】


満月を碇君と見る。

二人で最初に見たのはあの時…

ヤシマ作戦…

私は…三人目になる事を予期していた。

その暫く前…あの起動実験の時、何故司令が私を助け出したのか私には理解出来なかった。

例え私が死んでも…替わりなら居る…

だけど、赤木博士から渡された破損した眼鏡は…

“…絆よ…貴女と司令の…”

…あの後、入院した私に眼鏡を渡す時、赤木博士は笑顔で私にそう言った…

今思い返せば寂しげな優しい笑顔だった。

私にとって、それは不必要な物。でも何故か私はそれを受け取った。

そしてその眼鏡は私の存在理由の象徴になった。

絆…加粒子に焼かれ、あの灼熱の中私は自分が役目を…道具としての役割を果たした事に満足感を感じていた。

例え生き残っても、LCLから離れた私の肉体はいずれリリスの体細胞に乗っ取られる、そして動かぬ肉塊と化した私の肉体は再びリリスへ還元されるのだ。

だけど…私をエントリープラグから助け出した碇君は…私にもう一つの絆…涙と笑顔をくれた。


『笑えば…いいと思うよ。』


私は…初めて知った。
自ら笑うと言う事を。
人の涙は…綺麗だと。

そして入院…

私を構成する人間の因子をリリスの体細胞から保護する為に、通常の人間なら致死量に近い投薬を私は受けていた。

この肉体を維持させる為の投薬、成分は一種の抗癌剤。

一月も投薬が続けば私の消化器官は殆ど食事を受け付けない。例え食品を摂取しても大半は未消化で排泄される。

そして私はメンテナンス…記憶の保存と肉体の再生…を定期的に行う事でこの肉体を維持させていた。

入院を私は無駄な行為と思っていた。
それより私の肉体を取り替えれば効率的な筈。だが、碇司令は何故か私を使い捨てにしなかった。

私は…二人目のままだった。



碇君は時折私を連れてここに星を眺めに来る。
取りたての免許で小型のバイクを運転して、町から二時間のこの高原へ。

初めて来た夏の夜空は星がすぐそこにあるように見えた。

私は星空に彼女を思い出す。

セカンドチルドレン…



彼女と碇君と、使徒を撃破した後で見た星空は忘れられない。

そして上空から落下する使徒を迎撃した後で皆で食べたラーメン…

私は密かに薬を捨てた。碇君と…皆と食事を取りたくなったから。

何れにせよ、何時か私はリリスに還る。死んでも替わりなら存在する…

時折押し寄せる苦痛も、私には関係無かった。

そして…ディラックの海に消えた初号機…

「貴女は人に誉められたくてエヴァに乗るの?」

純粋な疑問。私には良く判らなかった…エヴァに乗る為に造られた私とは違う彼女の有り様が。

帰還した初号機から回収された碇君を抱き締め泣き崩れた葛城三佐…私を救った碇君とその姿が重なる。

今思うに、私は葛城三佐と碇君に嫉妬したのだろう。そして…セカンドも。
私は…感情をもてあましていた。だから碇君が目覚めた後…私はセカンドに後を任せたのだ。

そして…あの参号機…

ダミーの完成は私達パイロットの必要を無くした。確実にいずれ零号機も弐号機も無人運用される筈だ…

私はその事実に碇司令が何故ダミーに拘ったか理解した。
司令は…私達を、息子を、碇君を戦わせたくなかった…

だが…

ゼルエルと名付けられた使徒に為す術も無く私とセカンドは敗退…初号機を起動させる寸前、彼女…エヴァはダミーを拒否した。

破損した零号機のエントリープラグに中継される本部の緊迫した状況を私はぼんやりと聞いていた。もう直ぐ訪れる終末を…サードインパクトを予期しながら。

サードインパクトは…起こらなかった。

碇君が…初号機を動かし戦ったから。でも…碇君は初号機に消えてしまった…



ふと右手を包む温もりに意識を戻す。
碇君の存在が隣にある事実は私を安堵させた。
満月を黙って見上げる私達。私は再び回想する…



碇君は戻って来た。
そして…セカンドは…


替わりの無い存在…セカンドの自殺的な行為は私には理解しがたかった。

「心を開かなければエヴァは動かないわ」

「ええ、死ぬわ」

「…私は人形じゃ無い…」
セカンドに叩かれ、呟いた自分の台詞…

あの時、私は初めて自我を自覚した。

私は…彼女に自我を貰った。

そして彼女は引き換えの様に…使徒に自我を壊されてしまった。


ロンギヌスの槍を投擲し、使徒を殲滅した後、司令は私に伝えた…司令自らが最後の使徒となり、リリスに融合すると…


『時計の針は動いた。今や我々は自ら針を進めねばならない。…ゼーレは最後の使徒を必ず送り込む。それはリリスを人の身に宿した疑似使徒…リリスより創造されたお前のイミテーションだ。そして彼らはその使徒が起こせずに終るサードインパクトをアダムより造られしエヴァンゲリオンを依代として起こす為に自ら動く。私はその前にアダムを以て我が身を疑似使徒と成しサードインパクトを我が手で起こす…人類の明日を望む妻の願いを叶え、再び妻と相間見得る為…』


そして…アルミサエルと言う名の使徒の出現。

零号機の自爆装置を作動させ、私は哀しみを知った。
碇君ともう会えない悲しみの涙…

あの時私は人になったのかも知れない。


…そして私は光に包まれた。


私の最後の記憶は…そこまでだ。

私は…三人目の記憶が無い。有り得ない記憶…最後のバックアップ以後のあの自爆までの記憶は確かにあると言うのに。
そしてこのリリスの肉体が何故未だ存在するのかすら私には判らない。
だけれども…
碇君と私は今こうして月を見ている。



月明かりは煌々と私達を包む。

輝く月に私は親近感を抱く。
1/6の重力の星は1/6の寿命の私に良く似ていて。

私は碇君の隣、いつも碇君を眺め、夜の逢瀬を一人待っている。

私は束の間碇君を借りている。

セカンドは何れ自分の心に素直になる。そして又彼の…碇君の元へ戻る。
推測では無く確信。
私の命ある内に…

寂しいが悲しくは無い。碇君とこうして月を眺め、私は幸せに満ちている。

二人に『ありがとう』を言えるまで…私は生きたいと願う。

そしてあの月の様に…

私はこの世界を優しく照らすあの星から貴方と彼女を見守っていたい…


2017年11月11日1時11分の第二新東京郊外美ヶ原の駐車場は人気も無く

碇君の唇は熱く柔らかかった。


【後書き】

これはLRSです(きっぱり)。
レイは幸せです。(更にきっぱり)

そしてシンジも。(断言)

苦い苦しい哀しい幸せ…でも二人に後悔は無いんです。

いや正直ちとどうかなとも思ったのですが、脳内綾波が『私…これでいい』とゴーストとして囁くので。
メンテ

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