Re: 1111111ヒット記念企画 ( No.21 ) |
- 日時: 2010/05/24 19:34
- 名前: 何処
- 【綾波さん思索する】
「いちいちいちいちあんたはうるさいのよいちいち文句ばかり、だいいち私はあんたに頼んだ覚えは無いわ!」
「いちいちうるさいのはアスカじゃないか!だいいち、いちいちいちいち人のやる事に文句つけてるのはそっちじゃないか!」
「何よ!」
「何だよ!」
碇君達…又ケンカしてる…
「なんや又夫婦漫才か?」 「夫婦揃って良くやるよな…」
「「夫婦じゃ無い(わ)よ!!」」
「いや、ありゃ夫婦喧嘩だ、じゃじゃ馬に蹴られる前に退散しようぜ。」
「ほんまや、犬も喰わんたぁ良ぉ言うたな。逃げ逃げ」
「(鈴原)(トウジ)!(相田)(ケンスケ)!ななな何言ってる(のよ)(んだよ)!?!」
「皆仲良しなんだから…」
…?
「綾波さん、何か用?」 「珍しいわね、ファーストが来るなんて…」
「…教えて欲しいの…」
「へ?」「何を?」
「碇君とどうしたら喧嘩できるの?」
「「は?」」
「夫婦漫才…夫婦喧嘩…仲良しの証…碇君との絆…羨ましいの…」
「「!?!!」」
「教えて…お願い…」
「あ、あうあうあう…」
「あ、綾波さん…意外と…」
「そう…駄目なのね…」
「ちちち一寸待ちなさいよ!誰も駄目なんて言って無いでしょ!」
「!!?ア、アスカそんな…え?い、良いの?」
「良いも悪いも無いじゃない!この娘本気よ!?」
「…どうすればいいかしら…」
「…あ、鈴原が夫婦漫才の記憶媒体持ってたわ!あれで研究なさいな!」
「成る程…了解、そうする…」
「ち、ちょヒカリ何を!?」
“一番無難な着地点よアスカ、嘘は付いて無いし下手な事言えば綾波さん本気で勘違いしそうだし…そうなれば何をするか…”
“り、了解…ヒカリ、助かったわ…”
数日後…
「綾波、リツコさんが呼んでたよ。」
「…何でやねん…」
「は?」
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Re: 1111111ヒット記念企画 ( No.22 ) |
- 日時: 2010/05/24 20:33
- 名前: タピオカ
- >何故さん
はじめまして。タピオカです。
7人目の君へ 発想が新しいですねぇ。生存したレイは3人でも、レイ、というのは7人いた……う〜ん。深い。
シークレット7 これだけでも十分甘いですよ!二人とも、幸せですね。
番茶と○○屋敷 1日7回は多すぎですねぇ。俺では体が持ちません(笑)まぁ、経験ないから分かりませんが。やって出来ない事は(ピカッ)ぐはっ……
綾波さん思索する レイかわいい!(*´∇`)だがもっとお笑いを勉強するべきだ!そもそもお笑いとは(ピカッ)ぐはっ…… はい、笑えたんでいいと思います……。
適当な感想に思われるかも知れませんが、大真面目ですから。何はともあれ、これから宜しくお願いします。(笑)
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Re: 1111111ヒット記念企画 ( No.23 ) |
- 日時: 2010/05/24 22:03
- 名前: 何処
- 【99.8888889%】
綾波…
何…
君と…又出逢える確率は0.1111111%…エヴァの起動確率の11,111,110倍…
…
だから…又、逢えるよ…
碇君…
「あの…もしもし?」
じゃ…行くよ…
駄目!行かないで!
「おーい」
我が儘言わないで…
嫌…嫌…あたしも!
駄目だ!待ってるんだ!
「こら」
碇…君…何故…
君を…守る!だから!
碇君…
綾波…
「一寸…」
碇君!
綾波!
「あんたらねえ…そんなに私のカレー食べたくない訳?」
ミサトさん…そこのペンペンと加持さんが転がってる理由…解ってます?
碇君…駄目、やっぱり駄目!
「加持のはね…スペシャルなのよ…まぁたこいつ女に…しかも第二新東京知事の秘書官に手ぇ出しやがったのよ…ペンペンは…加持の馬っっっ鹿野郎が味見させたから…可哀想に…尊い犠牲者よ…」
て事は…無理矢理食わせましたね…加持さんに…
「ビーンゴー!シンちゃん冴えてるぅ♪」
碇君…
じゃ…綾波…
嫌碇君駄目!
逃げちゃ駄目だ!逃げちゃ駄目だ!逃げちゃ駄目だ逃げちゃ駄目だ!逃げちゃ駄目だ逃げちゃ駄目だ逃げちゃ駄目だ逃げちゃ駄目だ!逃げちゃ駄目だ逃げちゃ駄目だ逃げちゃ駄目だ逃げちゃ駄目だ逃げちゃ駄目だ逃げちゃ駄目だ!!!
いただきます
碇君駄目ぇ!逃げて碇君!
「…あり?ごっみんそりスペシャルの鍋のカレーだわ。」
げふぅ!?!
碇君!?!
「…嘘よ。」
ミミミミミサトさん!?!!
良かった…碇君…碇君が生きてる…涙…そう、私嬉しいのね…碇君!
綾波!
「はあ、あっついあっつい。」
!!…
「pi、あ、碇司令?ミッションクリヤしました。ほら加持、ペンペンも起きなさい。ほれ。」
「クワ?」
「…あ、碇司令。初孫補完計画第一段階クリヤしました…ええ。では手筈通りに。pi」
「始まったな。」
「ああ、全てはこれからだ…」
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Re: 1111111ヒット記念企画 ( No.24 ) |
- 日時: 2010/05/24 22:41
- 名前: タピオカ
- ミサトさんのカレーを食べるのは命懸けですからね。加持さんとペンペンのご冥福を祈ります。
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Re: 1111111ヒット記念企画 ( No.25 ) |
- 日時: 2010/05/24 22:43
- 名前: 何処
- 【七人のアホ】
「無理だよ出来ないよそんなの出来っこないよ!」
「シンジ君…又逃げるの?」
「逃げます。」
「馬鹿っ!」
「え?な、何でさ?どう考えてもそれおかしいよ!?何で僕が馬鹿なのさミサトさん!?」
「シンジ君、逃げちゃ駄目よ。これは貴方にしか出来ない事なの…ぷっ!」
「ミ、ミサトさん!わ、笑ったね!?今笑ったね!!裏切ったな…僕の事裏切ったな!大体なんでさ!何で僕なんだよ!」
「シンジ…アンタが適任なの。」
「な、何言ってるんだよアスカ!?解んないよ!そんなの解んないよ!」
「やらないなら…帰れば?」
「言われなくたってそうするさ!」
碇君…逃げるの?
「うん!」
大丈夫よ…
「え?」
私が… ミ 守るもの。
「見守るだけかよ!それに大体なんで小さく“ミ”なのさ!?」
貴方は死なないわ…多分。
「多分て何だよ!何で疑問形?!こんな事に何で命かける必要があるんだよ!」
「シンジ君…」
「か、カヲル君!?助けてカヲル君!」
「シンジ君、生と死は等価値なんだよ…僕にとってはね…」
「カ…ヲル…君…?」
「だって他人事だから…ぷぷっ!」
「か、か、カヲル君!?う、裏切ったな!僕の事裏切ったな!」
「シンジ…」
「と…父さん…まさか父さんまで…」
「お前が適任だ…だが嫌ならば止めればいい…」
「…本当にいいの?」
「代わりに…冬月を…」
「「「司令!?!!」」」
「何言ってるの父さん!?そ、そんなの無茶苦茶だよ!止めてよ止めてよそんなの止めてよ止めてよそんなの!!」
「…ならば…どうする?」 「な…何で僕なのさ!」
「一番お前のリアクションが笑えるからだ。」
「何だよそれ!に…逃げちゃ駄目かな…逃げちゃ駄目だよな…逃げるのは今だしな…逃げちゃおうかな…」
「…学園祭のヒロインは綺麗だったそうだな…」
「げっ!な、何故それを…」
「ほーらここに証拠写真よぉ〜ん♪」
「どどどどうしてミサトさんがそれを!?」
「それは私が葛城三佐に渡したから…」
「あああ綾波!?な、何でそんな事…」
「碇君…綺麗だった…もう一度見たいの…」
断れ、断るんだ碇シンジ、断ってしまえ!
「…逃げた場合…」 「判ってるでしょ…」 「シンジ…返事は?」 「…どうするの?」 「シンジ君…さあ答えを…」
「ぐっ!」
何でさ!何で僕がアスカの代わりに女装して見た事も無い男と映画見に行かなくちゃいけないのさ!大体あの学祭だって…
『碇君…貴方絶対性別間違えて生まれて来たのよ…何であたしのスカートでウエストに余裕あるの?』
『ほ…洞木さん、や、やっぱり止めようよ…僕には無理だよ…むぐっ!』
『あーもー動いたら化粧崩れちゃうじゃない!』
『ア、アスカく、口紅は止め…って!』
『碇君…』
『ああっ!?き、霧島さん!?た、助けて…』
『酷い…アタシより肌艶々…なんか悔しいわ…』
『き、霧島さん!?目、目が怖いよ!?ま、まさかき、君まで僕を女装させたいの!?変だよ変、皆おかしいよおかしいよこんなの!あ、山岸さん助けて!』
『シンジ君…綺麗…』
『や…山岸さん…君まで…』
『よしこれでウィッグを…嫌ぁ…可愛いっ!!』
『び…美少女よ!美少女だわっ!』
『くっ…負けた…』
『耽美…なんて退廃的で背徳的なの…』
『とほほ…』
…はあ、何で僕がこんな目に…
「…お待たせ…」
ああああ綾波!?
「私と…デート…嫌?」
綾波とデートはともかく女装は嫌なんだ!
「そう…じゃ…」
綾波!?
「碇君…行きましょ。」
え?ち、一寸話聞いて綾波!?綾波?綾波!あやな……嫌〜……
「先輩…な、なんて倒錯的退廃的な…不潔な筈なのに…ああっ!」
「完璧よ…シンジ君貴方なら梅ざわ某以上の女形に…レイ、貴方も宝ヅかのトップを目指せる…」
「先輩…ふ女子補完計画…なんて素晴らしい…」
「マヤ…これからよ。」
「はい!」
「碇君…あーんして…」
た…助けて…
【よおし、後一話で方向違う単発七回!】
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Re: 1111111ヒット記念企画 ( No.26 ) |
- 日時: 2010/05/25 01:48
- 名前: tamb
- ■何処さん
はじめまして(ですよね?)。管理人兼編集人のtambです。どぞよろしく。
【七回目の君へ】 こういうゲンドウはあり得ると、確かに思います。より冷徹になるために、温かさをそこに 置いてくる、みたいな。 弱い自分を自覚し、強くなりたいと願うシンジ。すがるのと同じくらいすがられたい。でも それは明日から。最後の一行が沁みます。
【シークレット7】 一転してゲロ甘。おまいらはおはようで二回キスするのか。おはようでキスしておはようで キスされるのか。口唇がただれるぞ(爆)。これで7につなげたアイディアに感服。
恐らく誰も付いて来ない余談。 キスキスキスでまず浮かぶのはジョン・レノンの遺作「ダブル・ファンタジー」に入ってい る小野ヨーコの「キス・キス・キス」。初めて聞いた時はぶっとんだ。これほどとんでもない 曲にはまだめぐり合ったことがない。 次に浮かぶのが電グルの「シャングリラ」。電グルはあんまり好きなバンドではないけれど、 この曲は聞きやすい。確か売れたはず。私の中でピエール瀧はこの頃のイメージのままのため、 ローレライとかで素晴らしい演技力を見せている彼を見ると戸惑う(笑)。
【番茶と〇〇屋敷】 不可能ですw いかに欲望の渦巻く食事であろうとも。
【綾波さん思索する】 全く無難な着地点ではない(笑)。嘘は言ってないけど真実も言ってない。 でも綾波さんの「…何でやねん…」は聞いてみたい!
【99.8888889%】 カップラーメンのミサトカレーって食べた人いる?
【七人のアホ】 シンジ君の女装は普通に可愛いと思う。内股だったりすると特に。というか、そろそろ設定 が苦しくなってきてるような気がw
【よおし、後一話で方向違う単発七回!】 その発想はなかった!
■楓さん 許可が出ましたので作品名を。楓さんのサイト『andante』にある「しっぽ」です。うちの リンク(絆)からたどって下さい。様々な思惑があるのでここから先は書きませんが、探し出 して、特にLAK方面の方は溶けて下さいませ。
> 引っ込みます。
あかんがな(笑)。
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Re: 1111111ヒット記念企画 ( No.27 ) |
- 日時: 2010/05/25 14:49
- 名前: JUN
- tambさん、カレーラーメン食いましたです。旨かったですよ。
ただ、僕としてはにんにくラーメンのが旨かったかな。 ああ、テストのせいで書けない……orz
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Re: 1111111ヒット記念企画 ( No.28 ) |
- 日時: 2010/05/25 20:25
- 名前: タピオカ
- 7人のアホ
シンジの女装は見てみたい気がする。
僕はテスト終わったんでバリバリ書いてます。明朝には破のDVDをみる予定ですww
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Re: 1111111ヒット記念企画 ( No.29 ) |
- 日時: 2010/05/28 23:49
- 名前: 何処
- 前書き口上&読前の諸注意
・人により[痛モノ]と捉える方も居るかも知れません。
・色々と矛盾はありますが作者の勉強不足だから華麗にスルー。
・読前に某カロイドの名曲【MOON】読後に同じく某カロイドの神曲【1/6】(作品イメージソース)をお薦め。 某チューブや某ニコで各自検索。
では1111111Hit記念何処作品第七弾をどうぞ。
【1/6】
満月を碇君と見る。
二人で最初に見たのはあの時…
ヤシマ作戦…
私は…三人目になる事を予期していた。
その暫く前…あの起動実験の時、何故司令が私を助け出したのか私には理解出来なかった。
例え私が死んでも…替わりなら居る…
だけど、赤木博士から渡された破損した眼鏡は…
“…絆よ…貴女と司令の…”
…あの後、入院した私に眼鏡を渡す時、赤木博士は笑顔で私にそう言った…
今思い返せば寂しげな優しい笑顔だった。
私にとって、それは不必要な物。でも何故か私はそれを受け取った。
そしてその眼鏡は私の存在理由の象徴になった。
絆…加粒子に焼かれ、あの灼熱の中私は自分が役目を…道具としての役割を果たした事に満足感を感じていた。
例え生き残っても、LCLから離れた私の肉体はいずれリリスの体細胞に乗っ取られる、そして動かぬ肉塊と化した私の肉体は再びリリスへ還元されるのだ。
だけど…私をエントリープラグから助け出した碇君は…私にもう一つの絆…涙と笑顔をくれた。
『笑えば…いいと思うよ。』
私は…初めて知った。 自ら笑うと言う事を。 人の涙は…綺麗だと。
そして入院…
私を構成する人間の因子をリリスの体細胞から保護する為に、通常の人間なら致死量に近い投薬を私は受けていた。
この肉体を維持させる為の投薬、成分は一種の抗癌剤。
一月も投薬が続けば私の消化器官は殆ど食事を受け付けない。例え食品を摂取しても大半は未消化で排泄される。
そして私はメンテナンス…記憶の保存と肉体の再生…を定期的に行う事でこの肉体を維持させていた。
入院を私は無駄な行為と思っていた。 それより私の肉体を取り替えれば効率的な筈。だが、碇司令は何故か私を使い捨てにしなかった。
私は…二人目のままだった。
碇君は時折私を連れてここに星を眺めに来る。 取りたての免許で小型のバイクを運転して、町から二時間のこの高原へ。
初めて来た夏の夜空は星がすぐそこにあるように見えた。
私は星空に彼女を思い出す。
セカンドチルドレン…
彼女と碇君と、使徒を撃破した後で見た星空は忘れられない。
そして上空から落下する使徒を迎撃した後で皆で食べたラーメン…
私は密かに薬を捨てた。碇君と…皆と食事を取りたくなったから。
何れにせよ、何時か私はリリスに還る。死んでも替わりなら存在する…
時折押し寄せる苦痛も、私には関係無かった。
そして…ディラックの海に消えた初号機…
「貴女は人に誉められたくてエヴァに乗るの?」
純粋な疑問。私には良く判らなかった…エヴァに乗る為に造られた私とは違う彼女の有り様が。
帰還した初号機から回収された碇君を抱き締め泣き崩れた葛城三佐…私を救った碇君とその姿が重なる。
今思うに、私は葛城三佐と碇君に嫉妬したのだろう。そして…セカンドも。 私は…感情をもてあましていた。だから碇君が目覚めた後…私はセカンドに後を任せたのだ。
そして…あの参号機…
ダミーの完成は私達パイロットの必要を無くした。確実にいずれ零号機も弐号機も無人運用される筈だ…
私はその事実に碇司令が何故ダミーに拘ったか理解した。 司令は…私達を、息子を、碇君を戦わせたくなかった…
だが…
ゼルエルと名付けられた使徒に為す術も無く私とセカンドは敗退…初号機を起動させる寸前、彼女…エヴァはダミーを拒否した。
破損した零号機のエントリープラグに中継される本部の緊迫した状況を私はぼんやりと聞いていた。もう直ぐ訪れる終末を…サードインパクトを予期しながら。
サードインパクトは…起こらなかった。
碇君が…初号機を動かし戦ったから。でも…碇君は初号機に消えてしまった…
ふと右手を包む温もりに意識を戻す。 碇君の存在が隣にある事実は私を安堵させた。 満月を黙って見上げる私達。私は再び回想する…
碇君は戻って来た。 そして…セカンドは…
替わりの無い存在…セカンドの自殺的な行為は私には理解しがたかった。
「心を開かなければエヴァは動かないわ」
「ええ、死ぬわ」
「…私は人形じゃ無い…」 セカンドに叩かれ、呟いた自分の台詞…
あの時、私は初めて自我を自覚した。
私は…彼女に自我を貰った。
そして彼女は引き換えの様に…使徒に自我を壊されてしまった。
ロンギヌスの槍を投擲し、使徒を殲滅した後、司令は私に伝えた…司令自らが最後の使徒となり、リリスに融合すると…
『時計の針は動いた。今や我々は自ら針を進めねばならない。…ゼーレは最後の使徒を必ず送り込む。それはリリスを人の身に宿した疑似使徒…リリスより創造されたお前のイミテーションだ。そして彼らはその使徒が起こせずに終るサードインパクトをアダムより造られしエヴァンゲリオンを依代として起こす為に自ら動く。私はその前にアダムを以て我が身を疑似使徒と成しサードインパクトを我が手で起こす…人類の明日を望む妻の願いを叶え、再び妻と相間見得る為…』
そして…アルミサエルと言う名の使徒の出現。
零号機の自爆装置を作動させ、私は哀しみを知った。 碇君ともう会えない悲しみの涙…
あの時私は人になったのかも知れない。
…そして私は光に包まれた。
私の最後の記憶は…そこまでだ。
私は…三人目の記憶が無い。有り得ない記憶…最後のバックアップ以後のあの自爆までの記憶は確かにあると言うのに。 そしてこのリリスの肉体が何故未だ存在するのかすら私には判らない。 だけれども… 碇君と私は今こうして月を見ている。
月明かりは煌々と私達を包む。
輝く月に私は親近感を抱く。 1/6の重力の星は1/6の寿命の私に良く似ていて。
私は碇君の隣、いつも碇君を眺め、夜の逢瀬を一人待っている。
私は束の間碇君を借りている。
セカンドは何れ自分の心に素直になる。そして又彼の…碇君の元へ戻る。 推測では無く確信。 私の命ある内に…
寂しいが悲しくは無い。碇君とこうして月を眺め、私は幸せに満ちている。
二人に『ありがとう』を言えるまで…私は生きたいと願う。
そしてあの月の様に…
私はこの世界を優しく照らすあの星から貴方と彼女を見守っていたい…
2017年11月11日1時11分の第二新東京郊外美ヶ原の駐車場は人気も無く
碇君の唇は熱く柔らかかった。
【後書き】
これはLRSです(きっぱり)。 レイは幸せです。(更にきっぱり)
そしてシンジも。(断言)
苦い苦しい哀しい幸せ…でも二人に後悔は無いんです。
いや正直ちとどうかなとも思ったのですが、脳内綾波が『私…これでいい』とゴーストとして囁くので。
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Re: 1111111ヒット記念企画 ( No.30 ) |
- 日時: 2010/05/29 16:24
- 名前: タピオカ
- 1/6
七部作ご苦労様でした。感想は色々ありますが、それらは全て僕の中で渦巻き、明確な言葉にすることが出来ません。他の作家様でしたら言葉に出来るかもしれませんが、何分僕は言葉が足りないので(汗)
ただ一つ言えるのは、エヴァンゲリオンという作品の宇宙に、今までの六作品が美しいヘキサゴンを描き、この作品がその中心にあるという事ですね……。そして、その宇宙には我々が描いた星が無数に浮かび、日々宇宙は成長しているという事ですね。今ふと思ったのですが、作品を描くという事は素晴らしい事なのではないのでしょうか。今更ながら悟りました。
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