Re: 箱の名前/のの ( No.4 ) |
- 日時: 2021/11/13 10:17
- 名前: のの
- ◆史燕さん
いつも感想ありがとうございます。幸せ!
>他のクラスメートとも違う価値観と自己主張をしている存在で、だからこそ綾波レイという、同級生でも少し特殊な立ち位置にいる彼女を気に掛けて、行動に移してくれたのかな、と思いました。
そうですね。彼女は形成されつつあった学内ヒエラルキーに嫌気がさしてそこを脱してその結果苦手に入れた自由と孤独に苦しんでもいます。 その中で、ヒエラルキーなんぞどこ吹く風の綾波レイに対する何らかの思い入れがあるようです。 結果、そうしたヒエラルキーはアスカという女王によって「等しく皆下民」となってしまい、彼女もそのことについてアスカに対して一定の感謝があるようです。
>>そして、一緒に笑った。 >これが、読了後にも私の中ですごく効いていて、一緒に笑える存在が彼女に出来たこと、そして彼女自身が誰かと笑える用になったこと、それが、本編(貞・庵共通して)で自分自身をあまりに省みなかった彼女にとって、大きな大きな変化なのだと思います。とても喜ばしいことだと思います。
そうですね。綾波レイの笑顔って作品世界の象徴とも言えるもので、物凄く貴重なだけに軽々しく扱えない、みたいなことを思っているのですが、 今回はあえてそこを崩して、むしろ新劇のアスカが言うとところの「そうか、アタシ、笑えるんだ」に近いかもしれません。 なんとなく「レイの笑顔=シンジに向くもの=シンジのためのもの」という図式がうっすら成立しているのも、2021年の世の中においてどうなのよ、という風にも思いまして。 なにより、彼女の笑顔は彼女のためにあるので、クラスのアウトローと通じ合う、という、これもまた一種の形式ですが、そこでも適用されていいのではないか、と思いました。
>>レイは手に持った缶の蓋を開け、香りを嗅いだ。頭の中にしまってあっ記憶が宇宙に散らばり輝いた。それらを拾い上げて抱きしめる。
>その様子が、想いが、頭の中で再生されました。 >この部分を何度も読み返しました。 >彼女の記憶が、思い出が、そしてそれに対する彼女の愛おしさが、如実に、明白に、これでもかというくらいに、突きつけられていたので。
とにかく感情めいた表現を抑えに抑えた(というか、発生しない)状態が続いていたんですけれど、どこかで何かが生まれる話であってほしくて。 そのひとつが、元々のクライマックスとして想定していた「ただの空き缶に別の意味が付与されていることを自覚する」この点でした。 捨てられない時点で思いはあるのだけど、それが何かわからない。 それが、香り一つで、名前も言葉も言わずとも、すべて彼女の宇宙に彼が生まれて消えることができる。 記憶と結びつきがちな「香り」が持つ魔法だなと思います。
>大海を知らずとも空の青さを知った彼女は、きっと大きく羽ばたいていく、羽ばたいてくれる、そう思わせていただけました。
空の青さを知れるのは、大海を知らない中学生の特権だと思います。 今回は、それを味わってもらいました。 大人になった時に、上手に淹れられなかった紅茶の香りと共に、思い出してくれたらなあ、と思います。
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