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[437] 君がいた(動画を貼るスレ)
日時: 2009/12/11 18:54
名前: HORN

初めまして!

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以下、管理人記述(2009/12/22)

 というわけで、このスレは動画を貼るスレになりました

 まず著作権問題について。

 諸注意の所の画像関連の項では「著作権については比較的厳密に適用します」とか書い
てるのにこの動画貼り放題はなんなんだと思われる方もいらっしゃるでしょう。ぶっちゃ
け私もそう思います(爆)。正直なところを書くとグレーゾーンです。
 まず、動画関連はリンクであるということ。権利者はYouTubeなりニコ動なりに申告す
れば消してもらえるはずです。そして音質も画質も決定的に悪いこと。気に入ったら買っ
てもらえばいいんじゃないかと思います。
 そうは言ってもヱヴァ劇場版の盗撮動画とか貼られても困るし(即削除です)、スキャ
ン画像やキャプチャ画像だって画質落としたらどうなんだとか、音が悪いって言っても昔
のブルースなんて元から音悪いぜとか(爆)、突込みどころ満載です。だからグレー。いま
のところ一番危険なのは私が貼った「幸せは罪の匂い」動画だったりするし。

 当面はこのまま行きますし、現状に大きな問題があるとは認識してないというか認識し
ないようにしてますが、もしかするとバッサリ消したりやめたりするかもしれんので、そ
の辺はご承知置きを。

 それからこのスレは下げ進行でお願いします。「スレッドをトップへソート 」チェッ
クボックスをオフにしていただければOKです。
メンテ

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Re: 君がいた(動画を貼るスレ) ( No.48 )
日時: 2011/03/25 19:15
名前: tomo ID:ZkZScUU2Tg0

* ご注意
このSSは,『アイドルマスター』というゲームに登場する,『魔王 エンジェル』というキャラクターにはまった私が,彼女たちの素晴らしさを伝えるために作成された物語です。
 なお,作中のキャラクターについてはあくまで私の妄想なのでキャラクターのイメージを損ねる可能性がありますので,ご注意ください。





Project M@ouAngel:第壱話 『ベリーベリーエンジェルス〜Nostalogic〜』





 『魔王 エンジェル』
 
 日本有数の財閥である東豪寺財閥の令嬢,東豪寺麗華をリーダとし,
 
 長身,スレンダーなクールビューティー,三条ともみ,
 
 ロリータ的魅力とコケティッシュな振る舞いを同居させた,朝比奈りん。

 以上の女性メンバー3名によって構成されるアイドルグループである。

 
 とはいえ。

 現実世界での知名度はまだまだ低い。

 この物語は,トップアイドルを目指す彼女たちと,彼女たちにひっかきまわされる一人の青年の日常を描いたドキュメントである。
 
 





 「なにを見てらっしゃるんですか?」

 「うわっ!!」


 唐突に背後から声を掛けられて,俺は思わず声を上げてしまった。


 「……びっくりさせてしまったようですわね」

 
 振り返れば,腰まであるスカーレットの色をした髪を持った令嬢が,笑みを浮かべながらたっていた。
 パッツンと切りそろえられた前髪は,不思議と彼女の持つノーブルな雰囲気を助長させている。

 
 「……麗華さん,一ついいですか?」

 「なんでしょう?」

 「他人が自室で作業しているパソコンを背後から見るのはルール違反です」

 「……ルール違反?」

 「そう。プライバシーが尊ばれるのは,なにもセレブだけじゃないんですから」

 「……そういうものなんですの?」


 切れ長な瞳をぱちくりとさせながら,麗華さんはこちらの瞳を見つめてくる。
 

 「そういうものなのです!」

 
 こちらを見つめる穢れない瞳を丸め込むのには軽い罪悪感を感じるが,ま,この際仕方ないといえるだろう。
 今後もいきなり,パソコンの背後に立たれてはたまらない。


 「それは申し訳ないことをしましたわ」


 普段は高飛車だけど,こうやって素直に非を認められるのはすごくいいことだと思う。
 それが彼女の本当の魅力だと俺は思ったりする。


 「どーせエッチな画像でも見てたんじゃないのか? きひひひ」

 
 まとまりかけたお話を,さも楽しそうな小悪魔的嘲笑がぶち壊す。
 予測された事態とはいえ,だからといって望んだ事態であるとは限らない。


 「……そうなんですか? トモさん?」

 
 令嬢に詰問されるというのは,またへんな感情を生じさせるもんなんだと思う。
 狙ってやるのはごめんだけど。


 「ちがいます」


 この手の駆け引きでは,狼狽したら終わりだ。冷静に対処することこそが己の名誉(?)を守ることになる。


 「その割には,すっごい驚いていたようだけど,あれはいったいどーいう事?」

  
 茶色いツインテールを楽しそうに揺らしながら(もっとも,ゆれているのはその部分だけではなく,上半身の一部が異様にゆるれている),ロリっ娘悪魔こと朝比奈りんは嗤う。
 まあ,そうくるわな。


 「あれはいきなり声を掛けられてびっくりしただけだ。他意はない」

 「……なら,何を見てたの?」


 髪の色と同じブルーの瞳をもつ三条さんが,俺の表情を覗き込む。
 うん,そうだよね,いつだってあなたは担当直入。
 余分なセリフは言わないけれど,だから,あなたの言葉は重いんだよね。


 「……これは,わたくしたちのお仕事の映像?」


 俺が答えるよりはやく,麗華さんがパソコン画像を見つけてつぶやいた。
 ……彼女には,『他人のパソコンを勝手に除かない』というそもそも論を後で教える必要があるようだ。


 「……ほんとだ。これ,ボクたちの『Nostalogic』じゃないか」


 続けて茶色い小悪魔も画面を覗き込む。
 ……どーでもいいが,上半身のある部分が異様に接近しているぞ。
 こいつの場合,わざという可能性もあるから困る。


 「何でいまさらこんなのみてんの? もう3ヶ月前の仕事なのに」
 

 そういうどーでもいいことに気づくのは,やはり,小悪魔の小悪魔たるゆえんなんだろうか。
 言いにくいところ的確に攻めてくる。

 
 「このときは大変でしたわね」


 だから,麗華さんの発言は渡りに船だった。


 「あーそうだね。なんたって,振り付けがフランス在住日本舞踏家,Yumikoさんだったもんな。本格的な振り付けがすっごい難しかった。」

 「……センターも私にするか麗華さんにするかでずいぶんもめたね」

 「でも,やっぱりともみがセンターでよかったでしょ?」

 「……そうかしら?」

 「そうだよ。ね,トモ?」

 
 そこで俺にふるか。
 やっぱり,小悪魔だ。
 青色の不安そうな目が,再び僕の瞳を見つめてくる。


 「……三条さんは身長もあるしダンスも上手いから,センターですごく良く映えると思ったよ」

 
 ベストでないがベターな回答。
 もちろん,自分だけの判断だけど。


 「……ありがとう」


 それでも,白い頬が少し赤く染まるのを見れば間違いではなかったと確信できる。

 
 「……にしても,やっぱり,りんはあざといな」

 「きひひひ〜やっぱり,わかるぅ?」


 三条さんにつられて,微妙に気恥ずかしさを感じた俺は,対象を変更することにした。

 
 「わかるに決まってんだろ。表情,仕草,完全に狙ってるじゃないか。ぱっと思いつくだけで,0:57のウィンクだろ,1:34からのソロはほとんど独壇場ともいっていい存在

感だし,1:43の流し目なんか完全に『キメ』に入ってるじゃないか」


 「流し目なら,麗華だって1:27にしてるじゃんか」

 「あ,あれは,朝比奈さんがそうしろとおっしゃるから……」

 
 あわてる麗華さんはそれはそれでいい感じだ。
 だらかこそ,りんにおちょくられてしまうのだろうが。


 「それも知ってるけど,とにかく,お前のはあざといんだよ」

 
 本性を知っているだけになおさらそう思う。
 『甘美な虚実(フェイク・コケティッシュ)』の二つ名は伊達じゃない。


 「きひひひ〜」


 満足げに嗤うりんは,本当に子悪魔的という表現が良く似合う。


 「でもさ」


 ひとしきり嗤った後,唐突にりんが切り出す。
 

 「トモが一番心惹かれたのは,ボクのシーンじゃないでしょ?」

 
 気をつけねばなるまい。
 こういうときのりんは,三国一の天才,孔明よりも恐ろしい。


 「あら,それはどういうことですの?」


 ……しまった。いつの間にか退路をたたれてしまっている。
 麗華さん,今は貴方のその純粋さがうらめしい。
 
 
 「聞きたい? ともみ」

 
 ……そこで三条さんにふるのか。
 お前は一体どこまで悪魔なんだ。


 「……え? あ,うん」

 
 有無を言わせぬ流れに対抗するほど,三条さんはKYではない。
 そして,俺は四面楚歌。
 今なら,項羽の気持ちがわからんでもない気がする。


 「本人が答えないからボクが答えると,まず,0:37から0:50まで。その中でも0:42が一押しかもね。んで,2:02でしょ。あと,ボクたちのダンスパートが始まったあとの2:40。それからそれから……」

 「……それって,全部三条さんのシーンですわね」

 
 ……まさか貴方に止めをさされるとは思いませんでしたよ,麗華さん。
 まさに伏兵こそは最強の刺客。


 「………………」

 
 こんなとき,本当は三条さんを見るべきじゃないのはわかってる。でも,俺は見てしまった。白い肌が薄ピンクに染まり,やがて,耳まで真っ赤になっていくさまを。
 そして,俺は完全に『やられてしまった』。


 「きひひひ〜いいなぁ,ボクもはやくこういう熱狂的なファンがほしいものだよ」


 うっさい。
 ぜんぜんうれしそうじゃないくせに。

 別に彼女の指摘が的外れなわけじゃない。
 
 いまさらだが,俺はアパートの管理人代行。それも,アイドル候補生や声優・俳優の卵なんかが下宿するアパートの。
 親父が若い頃声優志望だったとかなんとかで,夢をかなえるためにがんばる若者を支援したいとかいって格安で提供しているアパート。
 
 だから,あまりアイドルに興味がない。
 
 アイドルは偶像だからこそあこがれるのであって,実生活を知ってしまったら,偶像足りえない。
 それが俺がアイドルに興味がない理由。

 そんな俺が唯一興味をもったアイドル,それが,彼女たち,『魔王エンジェル』
 
 彼女たちは実力こそ最強のアイドルといわれていたが,不遇が重なり,表舞台への出演のチャンスがめぐってこなかった。ライバルと呼ばれたアイドルたちがどんどん出世していくのを横目で見ているのはさぞつらかったろう。
 
 とはいえ。
 
 だから興味を惹いたというわけではないのだ。
 実際,そういう人たちはほんとにたくさんいるのだし。

 俺が純粋にはまったのは,まさに,この『Nostalogic』の動画を見たから。
 それが全ての始まりだった。


 「それにしてもこのお仕事をいただけたのは本当に幸運ですわね」

 「そーだね。なんといってもあのセンスあふれるyuukissさんの楽曲に,Yumikoさんのじきじきの振り付けだしね」

 「朝比奈さんもずいぶんと気合を入れて演技指導をしていましたものね。特に,目線と表情」

 
 いい感じに話がそれてきた。
 うん,ありがとう,麗華さん。

 
 「あったりまえじゃん。これだけの好条件がそろっているんだから,それを生かさないと。ダンスは完璧なんだから,表情とちょっとした仕草でボクたちらしさを訴えないと」


 ……こういうところは,さすがだと素直に尊敬する。
 そう,俺がこの動画を好きになったのは,そこだ。
 同じダンス,同じ動作のはずなのに。
 3人の魅力が上手く表現されている。
 華麗さんはノーブル。
 りんは,(認めたくないけど)コケティッシュ。
 そして,三条さんは――

 「ま,誰かさんのハートを射止めたのは,ともみちゃんの『目力』みたいだけどね〜 きひひひ」
 
 ……そして再び。

 三条さんの頬が赤く染まる。
 俺は,というと。

 なんだかそれが見られただけでもう全部どうでもよくなってきてしまうのだ。


 魔王エンジェルに「Nostalogic」を踊ってもらった
メンテ

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