Re: 親父補完委員会((笑))【ゲンドウ ( No.71 ) |
- 日時: 2016/11/06 17:41
- 名前: 何処 ID:SHrzXVJrIz4
- 【都合と思惑Z】
―――ーーーー…
コツン コツン コツン コツン
Pi
『赤木リツコ技術開発部長兼主任研究員、命により出頭しました。』
『…入れ…』
プシュン
『…失礼します。』
『…その様子からすれば、さぞ楽しい歓談だったようだな。』
『はい、とても“楽しい”無意味な時間を過ごしましたわ、司令や副司令の“代理”として。 作戦部長などはさっきから射撃練習場に籠っておりますわ。』
『君達には感謝しているよ、お陰で政府と話はついた。』
『?と、仰ると?』
『彼等の“玩具”は試験中の“事故”で喪失する。』
『!?』
『“事故”は想定において最小限の被害で終息する“予定”だ。だが最悪の場合被害はかなりの規模になるだろう、旧都心の廃墟群を巻き添えにして。』
『旧都心を?』
『ああ、さぞ大事になるだろうな。何しろ今だ“旧東京”に未練を残す者は多い。』
『しかし司令、感情論はともかく現実には…只の廃墟です。』
『その“感情論”だよ。もしあそこでメルトダウンが起こり居住が不可能と“改めて”宣言されれば…』
『無茶苦茶です!確かに過去の柵は断ち切るでしょう、しかし郷愁の怨嗟は残り、世論は沸騰……まさか…』
『深読み過ぎだよ赤木博士。陰謀なぞ無い。』
『信用しろと?未だ燻る再遷都勢力の廃都再建論に止めを刺せば結果は内乱です、沸き上がる国政不信は国防への不満に飛び火し国連、いえ、ネルフへの防衛依存体制にさえ反発は…間違い無く広がります。 国民の反発を背景に反ネルフ勢力は増長し、テロにより更なる国政混乱を目指すでしょう。 政情不安を以て勢力を増した上で政治的に独自勢力を形成し、国民に国連脱退を訴え、国防自主化、ネルフ解体を公約に現政権打倒を目指す団体を設立…エスカレートすれば、行き着く先は…クーデター。』
『ああ、“万が一”事故が最大規模で起こった場合、あくまで予測の範囲だが、君の見解はマギのシミュレート通りだ。』
『…つまり、“万が一”の事態は無いと?』
『赤木博士、エヴァンゲリオンはあの起動確率でも現に起動した。いかなる低確率でも可能性はある。』
『白々しいですわね、既に話が着いているのなら当然対策…まさか』
『ああ、保険は幾つでも掛けておきたい。 君には苦労を掛けるが、あの玩具の“万が一の事故”を最悪の手前で停める“準備”をして貰いたい。』
『…判りました。』
『既に旧東京付近の地価操作に関わる団体、徐洗関連株式の動きに関わる会社、怪しい動きの洗い出しは済んでいる。』
『随分手回しの良い事ですわね、厭らしい位に。詰まる処あれですか?最初からあの玩具はこの為の道具なのでしょう?』
『誤解があるようだ、この件に関して“ネルフは”一切関わってはいない。』
『…“ネルフは”無関係だと?』
『ああ、実の所、重工連にも戦自にも政府にとっても、この玩具の計画自体が云わばイレギュラーだ。』
『イレギュラー?』
『先ずはこの玩具の成り立ちから話そう、元々この計画の原案は旧東京壊滅前に遡る…現・戦略自衛隊の前身となる第二特別戦略研究隊が検討していた局地用戦略兵器がそれだ。』
『初耳です、使徒戦に託つけた対ネルフ…エヴァ用の兵器かと』
『それは後付けの理由だ。元は対都市用殲滅兵器…ABCに次ぐ戦略兵器を模索する中で発想された抹殺兵器…デストロイヤーウエポンだ。』
『!?』
『無数の火器とイージスシステムを搭載、二足歩行による不整地走破性能を有し、操縦士不要の自律作戦行動能力と、それを可能とする核動力…時速120qで地形を無視して目標に迫る核動力イージス艦だ。3機もあれば並みの航空部隊や陸上部隊の迎撃を跳ね返すだろう。 加えて核動力…下手をすれば深刻な環境破壊を起こしかねない機体をどう攻撃する?』
『…ならば何故開発されなかったのですか?』
『予算、技術、倫理他諸々の理由はある。 知っているか?未だ超音速SSTは国連とネルフにしか無いがその基礎設計は1950年代だ、幾ら優れていても需要に即さねば不要。 が、不採用の一番の理由は“相手が同じ兵器を持てば意味が無い”からだ。 核兵器のジレンマがセカンドインパクト前の冷戦を生んだようにパワーインフレは自滅の元でしかない。』
『しかし産業界は潤いませんか?』
『その場だけならな。だが生産を続ければ国庫が傾く。ならば核兵器保有の方が未だ簡単で、安価で、汎用性もある。』
『世知辛いお話ですわね。最も、世界の存続を懸けたこのネルフすら予算で苦しいのが現実ですし。』
『ああ、使えない玩具はゴミだ、ゴミは処分するしか無い。あの玩具も本来なら設計図だけが埃を被り倉庫の片隅に眠る筈、だった。』
『…』
『状況を変えたのはエヴァによる使徒迎撃戦だ。 現実に数万tの質量を正しく“身を以て”制止出来る存在はエヴァ以外存在しない、その事実に慌てた彼等は自分達の手でエヴァに対抗する代物を造ろうとした。いや、造らざるを得なかった。』
『…でなければ、彼等は存在意義を問われる、戦略自衛隊も、政府も。』
『ああ、話が早くて助かる。その通りだ、そしてそれは“張り子”で充分だった。 要はエヴァと同等の物が製作出来る証明さえ出来れば充分だったのだ。エヴァがある以上、わざわざそんな代物を新規運用する人員も予算も手間も必要無いからな。』
『宣伝…要は“面子”ですか。』
『そうだ。急遽実機を製作してみせなければならなくなった彼等は、自らの持つ既存の技術で、既存のインフラを利用し、既存の規格で早急に製作建造を行う必要があった。』
『…要は流用品と代替品で手早くまとめた急造品ですか…』
『ああ、だがそれにしても基礎設計があればこそ形になった訳だ。つまり既存の計画で手っ取り早く流用出来る代物を探した、その結果が…アレ(JA)だ。』
『…しかし何故です?それなら事故など起こす必要は…』
『ああ、我々にも“彼等にも”無い。だがソレを望むモノが存在した。』
『誰です?』
『ソレにより得をする存在だ、それは場所時代を問わず世界のあらゆる所に居る。 目先の欲望の為自己以外全てを捨てる存在、遥か昔からそれはこう呼ばれている…“我執”と。』
『我執…ですか…』
『言い換えれば“我欲”だな。普遍的に存在するソレに引擦られた諸々の存在が影響しあい、絡み合い、融合し、加熱加速し一つの生き物の如く成長したモノ…巨大な“欲望”こそがこの陰謀めいた事態の本質だ。 この事態に関わった個々其々に計画めいたモノはある筈だ、だがそれは其々が矛盾と対立に満ち総括すら不可能だろう。 彼等は道化だよ。そして諸々の闇や欲望と共に“道化”は“道化”としての“役割”を果たし、“玩具”は“玩具”として消える事になる。』
『…ではJAの関係者も…“蜥蜴の尻尾”ですか。』
『…それは“彼等”次第だろうな、我々には手出しは出来ない。』
『…』
―――ーーーー…
『…《…だな、では…》…』
『《…否、その場合の対策は講じているが、流石にそこまで無能ではないよ。碇司令にも話は付けた、戦自も静観の構えだ…ああ、最悪の場合は彼等に任せれば良い。…そうか、では代わろう。 やあどうも、今回は大変な事で…ええ…ええ、全く…しかし目先の票しか見れん連中にはお互い苦労しますね…ああ、それは…流石ですね、ええ、御察しの通り…では、第三新東京の例の公共団体から…ええ…ではそちらは例に拠って欠席で…判りました、毎度の茶番ですが一つ頼みましたよ。では又…》 やれやれ、漸く一件片付いたか。さて次は… 《…ああ、幹事長か、私だ。…ああ、強硬採決で固まったよ、例に拠って向こうは抗議と辞任要求までは決まったそうだ、…うん、今回は呑まんとならんな、後釜は…ああ、彼は今回は無しだ。汚れ役は相応しい人間にだね… !ハハハハハハ、それを君が言うかい?…あ、そう来たか…ハハッ、ああ良いよ…ああ、その日だ…そうか、なら彼等はハンデ5付けたらどうだ?…ではハンデ10だな、分かったよ…おいおい、良いのかい?…ああ、成る程。…そうか、で、何本握る?…言うねぇ、では当日楽しみにしているよ。》』
―――ーーーー…
キイィィィ――――ンインインインインインイン… フォンフォンフォンフォンフォンフォンフォンフォンフォ…
『ピジョン2から管制室、ピジョン2着陸完了。発動機停止』
『管制室了解。』
「はい、お疲れ様でした、技能講習と必要飛行時間はこれでクリアしました。」
「やれやれ、やっとヘリ免許更新終了か。」
「で、どうでした久々のローターヘリは?」
「シミュレーターはたまには動かしてたが…やっぱ腕落ちたよなぁ。」
「ハハッ、今の着陸見てたそこらの雛っ子がそれ聞いたら泣きますよ…ん?あれは…」
プシッ!ガチャ ヒュンヒュンヒュンヒュンヒュン
「首跳ねられたいのか!馬鹿や」「…石川か!?」
「お久し振りです日向三佐!っといけね日向三尉!ネルフからお電話です!!」 「ネルフから?」
■□■□
「え?エヴァキャリヤーをですか?…ああ、ジョイントフィッティングですか。…ええ、確かに未だエヴァンゲリオンを実機搭載した事無いですしねぇ…ええ…はい、では…ええ、判りました、では飛行試験後第三新東京国際空港に…え?RATO(ロケット式発進距離短縮装置)の実証試験もですか?」
□■□■
「…リツコ、今、日向君に連絡取れたわ。予定変更で、来週にはエヴァのフィッティング試験出来そうよ。でも良く司令から許可取れたわね〜、今まで散々請求してたのに全〜部却下してた渋チンから。」
「当たり前でしょ?あたし達にあんな仕事押し付けて逃げたんですもの、此方の“些細な”お願い事位は聞いて頂けますね?って言ったらあっさり印鑑ポン!よ。ふざけてるわ全く。」
「…ちょい待ちリツコ、て事は…次回も司令達出る気ナッシングじゃ…」
「…しまった…ミサト、私…やっぱり…」
「してやられたわね…あぁんのクソ髭えぇぇぇっ!!!」
ドカンドカンドカンドカンドカンドカン!
「…ミサト、せめてイヤーマフ付けるまで待って欲しかったわ…」
「フーッ、フーッ、フーッ…あ?あー、ゴミンゴミン、リツコもこれ打つ?」
「流石にマグナム弾連射する気無いわ、そこのSIG貸して。」
「あー、装填済みだからお好きに」 バンバンバンバンバンバンバンバン!チャリンチャリンチャリン…
「…もう一弾倉、いっとく?」
【疑心暗鬼】 http://www.youtube.com/watch?v=SHrzXVJrIz4
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