Re: 親父補完委員会((笑))【ゲンドウ ( No.73 ) |
- 日時: 2017/06/05 00:43
- 名前: 何処 ID:ERMw2IOuN00
- 『じゃ、行ってくるわ。留守はお願いね。』
『…あ、はい…行ってらっしゃい…』『クワワ…』
「…ねえペンペン、今のミサトさん…どう思う?」「クワ?」
「何だか知らない人みたいだったよね…でも…」「?クエッ?」
「…いや、大した事じゃ…」「クウゥ?」
「あ、あのさペンペン…こ、ここだけの話だけど、ミサトさんもさ、普段が普段だから諦めかけてたけどさ、だけどああやって仕事絡めたら朝からでもあれだけちゃんと出来る訳じゃない? ならさ、別にあそこまでじゃなくてもさ、あの半分…いや、せめてあの1/3ぐらいで良いから普段も…いや、いつもじゃなくても時々…まぁ、たまにとか稀にでもいいからさ、本当にもう一寸、少しだけで良いからしっかりしてくれたらなぁ …って、とか…思うよね?思わない?』 『…クェエェ…』
【Fake】http://www.youtube.com/watch?v=ERMw2IOuN00
【都合と思惑]-1】
日本重工連主宰新型二足機動型格闘戦対応特車(ジェットアローン)公試会場
JA公試開始時刻6分後
…カラン… ガラッ、ガラガラガラ…
「「ゲッホゲホ!」」
「ゲッホゴホゲホッ…ペッペッ、あ痛たたぁ〜…リツコぉ生きてるぅ〜?」 「ゴホゴホっ…え、ええ、何とかね…貴女にテーブル下に押し込まれた時は何事かと思ったけど…お陰で助かったわ。」
「…良かった…しっかし全く何て日よ、なんとか助かったからいいけど… にしてもあっのえっらそうな馬鹿技術者がぁ!あれだけ人に大口叩いといてこの様な訳ぇ?」
「…無様ね。」
「そうよ!なぁに来賓前でこんな大失敗咬まして無様な醜態晒してんのよ! 散々ネルフを虚仮にした科白吐いといて結果これ!?なんのかんの言ってちょびっとは役立つかと期待してたのに信じられないわ全く!正直ざまぁだわ! …って…ちょっち待って…何か忘れ…!?て事は……大変だわ…!いけない!!直ぐに行かなきゃ!これ超ヤバい!!」
「?ミサト?行くって何処へ?」
「コントロールルームよ!あのデカ物直ぐ停めなきゃこのままじゃ大惨事だわ!」
「え?一寸落ち着きなさいミサト!」
「落ち着け?無理言わないでリツコ! 考えても見て、エヴァ並みの巨体が今、私達の目の前で暴走してんのよ!あんたこそ何そんな呑気にしてるのよ!」
「ミサト、それは彼等の責任よ、それに私達がわざわざ進んで関わる必要が有る?」
「信じられないわ…リツコ、あれは30日連続自律運転可能なのよ! もしあのまま暴走続けて人口密集地やプラント地帯に突っ込んだらもう目も当てられない惨状よ、その前にあのポンコツを何としてでも止めないと!」
「だから落ち着きなさい!幾ら無能揃でも流石に緊急停止装置位は有るでしょ、そっちの対応は向こうの責任者に任せてれば良いわ。 それに…今は目の前の状況に対処するのが先じゃ無くって?」
「…それもそうだけど…しっかしまぁ…これはまた…」
「…惨状ね。」
「あーあ、折角のご自慢の一品が、それもよりによって御披露目舞台でこれじゃあ…他人事ながら目も当てられないわ。 この様ぢゃあ責任者の首一つで済む話じゃ無さそうだし、これから関係者全員が阿鼻叫喚の地獄を見る事になるわねぇ。」
「でしょうね、来賓呼んだ晴れの式典での不祥事なんて遥か昔なら切腹、御家断絶ものね。同情はしないけど。」
「ま、そうね。私もこれの関係者がどうなろうと別に構わないけど、まあちょっち可哀想かも。 にしても来賓かぁ…貴賓席のあたりは…あっちゃあ、完っ璧に埋まってるわ。避難は…って不味い、あそこ奥側だから逃げ様が無い…」
「…上座の辺りは全滅ね…多分即死だった筈よ。苦しまなかった分、救いだったかも知れないわ…」
「まぁ…言っちゃ悪いけどその通りだわ。 “禍福は糾える縄”か…来賓席に空席多かったのは気になっていたけれど、来なかった人は正解だったわね。」
「或は“塞翁が馬”ね。公言出来ないけど今にして見れば不幸中の幸いね。何が吉凶の分け目だったのかしら…」
「全く貴賓席なんて下手に座る物じゃ無いわね。幾ら賓客扱いでもこれじゃあ敵わないわ。」
「安心なさい、私達がソコに座る事は先ず無いから。それにしても…皮肉ね、よりによって貴賓席真上が踏まれるとは。隅の席で助かったわ。」
「“追い遣られてた”の間違いでしょ。 それとも“煙たがれてた”ないしは“ハブられた”の方が正しいかしら?」
「全く以てその通りだけどミサト、例えが酷すぎよ。少しはオブラートに包んだ発言にしなさい。」
「この場で誰も聞いてないわよ…救助、いつ来るかしら?」
「まあ、緊急連絡網は有るでしょうから消防へのレスキュー要請位はとっくに出てるでしょ? …最も、これじゃレスキューの手に余るわね。」
「〜ま、そうね。重機入れるしか無さそうだし、本格的な救助隊到着まで何人生きてるか…」
「この状況なら多分大半は即死だった筈よ。苦しまなかった分、救いだったかも知れないわ…」
「はぁ…それにしても、まさかシェルターを踏み抜かれるとはね。」
「ええ、幾ら急造にしても普通は機体過重に耐えられる構造の筈なんだけれど…」
「全く、何て手抜きな作りなのかしら。さて、ぼちぼち救助活動初めますかぁ、私ちょっち行ってくるわ。リツコはネルフへ連絡と情報収集お願い。」
「あ、ちょっとミサト待ちなさい!…やれやれ、仕方ない…それにしても見事綺麗に真ん中を踏み抜いたものね…(…真ん中に…貴賓席?)」
ーーー
JA公試開始予定時刻19分後、第二新東京政府庁舎
「暴走?JAが?本当か?」
『はい、詳しい状況は不明ですが、試験歩行開始直後に操作不能となり視察会場を踏み潰し、死傷者も出ているようです。』
「何だって!?」
『それと、出席予定表の政府関係者の安否確認ですが、全員が現在連絡取れず行方不明です。』
「何!で、では…し、首相に連絡を…た、大変だ!首相は休暇中だ!もし出席していたら…や、山本君、い、一体どうすれば…」
「落ち着いて下さい代行、首相の予定は把握しております。 …内密ですがこの状況ですから、他言無用でお願いします。現在首相は外交部や経済界の方々と◎◎カントリーで極秘会合の最中です。恐らく今頃は第2コースのラウンド中ですよ。」
「おお!そ、そうか、そうだったのか!なら先ずは安心だな。 し、しかし山本君、これは大事だよ、直ぐに臨時閣議を…」
「もう一度申し上げます、落ち着いて下さい代行。 今、対応を間違えれば貴方の次期幹事長の席は…又遠くなりますよ?」
「?や、山本君、君は何を…」
「良いですか、今の時点で必要な事は事態の沈静化です。 最高責任者たる首相が無事なのにそれを差し置いて慌てて臨時閣議を招集すれば世界にこの事態が大事だと喧伝するようなものです。 先ずは責任者たる首相への連絡と報告、巻き込まれた人名の把握が先です。 それと首相の無事を関係者に伝える事をお忘れ無いよう。」
「し、しかし山本君、それでは…」
「…今回の事態はあくまでも民間企業の事故、問題は彼等の責任で処理して貰えば良いのです。」
「しかし…この事態に手をこまねく方が不味いのでは?」
「我が国はこの件に関して一切関わってません、下手に余計な憶測を招く必要は有りませんよ次期幹事長。」
ーー
同時刻、某政党本部
『何?JAが事故?本当か?』
「はい、試験歩行中に視察会場を踏み潰したらしいです、現場は相当混乱している様子で被害の詳しい状況は不明ですが、どうやら死傷者も出ているようです。」
『ふむ、死傷者が。重工連も焼きが回ったな、とんだ事故を起こしたものだ。 招待を断って正解だった。うん、これは責任の所在を明らかにし追及しなければならん。』
「現在政府機関が出席予定者名簿から主だった政府関係者へ安否確認を行っていますが、未だ全員と連絡出来ていません。行方不明です。」
『!何、行方不明!?』
「はい、今手を尽してますが大半は未だ連絡取れず安否不明です。」
『しゅ、首相もか?首相もだな?ならば…これは大変だ、首相代行を直ぐに立てねばならん! おい!直ぐに幹事長代行へ連絡しろ!直ちに臨時閣議を招集しろとせっつけ!政治に空白を作る訳にはいかん、首相代行を直ぐに決めなければならんとな! 非常時対応人事表を出せ!あれに臨時内閣の素案は有ったな、あれに沿って他の議員にも…いや、内の会派から巡に連絡しろ!ヘリの準備だ!一刻を争うぞ、真っ先に辿り着いた派閥が次期政権だ!』
ーーー
同時刻、浅間某ゴルフ場
「暴走だって?」
『はい、試験開始直後に。招待客に死傷者も出ている様です。』
「死傷者だと!」
『はい、会場の監視シェルターを踏み潰した模様です。』
「!何、シェルターを!?」
「…成る程、碇君が警告してくれた訳だ。」
「首相?」
「クックッ…今頃は皆右往左往してるだろうな。 さて、ネルフか戦自か企業連か、或いは野党か身内か米欧か、はてさて一体何処の曲者が欲の皮伸ばして騒ぎ出すか… 最も、当てが外れたと知れば連中さぞ蒼くなるだろうよ。」
「…余裕綽々ですね…」
「当然だよ君。…!ああ、前の組はもう動くな、よし次は私達の番だ。カートの準備は?」
「え?続けられるのですか?」
「君、これはそもそも民間単独事業の事故だ、国の問題では無いよ。 彼等の問題は彼等の責任で処理して貰えば良い。」
「…宜しいのですか?」
「ああ、何しろ我が政府はこの件に関して一切関わっていない訳だからな、下手に手を出して余計な憶測を呼んでも面倒だ。 それに政権側で試験見学者はいない、顔を出した全員挨拶のみで引き揚げている。 最も、彼等も今頃は何処かで羽を伸ばしている筈だよ、私達のように。」
「(誰が曲者だか…)…では、留守番には何と伝えます?」
「そうだな、対応は委せて…ああ、念の為こちらへの連絡は電話だけでいいと伝えておきたまえ。血筋が本物かお手並み拝見と行こう。 さて、我々の仕事はここまで。後は彼等の仕事だ。厄介事は人任せにしてこの休暇を存分に楽しもうじゃないか。」
「しかし…」
「おいおい、未だ2ホール目だよ君、今日の私の好調ぶりに尻尾を巻いて態々面倒な仕事に逃げ戻るつもりかい?」
「…(狐狸か鵺か…妖怪、魑魅魍魎の類いだな、この人は…) 『…ああ、待たせた。事態は判った、又何かあったら連絡してくれたまえ。…ああ、その都度でいい。…ああ、私が取り次ぐ。首相への直電は君の処で止めてくれ。…宜しく頼む』 全く、こと遊びとなると本気ですね…」
「いいや、“遊びだからこそ”だよ。さて、ネルフか戦自かUNか…何処が焼栗を拾うのかな?」
ーーー
少し遡り、公試開始時刻10分後 ジオフロントネルフ本部
『暴走だと?』
『はい、試験歩行開始直後に。衛星画像解析によれば会場のシェルター踏み抜いてます。 現場から発信されている通信傍受の内容からすれば死傷者も出ている模様。葛城作戦部長と赤木博士は現在連絡取れず安否不明です。』
『!何、シェルターを!?』
『死傷者か…2人のID証は新型だったな?冬月、ライフサインはどうだ?』
『少し待て…うむ、大丈夫、繋がっている。反応は…グリーンだ、どうやら無事そうだな。どうする碇?』
ーーーーー…
「ふーやれやれ、なんとかこれで…ん?リツコから?『あーリツコぉ?今救護所設置完了、負傷者搬送は一区切り着いたわ、後は消防なり警察なり自衛隊の仕事…どったのリツコ?』」
『…JAの暴走が未だ停まってないわ。』
「『なぁんですってえっ!?』」
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