Re: 親父補完委員会((笑))【ゲンドウ ( No.74 ) |
- 日時: 2017/06/05 01:10
- 名前: 何処 ID:9G47LFvkzmM
- 「ふーやれやれ、なんとかこれで…ん?リツコから?『あーリツコぉ?今救護所設置完了、負傷者搬送は一区切り着いたわ、後は消防なり警察なり自衛隊の仕事…どったのリツコ?』」
『…JAの暴走が未だ停まってないわ。』
「『なぁんですってえっ!?』」
ーーーー
日本重工連主宰新型二足機動型格闘戦対応特車(ジェットアローン)公試開始時刻10分後 ジオフロントネルフ本部
『暴走だと?』
『はい、試験歩行開始直後に。衛星画像解析によれば会場のシェルター踏み抜いてます。 現場から発信されている通信傍受の内容からすれば死傷者も出ている模様。葛城作戦部長と赤木博士は現在連絡取れず安否不明です。』
『!何、シェルターを!?』
『死傷者か…2人のID証は新型だったな?冬月、ライフサインはどうだ?』
『少し待て…うむ、大丈夫、繋がっている。反応は…グリーンだ、どうやら無事そうだな。どうする碇?』
『…早急に連絡を取れ、各部署は引き続き情報収集に当たれ、警戒コードC発令、MI直通回線フリー、B級以上の職員及びエヴァンゲリオンパイロット緊急招集。』
『『『了解!』』』
【都合と思惑]-2】
『?(碇…幾らカモフラージュとは言え、C警報はやり過ぎではないか?)』
『…冬月、これは大事だ。』
『何?(…碇、これは予測範囲内ではないのか?)』
『…(会場での暴走は兎も角、シェルターを踏み抜くなぞ有り得ない、死傷者が出るなど論外だ。)』
『(どう言う事だ碇?)』
『(判らないか冬月、関与の判明しているどこの勢力もアレが暴走した時点で目的は達成している。)』
『(うむ…確かに彼等にとっては死者の発生なぞ目的を逸脱し過ぎておるか。例え偶然にしても害が多すぎるな。)』
『(ああ、彼等も馬鹿ではない。幾ら創られたシナリオの暴走としても最低限の被害で済む事故となる計算の上、幾多の安全装置を準備していた筈。 となればこの事故はそれらを全て無効化して発生したと考えられる。 考えてもみろ、単なる事故ならまだしも、わざわざ進路を変え偶然会場のシェルターを踏み抜くなど確率上有り得ない。プログラム上でピンポイントを指示しなければ不可能だ。となれば…)』
『(…本来なら有り得ない筈の事故…死傷者…最初から誰かを狙…!?碇、もしや…)』
『(…ああ、この事態は関係者の誰も望んでいない。となれば、これは彼等や我々以外の第三者が暴走に託付けた殺人計画…誰かのシナリオによる要人暗殺目的の暴走の可能性が出て来た。)』
『(寧ろ最初からその目的だった可能性が高いか…と成れば、まさか…証拠隠滅の自爆か?)』
『(ああ、全ての前提が崩れた以上、その警戒をしなければならない。暴走自爆と自動停止、果たしてどちらが先に発動するか…)』
『(“神のみぞ知る”か…確かに状況は想定外だな。老人達の戯れ事の可能性も棄て切れん以上、最悪に備えねばならんか…)』
『(ああ、その通りだ。予定外の事態は常に起こりうる…敵味方分け隔て無く。) 冬月、JAの慣性重量を受け止められるのはエヴァンゲリオンだけだ。準備を急げ。』
『うむ。エヴァンゲリオン緊急移送準備!』
ーーー
「…つまり地軸の傾きこそ季節と気候の…」
「はぁ、かったる。…ん?おいトウジ、あれ、いつものじゃないか?」
「え?あ、ほんまや、おーいセンセ、ネルフ本部のお迎えが来よったでぇ。」
「え?」
“ピンポンパンポーン”『2年A組の碇シンジ君、至急職員室へお越し下さい。繰り返します…』
「…本当だ…先生、すいません行ってきます。」
「あぁ、行ってきなさい。」
「気をつけてな、碇。」「ほんまセンセも大変やなぁ。」
「あ、うん…でも何だろ?(非常呼集かな?でも警報は無かったし…)」
ーーー
「で、この作戦な訳?毎度毎度呆れるわ…本気なの?」
「ええ、エヴァキャリア初の実戦になるわね。」
「それにしてもプランD?低高度精密降下なんて大丈夫?」
「予備バッテリーガン積みだと必要高度取るまで上昇時間が掛かりすぎる、となれば高度4.000mからのピンポイント降下しか無い、それに完全マニュアル降下する訳じゃ無し、難易度は低いわ。」
「でも電池節約にATフィールドによる滑空制御も着地減速も無しよ?減速ロケットモーターと制動シュートだけで移動する目標地点より後方の着地点半径300m圏内への着陸は幾らシンジ君にマギの支援があっても難しいわ。 それにミサト、シンジ君はシミュレートでも5回中3回失敗」
「って言っても着地自体は成功してたわ、なら後は何とかなる。」
「減速タイミングの関係で着陸地点がかなりずれるわ、実戦じゃそのずれが問題なんでしょ?」
「簡単よ、あらかじめずれを織り込んだ作戦立てるだけ。後は司令を納得させられるかが勝負よ、それにしても…稼働時間15分の空挺作戦か…。」
「皮肉ね、エヴァで空挺可能って証明が出来れば良いだけってお題目上の計画だった筈なのに。」
「ええ、予算獲得の詭弁がこうなるなんて…全く、まさかこの身で“ネルフは如何なる事態にも対応可能である”って事を実証する嵌めに落ちるとはね。」
「え?…ミサト今何て?…?この身?」
『赤木博士、葛城二佐、ネルフ本部へ通信繋がりました。』
ーーー
『碇司令!赤木博士と回線繋がりました!葛城さん…いえ、作戦部長も無事です!』
『繋げ』
『はっ!』
ーーー
『…と言う事は…』
「はっ、あの玩具は現在も迷走中、車で言えば運転手無しでアクセルが戻らない状態です。」
『しかし赤木博士、核融合炉ならば事故が起きてもほぼ自動停止するのではなかったか?』
「その通りです、本来なら融合炉は燃料供給が止まれば自然停止する安全な機関です。 しかし自動制御系統の異常により遠隔操作が不可能な今、重水素供給を現時点で停止する手段は有りません。 アレは空冷式、このままで行けば冷媒が尽きプラズマ保持磁界が止まります。通常なら冷媒減少時点で安全装置が作動し燃料供給がカットされ自動停止します。が、そうでなれば…」
『…数十億度のプラズマがマイクロ秒で周辺を融解、蒸発により発生した超高圧により機体は破裂、搭載燃料は瞬時に熱核融合反応連鎖を始める。』
『碇、それはつまり…』
『ああ、地上に太陽が出現する。…水爆だ』
「はい、最悪の場合旧東京以上の悲劇が何処かで再び起こります。タイムリミットは最短10時間後…そこで、葛城二佐発案によるJA停止作戦を本人が説明します。」
「では、先ずCG画像を流します」
『ほう。』『…これは?』
「エヴァによる空挺強襲作戦、今回の作戦に近いシミュレート訓練の立体画像ですです。」
『空挺作戦か、しかし…』『エヴァンゲリオンの稼働時間は最大出力ならば内臓バッテリーで3分、オプション外装を積載しても15分程度だ。足止めにしかならない。』
「足止めで充分です。」
『何?』『…続けろ。』
「端的に申し上げます、JAの外部操作が不可能な現状手は二つ、内部に乗り込みメインコンピュータに直接停止コードを入力し燃料供給を止めるか、非常冷却材を人力で強制注入し融合反応自体を力ずくで強制停止させるか。 何れにせよエヴァで足を止め直接乗り込み、内部操作で停めるしかありません。」
『成る程…それでエヴァの空挺強襲か。』
『だがそれなら我々ネルフが出張らずとも戦自に任せれば良いのではないか? 高速移動するJAへの接舷乗込みは確かに困難だろう、だが彼等の特殊戦仕様VTOLならば充分可能では?』
「はい。ですが一つ問題が有ります。 開発者曰く“ヘリ等飛翔体が下手に近寄れば接近警報により自動迎撃システムが作動してしまう”そうです。しかもIMF識別装置は未搭載、外部製品の為認可試験中だそうです。」
『成る程、それで出たがりの戦自が珍しく手をこまねいておる訳か。』
『…対象の武装は?』
「対地、対空ミサイルや投射地雷は外してあるそうですが、固有内蔵兵装は搭載済み、内容は対空レーザーに腕部単結晶刃、超高電圧放電機に発煙フレア、チャフ発射機等。もし足止めに通常兵器で攻撃などしたら…」
『周辺一帯焼け野原か、最悪閉鎖封印地域が更に拡がるな。』
「地形認識されるエヴァでセンサー死角の後方27°角から接近し、物理的質量で足を止めます。その間にエヴァにデサントさせた移乗要員をJAに乗り込ませ内部操作で強制停止、これしかありません。」
『…うむ、確かにそれしか無いか…』
『JAの外部操作が不可能な現状、直接停止コードを入力するか、非常冷却材を人力で強制注入するしか無いと言う作戦の主旨は理解した。 で、JAに乗り込んで停止コードを打ち込む要員だが今から選考するとして何人必要だ?』
「コード入力は1人で充分ですから選考は不要です、その1人は…私が乗ります。」
「ミサト!(怒)エヴァは貴女の玩具じゃ無いわ!貴女が直接あれ(JA)に乗り込む必要は無いでしょ!貴女は指揮官なのよ!エヴァを下らない自殺願望や英雄願望の道具にするのは止めて!」
「エヴァに直接デサントして降下する体力、降下後の行動指示、作戦の理解度、実行能力、知識、経験、それに重量。 直接乗り込む以外停止方法が無い以上、現時点での適任者は私しかいない。マギもそう結論したわ。」
「!それにしたって貴女の必然性は無いわ!うち(ネルフ)の特務や戦自の空挺にやらせれば!」
「うちの特務に空挺能力は無いの。それに戦自は協力断ってきたわ。彼等なりの作戦が有るらしいし。」
「なら彼等に任せなさい!」
「戦自は面子で言ってるだけよ、周辺被害無視して攻撃を仕掛け、近接迎撃システムを無力化してから乗込み停止を掛けるなんて悠長な事じゃ融合炉融解リミットには間に合わない。」
「司令!これはあくまでデータでのシミュレーション結果です、天候、マギの支援、ほぼ完璧な条件ですがそれでも正直結果は予想できません。」
『うむ…不確定要素が多すぎるか。』
『それが最大の問題か?』
『碇?』
「は?…はい、シンジ君とエヴァの実戦データからすれば可能な計画ではありますが不確定要素は有ります。」
「ええ、何しろ空挺降下はシミュレート試験のみ、実機訓練も無し、頼りはシンジ君の実機経験だけの机上論ですわ。」
『…逆に考えればリスクはその程度な訳だな。』
『何?』「司令?」
「はい、誰もが最初の試験で完璧に成功するとは思いもしませんでしたが、シミュレートとは言え彼はやってくれました。 空挺では“新兵の初降下で怪我する奴はいない”ジンクスもあります、私はシンジ君に懸けます、その進歩と強運に。」
「ミサト…。」
「マギは条件付き賛成1、情報不足により回答保留1、反対1と判断が別れました。司令、御判断を。」
「私は反対です、リスクが大き過ぎます!」 」
『…どうする碇?』
『…反対する理由は無い、直ちにネルフへ帰還し作戦行動に移れ。子細は委せる。』
「はっ!」「!?しれ…はっ。」
ーーー
「いいのか碇?」
「…ああ、リスクはいかなる場合にも発生する。ならば成功確率の高いものが選択されねばならない。」
「しかし使徒戦なら兎も角、こんな事にエヴァンゲリオンを使いパイロットを危険に晒すのは…」
「エヴァンゲリオンは使徒以外には破壊できない、それにパイロットは未だ居る。」
「…碇…」
「冬月、レイを起こせ。 万が一の事態も有得る。」
「…確かに初号機の使用により使徒迎撃に空白時間を作る訳にはいかんか。 零号機起動準備、パイロット非常招集! …良いんだな碇?」
「…ふっ…」
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Pruuuu・Pruuuu・Pruuuu・Pruuカチャッ『…はい…』
『ファーストパイロット綾波レイ、ネルフ本部より通達、非常呼集だ。退院手続きはこちらで行う、迎えの車を裏口に廻させるからそちらへ向かい待機しろ。』
『了解。』
【アジテーション・オペレーション】 http://www.youtube.com/watch?v=9G47LFvkzmM
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