Re: サイト開設十周年カウントダウン企画・八月 ( No.12 ) |
- 日時: 2010/08/07 18:55
- 名前: JUN
- ■caluさん
どもです。なんか乗ってますな。この勢いならもう一本くらいいけそうで。お題は渡し向きかもしれませんw >どこだ!?(爆) その辺です(爆)ハアハア 次作も読んでいただければ、と
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Re: サイト開設十周年カウントダ ( No.13 ) |
- 日時: 2010/08/08 19:55
- 名前: 何処
- 【ネルフの夏・日本の夏】
ミーンミンミンミンミンミー… ジャワジャワジャワジャワジャワジャワジャワー…ジー…
『暑い…』
『…』
『レイ…暑くない?』
『…熱いわ…』
『全然そうは見えないけど…』
『…無駄な行動は体力を消耗し、体温を上昇させる…』
『つっまんない女ねあんた…カリガリ君もう一本食べよ…』
『無いわ…私が食べたもの…』
『い、いつの間に…っ!?あ、あんた二本食べちゃったの?』
『ええ…アスカが二本…私が二本…』
『…シンジの分どーする?』
『…あ。』
『あいつ妙な所拘る小さい奴だし…』
『…拗ねるわね…』
『…どーする?』
『…又料理当番ボイコットされてレトルトとインスタントの嵐は嫌よ…』
『…冷奴と素麺と納豆のローテーションもね…』
『それに…』『あれよね…』
『『…ミサトカレーが一番怖い…』』
『…どうする?』
『策は三つね…1つは今からカリガリ君を買って来』『却下』
『…レイ、躊躇無く却下したわね…』
『…で?次の策は?』
『…シンジにカリガリ君買って来てって連絡…』『ぴぽぱぽぴぽ…』『早っ!?』 プルルル、プルルル、プルル…
『…』『…』 『携帯置いてったか…』 『碇君の…ばか…』
『…となれば、最後の手段。上手く誤魔化すしかないわね。』
『…どうやって?』
『…ヒント、こないだの買い物。』
『…あれ?』 『そ。あ・れ。』
『…アスカ…策士だわ…』
『フフン♪』
『ふひ〜、ただいまぁってうわわわわわわっっ!?』
『キャー!』『き、きゃーっ…』
『わわわわわっ!?ご、ごめんって違うあ、アスカあ、綾波な、なんて格好…』
『このエッチバカ変態スケベ何女の子の下着覗いてるのよ馬鹿!』『…ばか。』 『あ、い、いやあのそのあ、アスカご、誤解だ!そ、そう事故だよ事故!』
『碇君の…エッチ。』
『あ、綾波誤解だ!そ、それに大体こ、ここは僕達の家な訳だし…』
『喧しい!乙女の下着姿見といて何よ!?』『碇君…エッチ…』
『あああアスカ!?あああ綾波!?え、冤罪だよそれ!?ぼ、僕は何もわざと…』
『うっさいわねほら!いつまでアタシ達の下着姿見てるのよ!着替え終わるまで買い物でもして来なさいよ気が利かないわね全く!』
『わわわ!?ご、ごめん!あ、で、でも今お金が…』
『あーもー判ったわよ五百円渡すからカリガリ君箱で!』 『碇君…私も…はい五百円…』
『う、うん!じ、じゃい、行ってきますぅ!』
『『…』』
『…行ったわね…』
『…にしてもレイ…あんたも役者ね…』
『…アスカこそ…』
『でもそれ凄いわね…後ろ向いて見て』
『…こう?』
『な!?テ、TバックよそれTバック!!』
『浴衣仕様…アスカだってそのハイレグ…凄いわ…』
『え?そ、そう?水着はおとなしい方だけど…』
『ワンピースよね…背中の凄い…』
『あんたもビキニなんか買って…』
『…ビキニ初めて買ったけど…やっぱりパレオ付けようかな…』
『…着てみない?アタシも着るから。』
『え?い、今から?で、でも碇君が…』
『下着じゃ無いしだーいぢょぶ大丈夫!お買い物のご褒美にサービスしたんなさいよそれくらい!』
『で、でもそのあの…』
『ダアッ!下着姿晒しといて何今更可愛い反応してんのよあんたは!あーもーあーもー燃えってか萌えるわ!強引にでも着替えさせる!てか脱がす!ヘッヘッ、覚悟なさいレイぢゅるっ。』
『や、止めてアスカ目、目が怖い…き、着替えるから、じ、自分で着替えるからそ、その手付きは止めて…』 『ちっ!』
『…今の舌打ち…何?』
『…で?』
『あーカリガリ君美味しいわねー、ねレイ?』
『ええ…美味しいわ…ね?ペンペン。』
『クエックエッ!』
『…時にアスカ、レイ。アタシが聞きたいのはね…何であんたらが水着姿なのかじゃ無くて、シンちゃんが鼻血出して転がってる事でも無くて、それを何故二人揃ってて放置してるかなんだけど…』
『…』『…』『クエッ?』
『…う…うう…て…Tバック…ハイレグ……』
『?アスカも背中は開いてるけど普通の水着だし…レイのも普通のビキニよね?Tバックにハイレグ?』
『…あっついわねーレイ、今夜は素麺と冷奴ね…』
『…明日はレトルトでもいいわ…』
『『?』』
『うーんうーん…白とピンク…うーんうーん…』
『…ミサト、シンジの分ご飯作ったげて。』 『…私達は外食しますから要りません。』
『へ?』『クエ?』
『さ、着替えるわよレイ』『ええアスカ。』
『?何あったのかしらペンペン?』『クワ?』
『『じゃ、行ってきます。』』
『あ、ちょっと二人共?』『クワワッ?』
『『何か?』』
『…い、行ってらっしゃ〜い…あはは…は、早く帰って来なさいね〜…』『ク、クワワ、クエ〜…』
『う…うなじが…肩紐が…わ、わざとぢゃ、わざとぢゃ無いんだぁ…』
プシュ!ピッ!ガチャン!コツコツコツコツ…
『ニンニクラーメンか…タマにはいいわね』
『フカヒレ…食べた事無いわ…』
『…あんた肉嫌いじゃなかった?』
『…コラーゲンを肉とは言わない…』
『成る程。ぢゃ今度アイスヴァイン』『ごめんなさい。』 『早!?返事早!!』
『…シンジ君、一体何やらかしたの?』
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Re: サイト開設十周年カウントダウン企画・八月 ( No.14 ) |
- 日時: 2010/08/08 21:26
- 名前: JUN
- キスしてくださいvol.2
「眠れないの……」
夜中、そろそろ丑三つ時にさしかかろうかという時、彼女は部屋の扉を開け、そう言った。
「綾波?」
シンジは寝ぼけ眼をこすり、枕もとの明かりをつける。
レイの眼は軽く腫れており、泣いていたことが容易に推察できた。シンジは何も言わず、自分にか かっていた布団を押し上げた。
「おいで、綾波」 「うん……」
蚊の鳴くように小さな声で返事をすると、レイはそのままシンジの腕の中に収まった。その細い身 体を、シンジは布団でそっと包んだ。
「どうしたの、怖い夢でも見た?」 「うん」
腕の中のレイは、細かく震えていた。蒼銀の髪がシンジの鼻腔をくすぐる。
「碇くんが、消えちゃう夢。待って欲しいって追いかけても、どんどん、どんどん……」 「綾波……」
言葉を詰まらせるレイを、シンジは思い切り抱きすくめた。
「大丈夫だから。どこにも行かないよ。こうしててあげるから、安心してお休み……」 「迷惑かけて、ごめんなさい……」 「迷惑なんかじゃないよ。あんなに辛い目に遭ったんだから、当然だよ」 「ありがとう、碇くん……でも」 レイが寝返りを打ち、シンジと向かい合う。意志の光が、その双眸に見て取れた。 「碇くんは、嫌じゃない?」 「嫌じゃないよ」 「でも、碇くんは男の子で、我慢……してないの?」 「……正直、してるけど。でもいいんだ。それとこれとは別だよ」 「碇くん……」
レイは、暫し黙り込んだ後、
「わたしは……いつでもいいから。碇くんの好きにすれば、いいから……」 「綾波……?」 「我慢して、碇くんが辛い思いするくらいなら、わたし――」 「綾波」 レイの声を、シンジが遮った。 「大丈夫だよ。辛くなんてないから。綾波とこうしていられるだけで、今は幸せだから」 「わたし、初めては絶対に碇くんって決めてるから。好きになった時から、ずっと――」 「ありがとう、綾波……」 でもね、とシンジは言った。 「綾波、怖くない?僕とするの」 「……少し。でも――」 「僕も、怖いんだ。綾波に痛い思いさせるの」 「碇くん……」 「意気地なしだけど、僕のこと、嫌わないでね」 少し冗談めかして言うシンジに、レイもつられてくすりと笑った。
「でも、そうだな。そこまで言ってくれるなら、ちょっとお願いしようかな」 「なに……?」 シンジは自分の唇に人差し指を当てて、 「キス、してもらおうかな」 「キス……」 「違うな。してください、だね。綾波のキスだもん」 「そんなので、いいの…………?」 「綾波のキスは、僕にとってどんな宝石より価値があるよ。だから……」 シンジは微笑み、目を閉じた。 「キスしてください。綾波」 「ん……」 ちゅ、と音を立て、レイがシンジにキスをすると、シンジは嬉しそうに目を細め、レイは真っ赤に なって視線を逸らした。 「かわいいね、綾波」 「そんなこと……ない」 「このパジャマも、すごく似合ってる」
淡いピンク色のパジャマの襟をシンジが人差し指と中指で挟むと、レイは甘えるようにシンジの胸 に頭をこすりつけ、僅かに浮かんだ涙をTシャツで拭った。シンジはその頭をかき撫でる。 「僕も買おうかな、綾波がいるのに、いつまでもTシャツじゃね」 「おそろいが……いい」 「二人で買いに行こうか」 「うん」
「お休み、綾波」 「私が眠るまで、こうしていてくれる?」 「綾波が起きるまで、こうしていてあげる」 「嬉しい……」
レイの呼吸が寝息のそれに変わると、シンジは背中に回した腕を少しだけ緩め、身体の位置を少し ずらして頬にキスをした。
「ずっと一緒だよ、綾波…………」
君を護ると決めたから。もし僕の命と引き換えに君を護れるなら、僕は喜んで、この世からいなくなるから。
世界で一番、僕は君を愛しているから。
おしまい
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Re: サイト開設十周年カウントダウン企画・八月 ( No.15 ) |
- 日時: 2010/08/08 22:23
- 名前: JUN
- 「暑い……」
「だからってねえアンタ、その格好はいくらなんでもないわ」 「暑いもの……」 「その露出度は流石にないわ。私だって出来ないわよ」 「服は着てるわ」 「全裸じゃなければいいってもんでもないわ。下にちょろっと穿いてるだけじゃない」 「碇くんが帰ってきたら着るわ」 「…………」 もうちょっと乙女の恥じらいってもんをねえ……と言いかけてやめた。暖簾に腕押しと言う奴だ。 半裸の少女の姿を見てみる。うつ伏せなのが救いだろう。嫉妬してしまいそうなほどに滑らかな曲 線を描く背中は、きっとシンジが見たら鼻血を吹くのだろう。それはそれで面白そうな気もした。役 得よ、シンジ。同級生のこんな姿、シンジじゃなきゃ見られないわよ。などと自分のことを棚にあげ て思ってみる。自分もバスタオルだけで部屋をうろついたりすることはあるのだから、あまり人のこ とは言えないだろう。
くす、と笑みがこぼれた。こいつが自分の家で寝ているなんて、少し前ならありえなかったことだ。 和解は無駄ではなかったのかもしれない。こんな無防備な姿は見られなかったから。伸びきったその 姿は、さながら一昔前のたれパ○ダのようだ。まったく、シンジもこんなの彼女にしててよく我慢で きるわね、私が男なら襲ってるわ。などと悪態をつきつつ、壁にかかった時計に目をやった。四時四 十五分。そろそろ帰ってくるわね。シンジは夕飯の買い物に行っている。 「レイ、起きなさい」 「……ぅうん」 肩を掴んで揺らすと、軽く眉根を寄せていやいやをするように首を振ってみせる。まったく、かわ いいわね。 「シンジが帰ってくるわ」 「ん……」 不満げな顔をしながらふらふらと立ち上がり、鞄に入った着替えを取りに玄関へ向かう彼女に、ア スカは軽く顔を火照らせた。ちょっとは隠しなさいよね、結構大きいんだ…… 少し魅了されてしまった自分に喝を入れるようにかるく首を左右に振る。ごっ、と鈍い音がするの でレイのほうを見ると、レイは壁に頭をぶつけていた。 「いたい……」 「……あんたばかぁ?」 レイの側に行って頭を撫でてやる。涙ぐんだ顔が可愛らしい。 「ほら、ホントに帰ってきちゃうから」 「うん……ありがと、アスカ……」 ぐいぐいと後ろからレイを押す。なんだかんだで憎めないのは彼女の得な性質だ。自分も思ったよ り姉御気質なのだろう。
「ほらほら、早く取って着替え――」 「ただいまぁ……」
――うわ、最悪……
気の抜けた声は、その後に自分へと降りかかる出来事への前奏曲にも思えた。
レイの様子を顧みる。レイは上半身に何一つ纏っていない。純白のショーツが、下半身を覆う唯一 のものだ。そのショーツもうっすら浮かべた汗のせいで、ほんのりと透けているのだ。何が、などと 野暮なことを訊いてはならない。乙女の花園である。 半ば強引に背中を押したせいで、レイは胸を突き出すような形になっている。玄関口に置いた荷物 を取りに行っているために、レイとシンジは今、互いの間隔が一メートルと離れていない。 つまり……
見る見るうちにシンジの顔が紅潮する。あ、面白い。 「あ、あやなみ、これは……」 うろたえるシンジ。アスカがフォローを入れようとする。しかし、 「いかりくん、おかえり……」 レイは言うやいなや、シンジの胸にぽすんと顔を埋めた。 「あっ、あや……」 「ちょっと、レイ――」
きゅっ
瞬間、シンジが鼻血を吹いた。
「ほらレイ、だから言ったじゃん」 「ごめんなさい……」 うなだれてしまったレイを見て、アスカはふっとため息を漏らした。どうもこの友人は他人に怒ら れない天性の資質を持っているのかもしれない。 「まあ次こんなことなければいいのよ。ちゃんと家にいるときも服を着なさい」 「はい……」 「う、ん……」 微妙に悩ましい声を上げて、シンジが目を開く。レイを見ると、また顔が紅く染まった。 「あ、綾波……」 「……碇くん、ごめんなさい」 「え、いや……」 「役得だわねえシンジ。愛しのレイちゃんのおっぱいが見られて」 「っ、な、何言うんだよアスカ!」 「あ〜ら、顔真っ赤にしてたじゃない」 シンジがうろたえるのを見て、アスカがけらけらと笑う。 「もう……!」 顔を紅くしたまま台所に向かうシンジに、レイは心配げな表情をする。 「アスカ、碇くんが怒ったわ」 「心配しなくていいわよ。あんなの怒ってるポーズに過ぎないんだから」 「アスカ、今晩ご飯抜き!」 「えっ!?」 台所からかかった急な宣告に、アスカは一変しておろおろし始める。やっぱり葛城家の主はシンジ なのだなと、レイはふと思った。 「ちょ、ちょっとシンジ……」 「綾波、お魚は食べられる?」 「火が通してあれば、大丈夫」 「あの、シンジ君……」 「そっか。卵は?」 「それも、火が通してあれば」 「シンジさん……」 「じゃあ、それで考えてみるよ」 「ありがとう……」 「…………」
自分を無視して話すシンジたちに、ついにアスカは完全に沈黙した。 「碇くん、私もお料理したい」 「ああ、ありがとう。助かるよ」 シンジの元に歩いていったレイ。残されたアスカはさめざめと涙を流した。
「何すればいい?」 「そうだな、ネギ切ってくれるかな。お鍋にするよ。結局卵使わないけど」 「お雑炊になるわ」 「あ、そうだね」
見よう見まねでネギを切ってみる。手つきが少々危なっかしいが、手を切るようでもない。
さくん さくん
「うまいうまい」
かあっ、と頬が熱くなる。目を合わせるのが恥ずかしくて、シンジのほうを見ることができない。 きっと素敵な笑顔で自分を見てくれているはずなのに。先ほどの自分の行動を改めて大胆に思う。人 間眠いと何をするか分からないものだ。
「……碇くん」 「なに?」 「アスカ……いいの?」 「いいんだよ。たまには思い知らせてあげないと」 「でも――」
シンジは急にレイの耳元に口を寄せると、小さな声で言った。 「心配しなくても、ちゃんと反省してるみたいだから食べさせてあげるよ」
くす、と笑ってウインクをしてみせるシンジ。胸がきゅんとなる。
「ひゃっほうっ!」 「あ……」
シンジは苦笑いをした。レイのほうに目配せして、 「聞こえてたみたいだね」 「そうね……」 よかったと思う。優しいシンジこそシンジだ。
「あ、あの、碇くん……」 「なに、今度は」 「さ、さっきのこと、だけど……」 「え、ああ……」
シンジが心持ち顔を背ける。包丁のリズムが少し乱れた。
「いや、ほんとに、ごめん綾波」 「べ、別にいいんだけど、その……」 レイの手が止まる。 「わ、私の胸、どうだった……?」 耳まで真っ赤にしながら、レイは言った。 「え、いや、その……」
「き、綺麗だったと、思うよ、すごく……」
顔が火照る。嬉しいのに、顔を上げることが出来ない。ごまかすように残ったネギを大きく切る。
「あ、ありがと……」
しん、と静まり返る。窓の外から染み入る蝉時雨が、レイの鼓膜を優しく震わせていた。アスカは聞いていたのだろうか。多分、聞こえていたと思う。 野菜を切り終え、平べったいざるにあける。シンジは出汁をとった土鍋を持ち、レイはざるを持っ た。
鍋を持ったシンジが、自分の後ろを通り過ぎる。通り過ぎる瞬間、少しだけレイのほうに顔を寄せ、
「他の男に見せちゃ、だめだからね……」
レイがびっくりして振り返ったとき、シンジは既に、カセットコンロに鍋をセットしていた。アスカは満面の笑みで、カセットコンロに火をつけていた。
おしまい
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Re: サイト開設十周年カウントダウン企画・八月 ( No.16 ) |
- 日時: 2010/08/09 20:50
- 名前: naibao
- caluさん
>わたしは2年未満ですので、naibaoさんの方が先輩だと思います(笑)。 いやいや、そんなに変わりませんって。 むしろ、LRSにおいてはcaluさんが先輩です。 よろしくおねがいします。
>彼女の体温が消えた僕の左側がじんわりと熱を持った。 このテーマで書こうとしたとき、普段のBGMとしての蝉の声を「蝉時雨」として意識するときってどんな時か、やっぱ感情に揺らぎがあった時かと思いまして。 なんかじわじわ恋らしきものが芽生えて、それが恋だとはまだ気づかないシンジが浮かびました。 それで最後の二文だけ最初にできてそれに向かって書いたつもりです。
何処さん はじめまして、naibaoと申します。 初対面ですが、何かのご縁です!生意気ですが感想残させてください。
やられました。 テンポよく、人物が活き活きとしてて、完成度高いですね。
>てか脱がす!ヘッヘッ、覚悟なさいレイぢゅるっ。 アスカさんは小さいおじさんを飼ってらっしゃるようで、非常に好感が いや、親近感が・・・
これから、お世話になります。どうぞよろしくお願いいたします。
JUNさん どうも、naibaoです。 一気に2本も!?そしてどちらも甘々、バカップル(良い意味です。もちろん)
>何が、などと野暮なことを訊いてはならない。 あい、訊かないことにします。 でも直後にちゃっかり説明されてたり・・・ JUNさんのこういうとこ、好きです。
どうやら私はレイと絡むアスカ萌だということが判明しました。
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Re: サイト開設十周年カウントダウン企画・八月 ( No.17 ) |
- 日時: 2010/08/11 13:48
- 名前: JUN
- ■何処さん
某電波FF作家様を思い出しました。台詞だけの構成はややもすると状況が飲み込めなかったりするのですが、さすがです。
■naibaoさん ありがとうございます。説明せずにはいられませんでしたw >レイと絡むアスカ萌 割と自分もその節があります(笑)ただ、自分の書く文章は登場人物が少なくなりがちなので、シンジとレイだけ、というのが一番多いです。 連載が出来ない一因、かもしれません(^^;)
ふと、レイが『碇くんが消えちゃう夢』を見たといって震えているのに >僕は喜んで、この世からいなくなるから。 と言うのはどうなのかと思ってみたりw
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Re: サイト開設十周年カウントダウン企画・八月 ( No.18 ) |
- 日時: 2010/08/15 08:49
- 名前: calu
- JUNさん
今回もまさかの2本建て。ホントに乗ってますね(笑)。 この問答無用度に、いっときの涼さえ感じてしまいます。というか、私もこんなの書いてみたい(笑)。 まだまだ8月も中旬ですので、あと4作ほどお願いします(爆)。
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Re: サイト開設十周年カウントダウン企画・八月 ( No.19 ) |
- 日時: 2010/08/16 03:31
- 名前: tamb
- ■蝉時雨/yo1
すげえ。yo1さんもこんな話、書けたんだ(失礼)。 他愛もない近況報告の流れで、シンジがどうプロポーズするのかっていう話になるんだと思 い込んで読んでて、ドギモを抜かれた。油断してた。冒頭の二節を重視すべきだった。迂闊だ った。
> 空になったグラスの前に置かれた、小さな写真たての中で
読点はいらんような気もするけど、この一節だけでシンジの狂気を表してしまうというセン ス。蝉時雨の使い方もいい。脱帽。
■キス、してください/JUN
「キスして」でもなく「キスして欲しい」でもなく、「キスしてください」なのはどういう シチュエーションなのだろう、と思って出したお題なんだけど、こういう展開。普通を目指す 彼女としては悪くない。でも最後のアスカのセリフが説得力ありすぎw ある程度以下の距離で、つまり単なるクラスメイトの域を出ないトウジとケンスケを除けば、 彼女の事を綾波と呼ぶのはシンジだけであるという事実に留意したい。逆もまたしかり。シン ジを碇くん(あるいは碇君)と呼ぶのはレイとヒカリだけ。 ついでに書くと、お姫様抱っこをするとパンツが見えてしまう可能性が高いことにも留意し たい(爆)。
■蝉時雨/JUN
これはサバゲーすかね? そしてまた抱っこ(笑)。 全体的にはよくわからんのだけど(^^;)、ぷにぷにがよい。ぷにぷに。
■僕に、降る、雨/naibao
改めまして初めまして。キャリア的には三番手か四番手かそれ以下か、とにかくその辺で佇 んでいるtambです。いえーい(棒読み)。
そんなことはともかく。
雰囲気は異常に出てる。
> 想像以上に近くに彼女の息遣いを感じて居心地がわるい。
が
> 彼女の体温が消えた僕の左側がじんわりと熱を持った。
になるという流れは驚嘆に値する。彼女は彼から少し距離を取ったわけで、その感じはまさ に綾波レイだ。雨を気にしないのもそうだし。こういう部分は忘れてはいかんわな。
ぜひストーリーにもトライしてみてくださいませ。期待してます。
○JUNさん > 絶対自分なら肌の色が透けたシャツにドキドキしてしまうシンジを書いてしまうでしょうし。
それはそれで全力でOKかと(笑)。
○naibaoさん > レイの首筋を伝う水滴にドキドキしてしまうんです。
もちろんこれも全力でOK(爆)。
--- 続きはまたあとで〜。
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Re: サイト開設十周年カウントダウン企画・八月 ( No.20 ) |
- 日時: 2010/08/17 02:21
- 名前: tamb
- ■ネルフの夏・日本の夏/何処
アスカとレイの結託具合が実に脅威。下着姿を悠長に晒しつつ会話を交わしているのがなん とも。つか、着替えは自分の部屋でしろと。そしてシンジは完全に下僕と化している(笑)。 シンジがぶっ倒れているのはやはり下着から水着に着替えてる最中に帰宅したからなのであ ろうか!
不意に思ったんだけど、あの世界では蚊とかハエとかどうなんでしょうね。ハワイ並だって いう話だったような気がするから亜熱帯気候(海洋性亜熱帯気候)か。平均気温は24度だって いうから年がら年中くそ暑いわけじゃないんだよな。ハワイはハエとかぶんぶん飛んでるイメ ージはないんだけど、実際はどうなんだろう。沖縄はどうだったかな。 と、以上はタイトルからの連想でした。つまりあの世界で蚊取り線香はどの程度必要なのか って話。
■キスしてくださいvol.2/JUN このセリフをシンジに言わせるっていうアイディアが秀逸。これは思いつかんかった。レイ を神聖視しずぎてる嫌いはあるけど、昼は昼で色々言ってシンジを困らせてるのかなと思うと それはそれでかなり可愛い。 こういうシチュエーションというのは、通常まずあり得ないわけだけど(笑)、個人的な感覚 及び実体験(^^;)から考えると、ぎゅっと抱き締めてからキスまでは比較的ハードルがある。 キスしてしまえば全身触り倒す所までは歯止めが利かない。そこから先はまた高いハードルが ある。まあ私の話はどうでもいいとして(^^;)、女の子の方に積極性がない場合、つまり自分 は特にしたいわけではないけど彼が望むなら構わないというのはどういうケースなんだろうか。 なんかのインタビューで、男の子の欲望はわかるけど結婚するまではやっぱりダメで、我慢 できないならソープとか行ってOKって意見があったりした。もちろん逆に、ソープとか行かせ るくらいならあたしがって意見もあった。いずれにしても女の子はして欲しいとか思ってない わけだ。インタビューの対象年齢がどのくらいだったかは憶えてないけど(ソープという単語 が実際に出てきてるのかどうかも憶えてない)、キスしてどきどきっていう感覚がないのか、 それとも知らないのか。
■タイトル無し( No.15 )お題:蝉時雨/JUN よくわからんのだが、どうやらレイはパンイチでうだうだしているらしい。果たしてパンイ チ状態を半裸と呼べるのかどうかはやや疑問ではあるが、それはいいだろう。荷物を玄関に置 いているというのも不自然な気がするが、それもいいだろう。問題は、彼女の汗でパンツがほ んのり透けているという部分である。しかも乙女の花園がである。一般にパンツの乙女の花園 部分は布が二重かなんかになってるはずであり、そう簡単に透けるものではない。それでも、 ほんのりとはいえ透けていたということは、レイは滝のような汗を流していたということにな る(他の理由も考えられないことはないが、あまりに不自然かつ不適切なので割愛する)。な らば着替える前にシャワーを浴びていただきたいのである。 そして、この話においてアスカは悪くないのである。一ミリたりとも悪くないのである。 シンジはどうか。シンジも悪くないのである。愛しのレイちゃんが上半身丸出しで突っ立っ ていたら失神するのも当然なのである。 では悪いのは誰か。 レイである。 パンイチでうだうだしてるのが悪いのである。 パンイチがいかんのである。 だが全裸ならいいかといえば、もちろんそんなことはない。 キャミソールなど着用していただくとそれはそれで萌えなんだが、話の趣旨に反する。 では、どうすればいいか。 やはりここは裸エプロンではないだろうか。 あまりの暑さに全裸でうだうだしようとするレイに、アスカが何か着ろという。そこでレイ は、シンジがいつも着用しているエプロンを選択するのである。まあいいかとアスカも許容し、 シンジ帰宅時に玄関でばったり会う。シンジは普通に綾波のエプロン姿可愛いななどと思うの も束の間、レイが後ろを向いた瞬間に失神するのである。 こうなると愛しのレイちゃんのおっぱいが見られないばかりでなく、まったく違う話になっ てしまう危険が高い。そして私が書いてるこの文章はいったい何なのかという疑問を感じつつ、 ファイルを保存するのであった(爆)。ああああ。
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Re: サイト開設十周年カウントダ ( No.21 ) |
- 日時: 2010/08/17 08:07
- 名前: 何処
- ♪ネッ、ネッ、ネルフの大爆笑〜♪
皆さん今晩は、碇ゲンドウです。 新婚旅行…甘く楽しい時間… それはこの二人にとっても例外ではありません…
【或る新婚さんの場合・レイとシンジ編】
「すいません、このパンフレットのここまでお願いします。」
「あ、はいはい。トランク開けますから荷物はこちらへ…新婚さん?」
「え、ええ、まあ…」「(コクコク)」
「そりゃいい、ここの宿は『子宝の湯』で有名でね。」
「「(カーッ…)」」
「おお、あっついあっつい。」
ブロロロ〜…
「…はい、つきましたよお客さん方。」
「ええと…ここだね、寝留府庵…」
「立派な建物ね…素敵…」
「その…海外じゃなくて御免、四日しか休み取れなくて…それに箱根なんて近場で…本当はもっとこう遠くにしたかったけど、緊急呼び出しに備えて国内じゃなきゃ駄目だって…」
「いい…」
「え?」
「碇君と一緒なら…どこでも…」 「あ…綾波…ってもう碇なんだよね、な、何一緒に名字で呼び合ってるんだろ、あははは…」 「じ…じゃあ…あの…シ…シンジさん…」 「レ…レ…レイ…」
「「…(ぽっ)」」
「あーお客さん、雰囲気盛り上がってるとこ悪いけど、メーター未だ回ってるからさあ。」
「「あ!?ご、御免なさい直ぐ降ります!」」
「あーお客さん達、荷物忘れないでねー。」
「「は、はい!」」
バタン!ブロロロロ〜…
「あ〜家帰ってビールでもかっ喰らって寝ちまいてーな…あ、ギターの弦買わなきゃ。」
「やあ、いらっしゃい。お待ちしていましたよ。私がこの宿の主人の冬月です。」
「あ、ど、どうも、」 「…今日からお世話になります…」
「では此方の宿帳にお名前を…」
「は、はい!え、ええと、碇シンジ、碇レイ…」 「いかり…れい…(ぽっ)」
「はい確かに。ではこちらの中居達が部屋へご案内します。リツコ君、マヤ君、頼んだよ。」
「あら、お若いご夫婦だこと。お荷物お持ちしますわ。」 「さ、ご主人も奥様もどうぞ此方へ…」
「は、はあ。(ご主人って…何だか照れ臭い…)」 「奥様…あたしが…奥様…(ぽっ)」
「じゃあお部屋へ…奥様?どうなさいました?」
「あれ?あ、又!?綾波、帰って来てー、お〜い。」 「…え?あ!な、何碇君?」 「あのさ、この中居さんが部屋に案内してくれるって。さ、いくよほら。」 「あ!は、はい!」
「(クスクス…)ではこちらへ…」
「「(カーーッ)」」
「「うわーっ!!凄い立派な部屋!」」
「ご満足頂けましたか?」
「あ、あの…」「い、いいんですか?その…こ、こんな立派な部屋…」
「実は予約のキャンセルがありましてね、新婚のお二人に当宿からのサービスですわ。」
「「あ、有り難うございます!」」
「あらあら、息もぴったりね。何かありましたらそちらの電話三番でなんなりとお申し付け下さい。ではごゆっくり。」
「…この部屋だけで私達のアパート一世帯より広いわ…」 「…な、何か落ち着かないね、あ、あは、あはははは…」
「ねえ、碇君…いえ、シ、、シンジさん。その…ご免なさい…」 「え?」 「その…も、もう結婚して二ヶ月なのに…つ、つい『碇君』って…」 「あ、いやそれはその、ほ、ほら僕もつい綾な…レイの事『綾波』って呼んじゃうし、あ、余り気にしないでいいんじゃないかな、あ、あはは…」
「駄目!せ、せっかく夫婦になったのにこんな事じゃ駄目!」
「そ、そうかな?」 「…それで…その…少し練習しない?」 「練習?」 「そう、練習。お互い名前できちんと呼べる様に。」「そ、そうだね、じ、じゃあ早速練習するか!」
「…」 「…」 「…」 「…」
「碇君…呼んで…」
「え?あ?ぼ、僕が呼ぶの?」 「そう…呼んで…」 「綾波…」 「違う。『レイ』って呼んで。」 「あ!う、うん!じ、じゃあ…」
「(じーっ)」
「あ、綾波そんな見ないで…ね、ねえ、綾波から先に呼んでくれないかな?」 「…仕方ないわ。じゃあ呼ぶわよ?いか…ご免なさい、(すーっ)シンジさん」 「綾波…あ。」 「碇君…『レイ』よ?」 「御免…じゃ、もう一度。」 「ええ、じゃ呼ぶわよ?『シ、シンジさん…』」 「綾な…ごめん。や、やっぱり僕から言った方が言いやすいかも。御免、次は僕から呼ぶよ?」 「(こっくり)」 「じ、じゃあ呼ぶね…レ、レイ」 「碇君…あ。」
…30分経過…
「駄目なのね…私…」 「そ、そんな事無い!ほ、ほ、ほら、名前じゃなくてもいいんじゃないかな?」 「?」 「え、ええとつまり…『シンジ』じゃなくて『あなた』とか…」
「あ…なた…」
「そ、そうそんな風に…じじじ、じゃあよ、呼んでみるよ?」 「(こくこく)」
「レ、レイ?」 「い、碇く…あ…な…た…」
「レレ、レイっ!」 「あ、あな…あなた…」
「レレレ、レイっ!」 「あ…あなた…」
「レレレレ、レイっ!」 「あなた!」
ガラッ
「はぁ〜、い〜い風呂だったぅわっとぉ!」
「「!?」」
「あ…あり?あの…つかぬ事お訊きしますが…楓の間って…ここぢゃ…ない…わ……ね?」
「ここは椿の間ですけど…」 「楓は…確か隣です…」
「あ、あっちゃ〜、ゴミンゴミン!ま〜た部屋間っ違いちったぁ!あはははは!あ、あたし葛城、今日旦那と泊まり来たんだけどさぁ、ここ広くってな〜んか似た様な部屋多いじゃない?どーも判んなくってさぁ、あはははは!」
「は」「はあ」
「ぢゃ、続き頑張ってね〜ん♪いや、おぢゃましましたー!」 ピシャン!
「え!あの一寸ぉ!?」「(カ〜ッ)」
「な、何か嵐みたいな人だったね…」 「…アスカか霧島さんみたい…」 「うゎ…確かに…」 「アスカと霧島さん足して二で割ったらあんな風かも…」 「怖いから止めてよ綾波…」
「…お茶、入れるわね。」 「お…お風呂入ってくるかな、そ、そうだ綾な…レイも一緒に行こうか、何なら一緒に入る?なーんてあは、あはは、あはははは…」 「…いい…わ…(ぽっ)」
「…は?」
「ふ…夫婦…です…もの…ね…べ、別に…」
「…」 「…」
「(ゴキュ。)い…いいの?」 「…その前に、ここ混浴なんて無いわよ…」
ゴン!
「か、からかわないでよ綾波…」 「クスクス…あ…この部屋家族風呂付いてる…」
「…」「…」「…」「…」
「…せ、折角温泉に来たんだし、や、やっぱりあ、足伸ばせる方がいいかな、だ、大浴場に行くか!」 「そ、そうね碇君、せ、折角の温泉ですものね!」 「ぢ、ぢゃあお、お風呂行ってきます!」 「わ、私もお風呂行って来るわ!」
かぽーん…
「ふう…」 (馬鹿馬鹿馬鹿碇シンジの馬鹿!せ、折角のチャンスに何逃げてるんだ!に、逃げちゃ駄目だろ逃げちゃ!逃げてどうする碇シンジ!だ、大体も、もう結婚してるんだし、あ、当たり前の事じゃないか!そ、それにい、一緒にお風呂だって、な、何回かは入ってる訳だし…未だ見れないけど…)
かぽーん…
「ふう…」 (碇君…私…魅力…無い?…でも…安心した…私…怖かったの…弱虫なのね…逃げちゃ駄目なのに、私…)
ちゃぷん (あ!な、何も今日じゃなくともいいのか!あ、明日明後日と泊まる訳だし…)
ちゃぽん (あ!な、何も今日じゃなくともいいのね!あ、明日明後日と三泊する訳だし…)
「「次回こそ!!」」
「はー、いいお湯だった。さー牛乳〃っと…」 「碇君…お待たせ…」 「あ、綾波もお風呂上がったんだ。そっちのお風呂はど…う…だ…っ……た…」 (あ…あやな…い、いやいや、レ、レイの浴衣姿…それも湯上がりホカホカ状態…有り難う!有給くれた日向課長有り難う!この旅館予約してくれた父さん有り難う!温泉万歳!)
「?碇君、牛乳溢れ…」 「レレレレ、レイっ!」 「あ、碇く…あなた…」
ガラッ
「はぁ〜い!さっきはゴミンねぇっとぉ!?」
「「!?」」
「あっちゃあゴミンゴミン!まーたやっちったわぁ!あはははは!」
「は」「はあ」
「こり、差し入れの栄養ドリンクね〜!むっふふぅ、効っくわよ〜コレ!ぢゃ、続き頑張ってね〜ん♪」
「え!あの一寸ぉ!?」「(カ〜ッ)」
「が…頑張れってな、何をさ…あ…あはは…」 「(ぽっ)」
「…頑張っちゃおうかな…」 「…(コクリ)」
「レレレレ、レイっ!」 「あ、碇く…あなた…」
『プルルルル、プルルルル、プルルルル…』
「「!?」」
「…電話…内線の…」
「!?〜っっっ!!…はい…」
『お夕飯の支度出来ました〜』
「あ、はい。直ぐ行きます…」
「…くっ…(大丈夫〃、落ち着け碇シンジ、未だ時間はある!お隣や階下に気を遣うあの日々からやっと脱出したんだ!今日こそは!)」
「…(碇に萌える闘志で今日の大な的中日を迎えたのに…私…負けない…)」
「美味しかった…精進料理…」 「お腹一杯…」
「…(気付いてない〃、私がこっそり朝鮮人参の天ぷらを追加した事に…)」
「…(気付いてない〃、僕がこっそり朝鮮人参酒を追加した事に…)」
「お酒…廻ったみたい…暑いわ…(確か…ユイお義母様はこうすればいいって…)」
「ゴクッ…(た…谷間…)」 「(で…霧島さんはこのタイミングで寄りかかれって…)…碇君の匂い…」
「!あああ綾波!?(あ…シャンプーとリンスの香りが石鹸の匂いと混じって…)」 「(後…アスカから伝授された裾はだけね…)あん…足が痺れそう…」
「!(ふ、ふ、ふふふ太もももももっっ!)」 「(仕上げに…洞木さん直伝必殺技“上目遣い”で…)?どうしたの?」
「レレレレレイっっ!ぼぼぼぼ僕はっ、もぅ、むぁう、まうっ!」
ぶしっ
「あ…鼻血…」 「碇君!?」
「…大丈夫?」 「あ…うん…」 「…湯中りね…」 「は…だらしない…」 「そんな事無い!」 「え?わわわ!?な、泣かないで泣かないで!!」 「うくっ、ご免なさい碇君、ご免なさい、ご免なさい…。」 「綾波、大丈夫、大丈夫だから。ほら泣き止んでレ、レイ…」 「あ…あな…た…うっうっ…キ…キス…」 「え?」 「キス…して…キス…して…下さい…あなた…」 「…レイ…」 「…あ…」
「「…」」
『いいのよ…来て…』
「い…いいの?」 「え…」
『今更何言ってるの?ほら』
「な…何か今日は積極的だね…」 「あ、あの、碇く…いえあなた、私何も…」
『あ、いいっ!それ最高!』
「へ?」 「…言って無い…」
『やん!あ、あんあん!凄い!だ、駄目もう駄目!』
「何!?」 「隣の部屋!?」
『葛城声がでかい!』 『だってぇ…あ、そう、そうよ上手…あっそ、それは狡いっ!あん嫌っ!』
「ど、どうやら葛城さんとこも新婚みたいだね、は、はは…」 「そ、そうみたいね…」
『…こうか?』 『あ、それそれそうそこよそこ!じゃあ私も…サービスしちゃうわぁ!』 『ノリノリだなぁ、ならば…』 『え!う、嘘…な、何て事…あん!ひ、酷いっ!ならこうよっ!』 『…そんな物か葛城?』
「…な、何だかお隣、凄い事になってそうだね…」 「(カーッ)え、ええ…」
『相当熱いみたいだな…これなら!』 『凄い、凄いの来てる、凄いの来てるの!』
「…な、何だかな…」 「これなのね…お盛んて言葉の意味…」
『ああっ許して!駄目それ駄目嫌っ死んじゃう死んじゃう!』 『嘘つき。』 『本当に駄目なの駄目っあ嫌っ!こ、これで許してぇ…』
「…」 「…」
『ふう、危ない〃、この俺がそんな手に引っ掛かると?そんな女には…これだ!』 『ああっ!?そ、そんな酷いっ!』
「「(…ごくっ)」」
『どっちが…ほら…行くぞ…』 『あっあっあっ…落ちる落ちる落ちちゃ…っとお!』
「「?」」
『来たーっ!どりゃーロン!ハネマンにドラドラ…やったわこれで怒涛の五万五千点!は〜っはっは大逆転よ大逆転!』 『な、なにぃ?!役満の上に裏ドラ乗っただと!?』
「「麻雀かよ!?」」
♪チャ〜〜〜〜〜〜ッ♪
「無様ね…」 「駄目だなこれは…」 「…ああ。」
《エンディング曲…ミラクルペイント(歌・初音ミク)》
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