このスレッドはロックされています。記事の閲覧のみとなります。
トップページ > 記事閲覧
Rainy Day/くろねこ
日時: 2012/03/23 21:52
名前: tamb

 雨の日には素敵なことがあるという話。

 雨の日。
 それはいつも夏で絶え間なく蝉の鳴き続けるこの世界に訪れるささやかな非日常でもある。

 シンジは雨に濡れて部屋に戻り、うだうだしている。いくら暇だといっても勉強する気にな
らないのは当たり前である(笑)。暇だから勉強でもするかという発想の浮かぶ極少数の人間は
そもそも生まれからして常人とは違うエリートであって、将来が約束されている。
 そんなことはともかく(^^;)。
 彼はレイのことを想う。暇なときに好きな女の子のことを思い出すのは健全な少年としては
極めてナチュラルであり、幸いにしてシンジ君も例外ではない。健全である。

> そう思ってしまうぐらい、彼女の喜ぶ姿が思い浮かばない。

> 「もう一回、綾波の笑顔が……見たいな……」

 とりあえずここを気にとめておいて、と。


> 『それで、私の代わりにレイに届けてくれないかしら?』

 きっかけを作るのはやはりリツコ。もしセキュリティ的な問題でバイク便とかが使えないに
しても(この世界にバイク便てあるのかな?)、わざわざシンジをネルフまで呼んでレイの許に
向かわせるというのは、潜在意識的に何かあると思わざるを得ない。

> 『綾波』という手書きの文字を見て

 そういえばこれ、誰が書いたんだろうね。

> Yシャツ姿の彼女が出てきてくれることを期待

 こういういらぬ期待をしていると

> Yシャツを羽織っただけ。

 なぜか実現する(笑)。夢は望めば叶うとは限らないけれど、望まなければ叶うことはない。
 そして、

> ぼーっとしていた僕に

 シンジ君、完全に見とれております(笑)。

> 驚きの表情と、微かな喜びが読み取れる。彼女には珍しい、表情。

> 微かに笑うレイを、その時シンジの目は確かに捉えた。

 シンジ君の望みが、またひとつここで叶う。
 そこでついついちょっとだけ男っぽい感じに「いいよ。着てて」なんて言ってみたりすると、
また笑顔を返してくれたり。
 そしてさらに

> (この上着、綾波の匂いが移っちゃってる……)

 なんていうとんでもなく素敵なことまであったりするわけだ。

 というような、雨の日にあった実にささやかな非日常ではあるけれど、これはとても大事な
きっかけであり、大きなステップも常に最初はほんの小さな一歩であることも忘れてはならな
い事実なのであります。

 シンジ君のシミュレーション――あるいは妄想は、手を繋ぐからキスへと発展または暴走し
てゆくことでありましょう。キーワードは裸Yシャツ、と素敵な話をぶち壊したところで作品
はこちら。

http://ayasachi.sweet-tone.net/cont/kuroneko/kuroneko03.htm
メンテ

Page: 1 |

Re: Rainy Day/くろねこ ( No.1 )
日時: 2012/03/24 05:53
名前: タン塩

いいですね。力みがなくなった、というか。
日常の何気ないひとこまの中に漂う風情が書けるようになると面白い。
メンテ
Re: Rainy Day/くろねこ ( No.2 )
日時: 2012/03/24 13:44
名前: くろねこ

■tambさん
公開ありがとうございます。

今回の話をまとめてしまえば、シンジ君がラッキーな日のお話、ですね(笑)

 >きっかけを作るのはやはりリツコ。
リツコさんは必要不可欠な存在なのです。
彼女は特になにも意識していない……はず!(爆)

■タン塩さん
読んでくださってありがとうございます。
日常の何気ないひとこまの風情……むー、もっと勉強しなくては!><
メンテ

Page: 1 |