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Ayanami LEGION/aba-m.a-kkv
日時: 2012/12/29 04:40
名前: tamb

 aba-m.a-kkvさん、投稿としては約二年ぶりの新作。何はともあれ「軍団」という発想がま
ず凄すぎる。もちろんアヤナミーズなんてのはあったのだけれど、これはそういうことじゃな
いし。

 さて。

 ナザレのイエス、という人物のことを、やはり想起することになる。神が肉を纏い、人の形
を取ってその姿を顕現させた、その人物。彼は人の罪を背負うために現れた。

 碇シンジ。彼が彼であり続けるために、レイは人であることをやめる。より厳密に言えば、
人ではないということを認める。
 イエスは人の罪を背負って「死にて葬られ、陰府にくだり、三日目に死人の内よりよみがえ
り、天にのぼ」る。
 レイは人の罪を背負い、シンジはレイが天にのぼるのを阻止することによってレイの罪を背
負った、と私はこの話を読んだ。人として生き、歩いて行くというのは、贖罪の道程であると
も言える。私はキリスト者ではないし、物語を何かになぞらえて解釈することに必ずしも肯定
的ではないけれど、まあそう読めてしまったものは仕方がない。他にも色々読み方はあると思
うし、それだけの幅がこの物語にはあると思う。

 きっかけというか、始まりは「シンジがシンジであるために」であったかもしれないけれど、
彼女が救ったのはもちろんシンジだけではない、という事実も見逃すべきではない。愛はねた
まない。恨みを抱かない。不善を喜ばず、真実を喜ぶ。すべてを忍び、すべてを信じ、すべて
を望み、すべてに耐える。

 Qにはまだ触れるべきではないと思うのでごく簡単に書くけれど、統合、というのはテーマ
になり得るかもしれない。あるいは「おかえりなさい」と言ってもいい。この物語を読んで、
そんなことを思った。

 ラスト、最後の力をシンジに対して行使した後のシーンが象徴的なのだけれど、行動してい
る時は神々しいばかりの輝きを放つレイが、シンジの前では「女のこ」になってしまうのがと
てつもなく可愛い。こういう部分は大事だと思う。庵野氏にも読んでいただきたいです。

作品はこちら。
http://ayasachi.sweet-tone.net/cont/aba-m/aba-m24.htm
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Re: Ayanami LEGION/aba-m.a-kkv ( No.1 )
日時: 2013/01/03 02:16
名前: aba-m.a-kkv

今回の軍団のプロットを思いついたのが貞エヴァの10巻を読んだときだったので六年前のことになります。
それからずっと、書きたいなーと思い悩んで少し書いては止まり、を繰り返しながら六年経って、なんとか物語になりました。
形に出来たことがとにかく嬉しいです。


■tambさん
年末の忙しい中、編集・公開してくださってありがとうございます。
2012年に何らかの形であれ、更新履歴に足跡を残せてよかったです。笑
そして感想もありがとうございます。
いつもどおりの私のテーマで書きましたが、やっぱりレイには「女の子」になってほしいっていう願いがあります。
tambさんの日記を読んで改めて思ったのですが、救われてほしい、幸せになってほしい、そこが原点だなぁ、と。


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