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『Growing Comedian』 EPISODE 5 ここから / EPISODE 6 決戦、第3新東京市/のの
日時: 2015/10/11 22:51
名前: tamb

 実に五年ぶり、ののさんの『Growing Comedian』新作。インデックスも大幅に変更。
 現時点では「EPISODE 5 ここから」のみの公開ですが、後書きによればそのまま「EPISODE 6」に続くということですし、速やかに公開される予定なので、このスレで扱います。
 では行きましょう。

作品目次はこちら
http://ayasachi.sweet-tone.net/cont/nono/growing_comedian_index.htm
メンテ

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Re: 『Growing Comedian』 EPISODE 5 ここから / EPISODE 6/のの ( No.5 )
日時: 2015/10/20 23:40
名前: calu

 ののさん、実に5年ぶりの新作『Growing Comedian』の公開、おめでとうございます。

 気を抜いて読んでいると取り残されそうになるほどに、ありとあらゆる登場人物そして事象の
容赦無い描写が冷静に織り込まれ続けることで、独特の分厚い場が作られてます。ののさんも
言っているとおり、『出てくる人物はどんどん動かしていこう!』モードで、そのまま次のエピソード
へのベースになっていくものと思いますが、一切手抜きの無い本気の文章に、ただただ脱帽です。

>「ね……ここだけの話さ、綾波さんも、碇君と同じなんじゃない?」

 tambさんとダブりますが、これはなかなか出てこないですよねー。

 そして、期せずしてミサトカレーの正体も明らかになりました(笑)。

 お疲れ様でした。続きを楽しみにお待ちしますね。

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Re: 『Growing Comedian』 EPISODE 5 ここから / EPISODE 6/のの ( No.6 )
日時: 2015/10/23 02:11
名前: のの

■caluさん
感想ありがとうございますー!
なんというか、caluさんには格別「お待たせしました!」感が強いです(^^;

色々と思うことがありまして、今回は濃ゆい感じに仕上がっています。ああ、軽いタッチのものも書きたい……。


>>「ね……ここだけの話さ、綾波さんも、碇君と同じなんじゃない?」

>tambさんとダブりますが、これはなかなか出てこないですよねー。

不思議なことに、褒めてもらえるセリフは、案外、自分がドヤーっと放ったものではないものが多いですね。結構するっと出てきた会話だった気がしますです。

>期せずしてミサトカレーの正体も明らかになりました(笑)。

twitterで見た、超絶料理ベタの親に育てられた人の話を参考にしました。世界は広い!(笑)
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Re: 『Growing Comedian』 EPISODE 5 ここから / EPISODE 6/のの ( No.7 )
日時: 2015/10/25 02:33
名前: tamb

Episode:6 決戦、第3新東京市、公開。
公開と同時にスレタイを変更の予定でしたが文字数制限に引っ掛かった。なんてこった。近く何とかします。
とりあえず本日は公開のみ。私の感想は後日。みんな、俺に構うな!

作品はこちら
http://ayasachi.sweet-tone.net/cont/nono/nono17_05.htm

メンテ
Re: 『Growing Comedian』 EPISODE 5 ここから / EPISODE 6/のの ( No.8 )
日時: 2015/10/31 00:17
名前: のの

というわけで、公開していただきました。
長いです。
読破記念にでも、感想いただけたら幸いです。
次話のアイデアも少しずつ固まってきましたので、進めたいと思いますが、まだ心が6話にひきずられている今日この頃です。
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Re: 『Growing Comedian』 EPISODE 5 ここから / EPISODE 6/のの ( No.9 )
日時: 2015/10/31 09:38
名前: D・T

文章に重厚感を覚えるとか、世界観に奥行きを感じるとか、上手く言えないけれどそんな感想。
描写されてない部分にも、ちゃんと人間が居て、ちゃんと生活を営んでいるんだろうなと思える文章。
私が師匠キャラなら「ふふっ……、見ないうちに、随分と腕を上げたな」とか言いながら息を引き取る展開。

ストーリーは原作通りでも、それを彩る脇役の造形が良かった。
座間君だけじゃなくって、日向さんとか青葉さんとかの、名前を持っていた人物の肉付けの仕方が特に良いと思った。
アニメで映ってない部分では、こんな行動してそう。
肉付けというか、キャラの掘り下げか。

どうも感想を言葉にするのは苦手なもんでこのへんで!
続きが読めて嬉しいっす。続きというか、時系列的には遡ってるから……。
新作が読めて嬉しいっす!

夏もそうだけれど、冬は冬で乾燥対策しないと乾いてアレしちゃうんで、どうぞ御自愛ください。
メンテ
Re: 『Growing Comedian』 EPISODE 5 ここから / EPISODE 6 決戦、第3新東京市/のの ( No.10 )
日時: 2015/11/01 22:06
名前: tamb

 正直に書くけれど、泣いた。私はまだ14歳だけれど、歳のせいで涙腺は相当緩んでいて、エヴァ二次を読んで泣くのはそう珍しいことではない。だが画面がぼやけて読めなくなるのはいつ以来だろうか。

 小説を例えば主人公の一人称で書こうとすると、主人公の知らないことは書けないという決定的な制約が生じる。その分というか、主人公の心理描写は徹底的にできるわけで、それがメリットになる。
 制約を回避しようとして、場面によって、あるいは同じ場面でも色んな人物の視点で書くと、視点があっちこっちに飛ぶことになり、非常に読みにくいものになってしまう。これは書いてる時は意外と気づかない。書きたい情報をしっかりと書いているからだ。
 この話はその辺りのバランスが非常に取れている。シンジ君の心理描写にはためらいがなく、しかも抑制が効いていて、シンジ君が混乱してる時は文章も混乱してるし、自分でも気づかない自分の気持ちについて言及することはない。もちろん周囲も気づいてなければ書けない。いきなり、シンジはレイを好きになり始めていた、なんて書いたらぶち壊しなわけだ。さすがなんて書くのも失礼な話で、当然ののさんはわかっている。

 重厚という意見が多いようで、それは確かにそう思うのだけれど、すごく揺れてる感じがする。それは本当は文章がというよりシンジ君の気持ちが文章に出ているからで(つまり文章なんだけれど)、それはすごいと思う。生きる意思というよりは死にたくないという意思で、死が現実となりつつある時の混乱と揺れ。なんで僕が。


 シンジの病室に、なぜレイがワゴンを押してやって来たのかは疑問のひとつというか原作のご都合主義のひとつだと思っていたのだが、なるほどこういう説明は筋が通っている。
 赤い目で殺すっていうのがいいね。
 このシーン、原作には決定的なセリフがある。「寝ぼけて、その格好で来ないでね」というやつだ。このシーンでレイがこのセリフを口にする必然性があるとは思えず、不自然極まりなく、例の押し倒しシーンの回収(つまり裸はダメと理解していることの説明)、としてももうひとつで、だからレイが無駄なことを言ったという意味で色々と便利に使えて好きなんだが、この話では省略されている。ここは生かして欲しかったなというのが一読者としての欲求なんだけれど、その辺はどうなんでしょう。一言だけ残した言葉というのがそれかもしれないけど(そのあと裸に気づいてるから)、それは「さよなら」に読めますぜ。

 マルドゥック機関からの連絡は、パイロットはすり潰しても構わんという決意を促すにしてはどうか、と思ったけど重要な伏線だった。これはいい。

 伏射での射撃姿勢に入った時、エントリープラグの中でパイロットがどっちを向いているのかはもう問うまい(笑)。

 使徒は必ずしも常識的な物理法則に従ってるわけではないのでどうでもいいのかもしれないけど、地中に伸ばしたドリルを回収するってのは説得力ある。いいアイディア。今思ったけど、倒したあとにドリルが地中に残ってるのも妙だしな(笑)。引っこ抜くのも大変だろうし。エヴァ使って引っこ抜くって話は書けそうだけど。

 シンジが起動しないということであれば、レイが砲手を務めると盾がない。相手が先に撃つなら、外れることを祈る以外にはなくなる。それは無意味なので、砲手の交代はあり得ない。ミサトは正しい。
 このタイミングでのゲンドウからの入電は、映画を見てる時も腹立たしかったので、ミサトとマコトの阿吽の呼吸とマルドゥック機関からの連絡には感謝したい。しかしゲンドウのセリフも、シンジをしてふざけんなという気にさせたのだとすれば、役に立ったということか。

 エピローグ、良かった。良かったなんて書いたらいけないのかもしれないけど。戦いがあれば必ず死ぬ人がいる。そういうことだ。5話を読んだ時点ではフラグとは毛ほども思わなかった。もっとも、フラグ立てればいいってもんじゃない。6話はニュートラルに読んでない、つまりラストは知った上で読んだので何とも言えないけれど。

 ののさんのブログ「Growing Comedian」にセルフレビューというかライナーノーツ的なものがあるので、そちらも併せて読むと良いでしょう。
http://blogs.yahoo.co.jp/nono0203jp

 レビューに対して特にコメントはないのですが、理由のある無しに関わらずLRS方面に向かうのは自明というか決定事項なので、そのプロセスは描いていかなければならないでしょう。関係の薄さをスタート地点としてる以上は。そこでヒカリの「碇君と同じ」というセリフが何らかの形で意味を帯びてくるのではないか。

 でも笑った。またひとりぼっちになるのかもしれないけど、彼女は笑ったんだ。
 他に何か必要なものがあるだろうか。

 おれもなんかやんなきゃな。

 あ、上で書いたタイトル問題は修正しました。強引なのでなんか変なのを見つけたら教えて下さい。妙なところに影響が及ぶ可能性アリなんで。

メンテ
Re: 『Growing Comedian』 EPISODE 5 ここから / EPISODE 6 決戦、第3新東京市/のの ( No.11 )
日時: 2015/11/03 14:50
名前: のの

感想、ありがとうございます!

■D・Tさん
おひさです。
まさかD・Tさんから感想もらえると思ってなかったです。
嬉しや、嬉しや。

掘り下げには苦労しています。
今回の話を書くまでは、正直、サブキャラはサブキャラとしてしか扱ってこなかったので、これまでサボってきたツケですね。
これからは、もっともっと、自分の書く話に出てきてくれる人達のことを考えて書いていきたいと思っているので、今回のような感想は嬉しいです。
5年ものブランクがあったので、乾いていた僕にはこの台詞のようなキラーフレーズは使わない手はなく、無断借用しました……潤わせて生きます。

■tambさん
あらま、まさかここまでお褒めいただけるとは思っていなかったです。嬉しや嬉し。
5話でレイを押し倒すシーンに引き続き、元々の話に整合性を持たせる事には気を使いました……まあ、それほど苦労しないで出てきたんですが、その過程でなぜか
「寝ぼけて、その格好で〜」は省略されたまんまですね。どうしてだろう(笑)
時勢通り5話から書いてたら入ってたかもな、と思ったり。

>すごく揺れてる感じがする。それは本当は文章がというよりシンジ君の気持ちが文章に出ているからで(つまり文章なんだけれど)、

揺れてますね。
技術的に、というよりは書き手の揺れが色濃く残っている感じがします。
混乱している時の描写は一気呵成に書くので、そのへんも影響しているかもしれません。
そして書き上げた時の修正で、どこまで手を加えるかとても悩むのであった。どの程度読みやすくするか、という。

>でも笑った。またひとりぼっちになるのかもしれないけど、彼女は笑ったんだ。他に何か必要なものがあるだろうか。

レイの笑顔が、シンジにとって意味のあるものになって欲しくて書いたので、この感想は嬉しいです。


メンテ
Re: 『Growing Comedian』 EPISODE 5 ここから / EPISODE 6 決戦、第3新東京市/のの ( No.12 )
日時: 2015/11/03 23:21
名前: calu

 ののさん、有難うございました。
 『決戦、第3新東京市』読ませていただきました。まさに一気に、です。

 よかったです。ストーリーは原作通りだと思うのですが、多くの部分がシンジ君視点で
ののさんの中のシンジ君キャラクターをこれでもかと堪能しました。
そのシンジ君のキャラも原作から客観的に読み取れるであろう心象とは相当に「違うな」
と感じる部分もあったりしまして、ののさんの感性の非凡さを其処彼処で感じましたし、また
楽しませてもいただきました。このあたりが二次創作の醍醐味なんでしょうか。
(わたしなんて平凡を絵に描いたような感性なんで…)

 でも、それ以上に面白かったのは、そのシンジ君というキャラが、ののさんの中で本当に
確立されているんだろうかと思わせるほどに、その心象内容に振れ幅を見せるところでしたね。
 この物語にはカッコいいと思わせるシンジ君、そして自ら前を向いていくシンジ君も出てきます。
でも、デフォとしては、シンジ君はへたれた要素も多分に持つ優しい男の子ですよね。でも
ののさんはそんなシンジ君を許しません。時に叱咤激励し、時にののさん自身の心象じゃないかと
思うくらいに、シンジ君に内省を促し、自ら考えさせ、自らをアウトプットさせようと、ぐいぐいと
ののさん自身がこの物語を引っ張っていくのを感じます。そして、そんな心象の落差が凄い
人間臭さを産んでいるような気がするのです。

この物語でもドイツ支部が出てきましたので、次回はエピソード8でしょうか。
とてもとても楽しみにしてます。


メンテ
Re: 『Growing Comedian』 EPISODE 5 ここから / EPISODE 6 決戦、第3新東京市/のの ( No.13 )
日時: 2015/11/11 13:51
名前: のの

■caluさん
引き続き、感想ありがとうございます。
一気読みするには長い話だったかと思いますが。感謝感謝です。

ここまできたら、中身は原作通りにしても仕方がないので、好きにやってます。
仰るとおり、表面上は原作シンジ君と近い距離でも、
内面では全然ちゃうよ、という風に変えております。
まったく変えてしまうと「こんなのシンジ君じゃないやい!」って話になって、
二次創作の面白みもなくなってしまうので、このへんのバランスは書いていて難しくも
楽しいところでした。

心象の振れ幅は、なんといいますか、テンションの高いバトル漫画よろしく、僕もめちゃくちゃ
感情を込めて、その時のシンジ君の精神状態に近いモードで書いているつもりなので、それが
反映されているのかもしれません。caluさんが色んなシンジ君を感じてくれたなら、こんな嬉しい
ことはございません。

シンジ君とは付き合いが長いので(笑)感情を込めやすいんですが、他の人物は中々難しく……。
caluさんの予想通り、今は8話「アスカ、来日」を書いているんですが、登場時点のアスカは難しいですね。
そしてカヲル君を登場させるかは、未だ悩み中です。
現時点ではコメディリリーフ以上になる気がまったくしないし、一緒に船で来る理屈もまったく考えつきません(笑)
おそらく彼の登場はもう少し後になると思うので、ここはガッツリ、アスカを書く事を楽しんでみたいと思います。
メンテ
Re: 『Growing Comedian』 EPISODE 5 ここから / EPISODE 6 決戦、第3新東京市/のの ( No.14 )
日時: 2015/11/27 14:04
名前: 史燕

ののさん、お疲れ様です。
かなり遅くなってしまいましたが、感想を。

今作を読んで思ったことは、シンジ君は主人公であってもヒーローじゃないんだよな、ということです。
これ自体は原作でもそうですし、ほかのみなさんも分かってらっしゃることと思いますが、改めてそう思いました。
前も申し上げたようにののさんの書くシンジ君は「ののさんのシンジ君」として原作とは別の存在として確立されています。
そうなんですけど、それでもこういう部分で原作と共通しているようにも見受けられます。

シンジ君って、客観的に単純化してしまえばかっこ悪いんですよね。
内閥的で自主性が無くて、さらに行動もしない。(まるでアスカのような言いようですが)
特に他者からの評価(ゲンドウがその最たるもの)をとてもとても気にします。
そして自分の中に引き籠ってしまう。

それでも、彼は必死にはいつくばって、しがみついて、前に向かって進んでいこうとする。
それこそ本作のヤシマ作戦での描写のように。(原作終盤はここでは置いといてください)

だから矛盾しているんですけど「かっこ悪いからかっこいい」。
少なくとも私はそう思いました。

勿論それはシンジ君の一側面にしかすぎなくて、私なんかはまた別のシンジ君の側面を書くことが多いんですけど。

それでも、かっこ悪いからかっこいいシンジ君を描き出せるのは素敵だと思いました。
メンテ

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