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指先で繋がるセカイ/緒形ゆう
件名 | : Re: 指先で繋がるセカイ/緒形ゆう |
投稿日 | : 2010/10/02 04:51 |
投稿者 | : tamb |
参照先 | : |
メール読みました。書きたいことが沢山あるので返信はします。
が、今はあまりに時間がない。
が、今はあまりに時間がない。
件名 | : Re: 指先で繋がるセカイ/緒形ゆう |
投稿日 | : 2010/09/30 23:18 |
投稿者 | : 緒形ゆう |
参照先 | : |
tambさん
最初はここに色々書き込むつもりだったのですが、やっぱりそれは私が『指先で繋がるセカイ』でやり
たかったことに反するのでやめることにしました。でも、tambさん読みがあまりにも素晴らしいのでここ
に書くつもりだったことを直接tambさんにメールで送ります。この物語に関する「残り」のことはそちら
にすべて書きましたので、ぜひお目を通していただけたらと思います。
最初はここに色々書き込むつもりだったのですが、やっぱりそれは私が『指先で繋がるセカイ』でやり
たかったことに反するのでやめることにしました。でも、tambさん読みがあまりにも素晴らしいのでここ
に書くつもりだったことを直接tambさんにメールで送ります。この物語に関する「残り」のことはそちら
にすべて書きましたので、ぜひお目を通していただけたらと思います。
件名 | : Re: 指先で繋がるセカイ/緒形ゆう |
投稿日 | : 2010/09/30 03:15 |
投稿者 | : tamb |
参照先 | : |
> それを数十km先から命中させたtambさんはさすがだと思いました。
おれってさすが(爆)。
カヲルはそうですね、要するによくわからないんですよね。だから核心的な役割を担わせや
すいということはいえるかもしれません。
レイにしてもシンジにしても彼らが彼ららしくあるというのは実はそんなに簡単ではなくて、
というのは、やはり本編の彼らからちょっとずらした彼らを書きたいという欲望が少なくとも
私はあるからで、緒形さんの欲望がどこにあるかはともかく、少なくともここで描かれている
彼らは本編そのものの彼らではないですよね。でもやっぱりシンジはシンジだしレイはレイだ
と感じさせるというのは、やっぱり凄いです。名前はレイだったりシンジだったりしてもこり
ゃ別人じゃんと思う作品が多い中で。ま、個人的には別人だったりする作品で面白いと思うの
もあったりするんですが(^^;)。
> 「レイ
> とシンジの関係」を描くことよりも、「レイとシンジの出会い」を描くことに頭が
> いっているのは感じています。なんででしょう。
私も良く書いてますが、レイとシンジが仲良くなればあとはほっといてもいいと基本的には
思ってます。基本的にはというからには応用もあるんで話はややこしくなるんですが、なんで
というより好みの問題でしょうね。本編で思いっきり仲良かったら興味を持つこともなかった
と思いますし(わかりませんが)。
> なんという名前のサイトだったか憶えていませんし、FFのタイトルもうる覚えな
> のですが、ずいぶん昔に「私を月まで連れってって」(たしか)というFFを読んだ
> ことがあります。
読んだような気はするけど何だか思い出せない。恐らくタイトルは「私を月まで連れてって」
ではないと思われる。秘書氏の作品ではないと思う。LRS、未完、メタシーンあり。情報求む。
実在の場所。神田川かな~。でもあれは歌謡曲というよりフォークソングだしな。
ハッピーエンドが薄っぺらい云々の話ですが、「嫌々書いてるのが見え見え」と読み取った
読者がいたということは記憶の片隅に置いておいた方がいいかもしれません。私はそうは思わ
なかったし、じゃあどうすればという解もないし、あらゆる読者に向けて書くのは不可能だと
いうことは自明だとしても。
強いて言うと、最終話を読んだ時に「小説かよ!」的な虚脱感は若干ですが確かにありまし
た。その意味では、語りの中に含んだある種の真実がやや薄いのかもしれません。ただ、レイ
が書いた作品の中にはレイの希望が含まれているはずで、そこをどう読み取るのかという問題
になるかもしれません。それはメタ構造を含む小説の根本的な問題なのかもしれませんが。
まぁでも、私は面白かったですよ。でも緒形さんは「面白さ」を超えた何かを書きたかった
ようにも思えて、それが読み取れた自信はないです。
おれってさすが(爆)。
カヲルはそうですね、要するによくわからないんですよね。だから核心的な役割を担わせや
すいということはいえるかもしれません。
レイにしてもシンジにしても彼らが彼ららしくあるというのは実はそんなに簡単ではなくて、
というのは、やはり本編の彼らからちょっとずらした彼らを書きたいという欲望が少なくとも
私はあるからで、緒形さんの欲望がどこにあるかはともかく、少なくともここで描かれている
彼らは本編そのものの彼らではないですよね。でもやっぱりシンジはシンジだしレイはレイだ
と感じさせるというのは、やっぱり凄いです。名前はレイだったりシンジだったりしてもこり
ゃ別人じゃんと思う作品が多い中で。ま、個人的には別人だったりする作品で面白いと思うの
もあったりするんですが(^^;)。
> 「レイ
> とシンジの関係」を描くことよりも、「レイとシンジの出会い」を描くことに頭が
> いっているのは感じています。なんででしょう。
私も良く書いてますが、レイとシンジが仲良くなればあとはほっといてもいいと基本的には
思ってます。基本的にはというからには応用もあるんで話はややこしくなるんですが、なんで
というより好みの問題でしょうね。本編で思いっきり仲良かったら興味を持つこともなかった
と思いますし(わかりませんが)。
> なんという名前のサイトだったか憶えていませんし、FFのタイトルもうる覚えな
> のですが、ずいぶん昔に「私を月まで連れってって」(たしか)というFFを読んだ
> ことがあります。
読んだような気はするけど何だか思い出せない。恐らくタイトルは「私を月まで連れてって」
ではないと思われる。秘書氏の作品ではないと思う。LRS、未完、メタシーンあり。情報求む。
実在の場所。神田川かな~。でもあれは歌謡曲というよりフォークソングだしな。
ハッピーエンドが薄っぺらい云々の話ですが、「嫌々書いてるのが見え見え」と読み取った
読者がいたということは記憶の片隅に置いておいた方がいいかもしれません。私はそうは思わ
なかったし、じゃあどうすればという解もないし、あらゆる読者に向けて書くのは不可能だと
いうことは自明だとしても。
強いて言うと、最終話を読んだ時に「小説かよ!」的な虚脱感は若干ですが確かにありまし
た。その意味では、語りの中に含んだある種の真実がやや薄いのかもしれません。ただ、レイ
が書いた作品の中にはレイの希望が含まれているはずで、そこをどう読み取るのかという問題
になるかもしれません。それはメタ構造を含む小説の根本的な問題なのかもしれませんが。
まぁでも、私は面白かったですよ。でも緒形さんは「面白さ」を超えた何かを書きたかった
ようにも思えて、それが読み取れた自信はないです。
件名 | : Re: 指先で繋がるセカイ/緒形ゆう |
投稿日 | : 2010/09/28 17:50 |
投稿者 | : tamb |
参照先 | : |
あげてしまいました(^^;)。すいません。
削除しても下がらんかった。まぁ下げで書く理由もないんだけど。
削除しても下がらんかった。まぁ下げで書く理由もないんだけど。
件名 | : Re: 指先で繋がるセカイ/緒形ゆう |
投稿日 | : 2010/09/28 17:48 |
投稿者 | : tamb |
参照先 | : |
ボさん、はじめまして。編集人のtambです。よろしくお願いします。
折りに触れて書いてますがいい機会なので一点だけ。
> わざわざエヴァの二次創作という形をとる必要はないんじゃない?
かつては「それがエヴァである必然性は」とか良く言われてましたが、私としては「それが
エヴァであってはならない理由」が無いならば「エヴァであっても構わない」と思ってます。
もちろんそれは強烈にあくまでもエヴァを求めるというニーズには合わないんでしょうけれど、
そこまで先鋭化するつもりはないというか、そもそも私がエヴァでなくてもいいという話を書
きたくなることが多いというかなんというか(^^;)。その辺は人それぞれでいいんじゃないか
なと。
ラストが薄いとかいうのは、作者も(私も)もう少し考えるべきかもしれませんね。
緒形さんあて含め、その他レスは後日またします。すいません。
というわけで、今後ともひとつよろしくお願いします。
折りに触れて書いてますがいい機会なので一点だけ。
> わざわざエヴァの二次創作という形をとる必要はないんじゃない?
かつては「それがエヴァである必然性は」とか良く言われてましたが、私としては「それが
エヴァであってはならない理由」が無いならば「エヴァであっても構わない」と思ってます。
もちろんそれは強烈にあくまでもエヴァを求めるというニーズには合わないんでしょうけれど、
そこまで先鋭化するつもりはないというか、そもそも私がエヴァでなくてもいいという話を書
きたくなることが多いというかなんというか(^^;)。その辺は人それぞれでいいんじゃないか
なと。
ラストが薄いとかいうのは、作者も(私も)もう少し考えるべきかもしれませんね。
緒形さんあて含め、その他レスは後日またします。すいません。
というわけで、今後ともひとつよろしくお願いします。
件名 | : Re: 指先で繋がるセカイ/緒形ゆう |
投稿日 | : 2010/09/28 14:31 |
投稿者 | : ボ |
参照先 | : |
LASからの刺客というか、作者は明らかにLRSではないな。
ラストでもハッピーエンドが薄っぺらくて、嫌々書いてるのが見え見え。
作品もメタ構造を弄ぶのを面白がってるだけで「物語」がない。
わざわざエヴァの二次創作という形をとる必要はないんじゃない?
ラストでもハッピーエンドが薄っぺらくて、嫌々書いてるのが見え見え。
作品もメタ構造を弄ぶのを面白がってるだけで「物語」がない。
わざわざエヴァの二次創作という形をとる必要はないんじゃない?
件名 | : Re: 指先で繋がるセカイ/緒形ゆう |
投稿日 | : 2010/09/25 13:24 |
投稿者 | : 緒形ゆう |
参照先 | : |
tambさん
お忙しい中編集作業にお付き合いいただき、ご感想までいただきありがとうござ
いました。tambさんのあまりののけぞり具合にむしろ私がのけぞりました(笑)
あんまり丁寧に書くことができなかったので、正直ちゃんと(意味レベルで)伝
わるように書けているか不安で、掲示板で「あそこはこういう意味で書いていて」
みたいに自分で野暮ったく書かなくてはいけなくなるかな、などと思っていたので
すが、tambさんが見事に解説してくれちゃいました。ありがとうございます。第二
話の書き込みの後で、一人称がシンジだと断言されてしまったときは、ねらいをは
ずしてしまったかなと思って少し焦っていました。違う意味で「しまった」と思い
した。
>次いで検索までかけて、
検索できたか!(笑)。でも、ねらいが外れなくてよかったです。ちなみに、す
ごく野暮ですがあえて言わせていただくと「君の名は」とはそういう意味だったん
です。こいつ誰!?、みたいな。
>てこの口調はカヲルそのものじゃないか
この部分の扱いはちょっと迷いましたが、カッコイイめのシンジ君が出てくるL
RSならこれぐらいはありうるはず……と思ってこうなりました。でもやっぱり、
シンジとカヲルの臨界点を描ききれなかった実力不足な感は満載ですね……。まぁ、
このシンジ君ももう大学生だしということで(笑)
tambさんのおっしゃる通り今回のFFは完全に反則だらけだと思います(爆)
なんかどこかで「ミステリー小説は地の文ではウソをついてはいけない」という原
則があるというのを聞いたことがあります。このFFは別にミステリーではありませ
んが、地の文が一人称なので、ある意味ウソつきまくりで完全に反則ですね(笑)
物語オチ、演技オチ、というのも夢オチと同じような感じで、何が起きてもひっく
り返せる必殺技的な要素があると思うので、それを連発したのも反則だと思います。
ただやっぱり、
>「この文体はシンジそのものじゃねぇか」ということの重要性
というご感想はとても嬉しいです。もしかしたらシンジっぽくさせすぎて失敗した
かもとも思っていたわけですが(笑)、名前がなくてもエヴァのキャラクターが宿
る瞬間、みたいなのが私の大きなテーマの一つでもあるので。ウソを描きまくる私
のFFになんらかの「真実」があるとしたら、たぶん、ある文章がそこにあることに
よっていやおうにも語られてしまう、読み取られてしまう含意、みたいなものはそ
の一つだと思います。ちょっと大げさですね(^^;)でももちろん、キャラクターの
名前が重要じゃない、なんてことではなくて、むしろ名前はすごく重要だと思うの
ですが、そんな重要なものをも忘れさせる瞬間を描きたい、みたいなのが自分なり
の信念としてある、ということですね。
>ポッキーの空き箱をゴミ箱に
正直この部分は自分で自分を褒めてあげたいです!……ごめんなさい調子のりす
ぎました(笑)
あと、ちょっと前の書き込みになりますが、
>これでこの世界にはリニューアル版はあっても新劇場版はないということに気づ
く。どうせやるなら6.1chだからね(笑)。しかしレイが書きシンジが語らせた(と
思われる)第一話には式波が出てくるのだ!
これは完全に盲点でした。ごめんなさい(笑)
>で、この「指先で繋がるセカイ」もやはりカヲルがキーのように思える。
掲示板では(あえて?)書かれておりませんが、tambさんはカヲルのカの字も出
てこない第一話を読み終わった直後のメールですでにこうおっしゃっていましたね
。その鋭すぎる直感に対する驚きのあまりあやうくレスポンスしそうになったので
すが、なんとか堪えました(笑)。
これは個人的な感覚なのかもしれませんが(でもたぶん少なくともtambさんにも
ご理解いただける感覚だと思いますが)、カヲルを出すと急に物語っぽくなるとい
うか、神秘性を帯びるというか、カヲルは「向こう」のセカイとFFとをつなぐ回路
がもっとも太いキャラのように思えます。今回こういう役目を「渚カヲル」に担っ
てもらったのもある種必然だと自分では思っていて、それを数十km先から命中させ
たtambさんはさすがだと思いました。例の書きかけの話の感覚もなんとなくわかり
ます。
今までどうにか口を滑らせないように沈黙していた結果溜まりに溜まったものの
うちのいくつかは吐き出せました。長くなってしまいごめんなさい。でももう少し
だけ続きます。とにもかくにも、掲載&編集&ご感想ありがとうございました!
『指先で繋がるセカイ』に最後までお付き合いいただいた皆様
1ヵ月近くの間、辛抱強くこのFFにお付き合いいただいた皆様ありがとうござい
ました。お楽しみいただけましたでしょうか?
いつもFFを書くだびに野暮なことを最後に書いているのですが、たぶん今でない
と忘れてしまうだろうこともたくさんあると思い、「何を考えて書いていたか」を
つらつら書いています。ご興味がありましたらどうぞ。
すごくストレートなところから言えば、この『指先で~』には今まで私が書き、
綾幸さんに掲載していただいたすべてのFFの要素が詰まっています。レイとアスカ
がもしかしたら友だちになっていたかもしれない世界、「虚構」と「現実」を行き
来することで得られるもの、名前がない中に宿るエヴァFFとしてのリアリティ。そ
れらは意識して書いていたとかそういうことではなく、物語を考えていく上で勝手
に盛り込まれてしまったもので、たぶん私がやたらと気にしていることなんだと思
います。そういうことに『指先で~』を書いていく上で気づきました。
『幸せ~』で、「第一話の雰囲気が好きでした」というような内容のご感想をい
ただいたことがあります。自分もそうだったので、あの雰囲気、というか大学生に
なった彼らの「日常」を描きたいな、というのが今回のテーマの一つでした。FFを
書いている人物は入れ替わってしまったし、物語の雰囲気は全然ちがってしまった
しであまり達成されていない感はあるのですが(笑)、すごく細かい部分で言えば
、実はこの舞台はある程度実在しているところで、たまに出てくる妙な描写をつな
ぎ合わせるとそこに行ったことがある人にはたぶんわかってもらえるようになって
いて、しかもその舞台は『幸せ~』の第一話の舞台とも同じだということがわかる
人にはわかるようになっているのですが、完全に描写不足だとは思っています(爆)
どこが舞台か、ということ自体はたぶんわかると思います。とりあえず、もし彼ら
のちょっと変わった日常をお楽しみいただけていたら、これほど嬉しいことはあり
ません。
あと、これはわりといつもの問題なのですが、綾幸さんに投稿させていただいて
いるにも関わらず、レイとシンジの絡みが少なかったり、あったとしても微妙に描
ききれていなかったりしているのですが、今回の『指先で~』はそれがモロに露呈
した形になりました。というかいつもなぜかアスカを活躍させてしまいすぎで、読
んでいただいた方々から「こいつLASからの刺客か!?」などと思われないかハ
ラハラしています(笑)今回もそんな感じになってしまいました。「綾波レイ」に
は無駄にやたらとこだわりがあるのですが、「レイとシンジ」にはなんだかあまり
ないような気がして、むしろ「レイとアスカ」に……いや、やめておきます……。
あ、だとしても綾幸さん的にはたぶんNGではないですよね?(爆) ただ、「レイ
とシンジの関係」を描くことよりも、「レイとシンジの出会い」を描くことに頭が
いっているのは感じています。なんででしょう。
私はFFを書くときはたいてい、今まで読んできたいろいろなFFから得たもの、そ
してそれを自分なりの言葉で書いてみたい要素を念頭に置きながら書いています。
それはなんとなく自然とそう頭が働いてしまうからそうなってしまうだけなので、
書き込むことでもないと思うのですが、これをきっかけに「昔」を思い出される方
もおられるかもしれないので、ちょっと書いてみます。
なんという名前のサイトだったか憶えていませんし、FFのタイトルもうる覚えな
のですが、ずいぶん昔に「私を月まで連れってって」(たしか)というFFを読んだ
ことがあります。有名な作品だったと思うので、読まれた方も多いのではないかと
思います。レイが「エヴァの世界」をFFとして(パソコンで)読む話で、レイは悲
しい物語だと涙をながしているのだけど、シンジがそれを支える、みたいな場面が
あるLRSだったと思います(強烈に憶えているのはこの部分だけで、物語として
はもっといろいろな展開がありました)。連載もので十数話までいって、未完のま
まのFFでした。名作が未完で終わる(語義矛盾?)というのはエヴァFFではよくあ
る話ですが、このとき相当に悔しかったのを憶えています(笑)。自分はまだFFに
はまり始めたばかりのころで、あらゆるLRSを読んでは転げまわっていたのです
が、この物語はかなり自分の「ツボ」にはまっていました。全体的にはなんとなく
悲しい話だったと思います。
そんなこんなで私の頭の中には「エヴァの世界を物語として受容するレイ」みた
いなのはずっとぼんやりと頭の中にあり、『幸せ~』なんかでは若干その要素も含
んでいたわけなのですが、今回やっとまとまった自分なりの形にすることができま
した。『指先で~』のレイがエヴァという物語を乗り越えたさらにその先に向かっ
ていき、そこでシンジやアスカたちと幸せな時間を過ごしていることを願います。
(何も彼らが「本編」のスタッフたちだけのもの、というわけではないのですから)
と、ここまで書かせていただいて、最後に書こうと決めていたことを書きます。
『指先で~』は決定的にウソつきな物語です。ウソつきであり、どこまでも「現実」
が「物語」にすり替わってしまう物語です。でも、上記したとおり、「語り」の中
にはある種の真実を含んだいると、というか含ませたれたと、自分では思っていま
す。(これはあくまでこの話を作った者としてですが)一応自分なりの「真実」は
用意したつもりですし(それは若干の矛盾を孕むかもしれませんが)、『指先で~』
の綾波レイが用意した「回答」だと思っています。第二話~第五話で綾波レイが何
をしようとしていたのか、何がしたかったのか、第一話、第六話がどうしてあのよ
うな「カタチ(表現)」になったのか、最後に少しだけ思いをめぐらせていただけ
ましたら幸いです。
それでは、『指先で繋がるセカイ』と長ったらしいあとがきにまでお付き合いい
ただき、誠にありがとうございました。今後また綾幸さんに掲載させていただくこ
とがありましたらどうぞよろしくお願いします。
お忙しい中編集作業にお付き合いいただき、ご感想までいただきありがとうござ
いました。tambさんのあまりののけぞり具合にむしろ私がのけぞりました(笑)
あんまり丁寧に書くことができなかったので、正直ちゃんと(意味レベルで)伝
わるように書けているか不安で、掲示板で「あそこはこういう意味で書いていて」
みたいに自分で野暮ったく書かなくてはいけなくなるかな、などと思っていたので
すが、tambさんが見事に解説してくれちゃいました。ありがとうございます。第二
話の書き込みの後で、一人称がシンジだと断言されてしまったときは、ねらいをは
ずしてしまったかなと思って少し焦っていました。違う意味で「しまった」と思い
した。
>次いで検索までかけて、
検索できたか!(笑)。でも、ねらいが外れなくてよかったです。ちなみに、す
ごく野暮ですがあえて言わせていただくと「君の名は」とはそういう意味だったん
です。こいつ誰!?、みたいな。
>てこの口調はカヲルそのものじゃないか
この部分の扱いはちょっと迷いましたが、カッコイイめのシンジ君が出てくるL
RSならこれぐらいはありうるはず……と思ってこうなりました。でもやっぱり、
シンジとカヲルの臨界点を描ききれなかった実力不足な感は満載ですね……。まぁ、
このシンジ君ももう大学生だしということで(笑)
tambさんのおっしゃる通り今回のFFは完全に反則だらけだと思います(爆)
なんかどこかで「ミステリー小説は地の文ではウソをついてはいけない」という原
則があるというのを聞いたことがあります。このFFは別にミステリーではありませ
んが、地の文が一人称なので、ある意味ウソつきまくりで完全に反則ですね(笑)
物語オチ、演技オチ、というのも夢オチと同じような感じで、何が起きてもひっく
り返せる必殺技的な要素があると思うので、それを連発したのも反則だと思います。
ただやっぱり、
>「この文体はシンジそのものじゃねぇか」ということの重要性
というご感想はとても嬉しいです。もしかしたらシンジっぽくさせすぎて失敗した
かもとも思っていたわけですが(笑)、名前がなくてもエヴァのキャラクターが宿
る瞬間、みたいなのが私の大きなテーマの一つでもあるので。ウソを描きまくる私
のFFになんらかの「真実」があるとしたら、たぶん、ある文章がそこにあることに
よっていやおうにも語られてしまう、読み取られてしまう含意、みたいなものはそ
の一つだと思います。ちょっと大げさですね(^^;)でももちろん、キャラクターの
名前が重要じゃない、なんてことではなくて、むしろ名前はすごく重要だと思うの
ですが、そんな重要なものをも忘れさせる瞬間を描きたい、みたいなのが自分なり
の信念としてある、ということですね。
>ポッキーの空き箱をゴミ箱に
正直この部分は自分で自分を褒めてあげたいです!……ごめんなさい調子のりす
ぎました(笑)
あと、ちょっと前の書き込みになりますが、
>これでこの世界にはリニューアル版はあっても新劇場版はないということに気づ
く。どうせやるなら6.1chだからね(笑)。しかしレイが書きシンジが語らせた(と
思われる)第一話には式波が出てくるのだ!
これは完全に盲点でした。ごめんなさい(笑)
>で、この「指先で繋がるセカイ」もやはりカヲルがキーのように思える。
掲示板では(あえて?)書かれておりませんが、tambさんはカヲルのカの字も出
てこない第一話を読み終わった直後のメールですでにこうおっしゃっていましたね
。その鋭すぎる直感に対する驚きのあまりあやうくレスポンスしそうになったので
すが、なんとか堪えました(笑)。
これは個人的な感覚なのかもしれませんが(でもたぶん少なくともtambさんにも
ご理解いただける感覚だと思いますが)、カヲルを出すと急に物語っぽくなるとい
うか、神秘性を帯びるというか、カヲルは「向こう」のセカイとFFとをつなぐ回路
がもっとも太いキャラのように思えます。今回こういう役目を「渚カヲル」に担っ
てもらったのもある種必然だと自分では思っていて、それを数十km先から命中させ
たtambさんはさすがだと思いました。例の書きかけの話の感覚もなんとなくわかり
ます。
今までどうにか口を滑らせないように沈黙していた結果溜まりに溜まったものの
うちのいくつかは吐き出せました。長くなってしまいごめんなさい。でももう少し
だけ続きます。とにもかくにも、掲載&編集&ご感想ありがとうございました!
『指先で繋がるセカイ』に最後までお付き合いいただいた皆様
1ヵ月近くの間、辛抱強くこのFFにお付き合いいただいた皆様ありがとうござい
ました。お楽しみいただけましたでしょうか?
いつもFFを書くだびに野暮なことを最後に書いているのですが、たぶん今でない
と忘れてしまうだろうこともたくさんあると思い、「何を考えて書いていたか」を
つらつら書いています。ご興味がありましたらどうぞ。
すごくストレートなところから言えば、この『指先で~』には今まで私が書き、
綾幸さんに掲載していただいたすべてのFFの要素が詰まっています。レイとアスカ
がもしかしたら友だちになっていたかもしれない世界、「虚構」と「現実」を行き
来することで得られるもの、名前がない中に宿るエヴァFFとしてのリアリティ。そ
れらは意識して書いていたとかそういうことではなく、物語を考えていく上で勝手
に盛り込まれてしまったもので、たぶん私がやたらと気にしていることなんだと思
います。そういうことに『指先で~』を書いていく上で気づきました。
『幸せ~』で、「第一話の雰囲気が好きでした」というような内容のご感想をい
ただいたことがあります。自分もそうだったので、あの雰囲気、というか大学生に
なった彼らの「日常」を描きたいな、というのが今回のテーマの一つでした。FFを
書いている人物は入れ替わってしまったし、物語の雰囲気は全然ちがってしまった
しであまり達成されていない感はあるのですが(笑)、すごく細かい部分で言えば
、実はこの舞台はある程度実在しているところで、たまに出てくる妙な描写をつな
ぎ合わせるとそこに行ったことがある人にはたぶんわかってもらえるようになって
いて、しかもその舞台は『幸せ~』の第一話の舞台とも同じだということがわかる
人にはわかるようになっているのですが、完全に描写不足だとは思っています(爆)
どこが舞台か、ということ自体はたぶんわかると思います。とりあえず、もし彼ら
のちょっと変わった日常をお楽しみいただけていたら、これほど嬉しいことはあり
ません。
あと、これはわりといつもの問題なのですが、綾幸さんに投稿させていただいて
いるにも関わらず、レイとシンジの絡みが少なかったり、あったとしても微妙に描
ききれていなかったりしているのですが、今回の『指先で~』はそれがモロに露呈
した形になりました。というかいつもなぜかアスカを活躍させてしまいすぎで、読
んでいただいた方々から「こいつLASからの刺客か!?」などと思われないかハ
ラハラしています(笑)今回もそんな感じになってしまいました。「綾波レイ」に
は無駄にやたらとこだわりがあるのですが、「レイとシンジ」にはなんだかあまり
ないような気がして、むしろ「レイとアスカ」に……いや、やめておきます……。
あ、だとしても綾幸さん的にはたぶんNGではないですよね?(爆) ただ、「レイ
とシンジの関係」を描くことよりも、「レイとシンジの出会い」を描くことに頭が
いっているのは感じています。なんででしょう。
私はFFを書くときはたいてい、今まで読んできたいろいろなFFから得たもの、そ
してそれを自分なりの言葉で書いてみたい要素を念頭に置きながら書いています。
それはなんとなく自然とそう頭が働いてしまうからそうなってしまうだけなので、
書き込むことでもないと思うのですが、これをきっかけに「昔」を思い出される方
もおられるかもしれないので、ちょっと書いてみます。
なんという名前のサイトだったか憶えていませんし、FFのタイトルもうる覚えな
のですが、ずいぶん昔に「私を月まで連れってって」(たしか)というFFを読んだ
ことがあります。有名な作品だったと思うので、読まれた方も多いのではないかと
思います。レイが「エヴァの世界」をFFとして(パソコンで)読む話で、レイは悲
しい物語だと涙をながしているのだけど、シンジがそれを支える、みたいな場面が
あるLRSだったと思います(強烈に憶えているのはこの部分だけで、物語として
はもっといろいろな展開がありました)。連載もので十数話までいって、未完のま
まのFFでした。名作が未完で終わる(語義矛盾?)というのはエヴァFFではよくあ
る話ですが、このとき相当に悔しかったのを憶えています(笑)。自分はまだFFに
はまり始めたばかりのころで、あらゆるLRSを読んでは転げまわっていたのです
が、この物語はかなり自分の「ツボ」にはまっていました。全体的にはなんとなく
悲しい話だったと思います。
そんなこんなで私の頭の中には「エヴァの世界を物語として受容するレイ」みた
いなのはずっとぼんやりと頭の中にあり、『幸せ~』なんかでは若干その要素も含
んでいたわけなのですが、今回やっとまとまった自分なりの形にすることができま
した。『指先で~』のレイがエヴァという物語を乗り越えたさらにその先に向かっ
ていき、そこでシンジやアスカたちと幸せな時間を過ごしていることを願います。
(何も彼らが「本編」のスタッフたちだけのもの、というわけではないのですから)
と、ここまで書かせていただいて、最後に書こうと決めていたことを書きます。
『指先で~』は決定的にウソつきな物語です。ウソつきであり、どこまでも「現実」
が「物語」にすり替わってしまう物語です。でも、上記したとおり、「語り」の中
にはある種の真実を含んだいると、というか含ませたれたと、自分では思っていま
す。(これはあくまでこの話を作った者としてですが)一応自分なりの「真実」は
用意したつもりですし(それは若干の矛盾を孕むかもしれませんが)、『指先で~』
の綾波レイが用意した「回答」だと思っています。第二話~第五話で綾波レイが何
をしようとしていたのか、何がしたかったのか、第一話、第六話がどうしてあのよ
うな「カタチ(表現)」になったのか、最後に少しだけ思いをめぐらせていただけ
ましたら幸いです。
それでは、『指先で繋がるセカイ』と長ったらしいあとがきにまでお付き合いい
ただき、誠にありがとうございました。今後また綾幸さんに掲載させていただくこ
とがありましたらどうぞよろしくお願いします。
件名 | : Re: 指先で繋がるセカイ/緒形ゆう |
投稿日 | : 2010/09/25 01:30 |
投稿者 | : tamb |
参照先 | : |
第五話「最後のシ者」/第六話「指先の向こう側」
驚天動地、まさに驚くべき展開を見せた最終二話。メタにメタを重ねた複雑怪奇とも言える
重層構造は読者のドギモを抜きまくる。
ちなみに私の読みはほぼ全て外しました(爆)。だがしかし、これを読みきった奴がもしいた
らそっちの方が怖い(笑)。
順番に行きましょう。まずは「5.最後のシ者」、冒頭の
> 僕は渚カヲルという者です。
でいきなりのけぞる(笑)。なんでここでカヲルが! というわけで読破速度も加速。誤字脱
字など知ったことではない(作品を読む姿勢としてはこの方が正しいが)。
居眠りのあたりは「2.君の名は」及び「3.あるべき場所へ」と符合する。
話は進み、
> このメールに添付させていただいた絵のことを
で「なにぃー!?」叫ぶ。してみると「2.君の名は」の僕ってのはカヲルだったのか!?
更に加速して「私が渚カヲルのことをそう悪く思えないことだった。」まで一気に読み、慌て
て「2.君の名は」をざっと読み返し、次いで検索までかけて、確かに碇ともシンジとも書い
てないことに気づく。まあ一人称で会話もないんで名前など出て来ないのは当たり前なんだが、
うおおお騙されたぜちくしょう作者があの緒形ゆうだってことを忘れてなかったかそれにして
もこの文体はシンジそのものじゃねぇかこれでカヲルだってのがありだってんならもはや何で
もアリだぜこりゃ反則ギリギリというより明らかに反則だぜというわけでこれは作者の反則負
け読者の勝利ということで手打ちをしていただけませんでしょうかしかしこの流れだとレイは
カヲルと付き合うことになるのかシンジは何をしてるんだよ切ねぇぜ全くこりゃどうしたもん
かいないや脈絡はないがシンジがカヲルに絵を渡したという可能性もあるぜはぁはぁ(笑)。
となったわけだ。緒形ゆうさん呼び捨てですいません(^^;)。そして私はこの時点で「この
文体はシンジそのものじゃねぇか」ということの重要性にまだ気づいていない。
とにもかくにも読み進め、試験開始直前に不穏な空気が漂いだし、そして
> 「ええ、おかげさまでよく頭が働いたわ。渚――いえ、碇シンジさん」
なんだとー!(爆) 慌ててちょっと前のレイとカヲルだかシンジだかとの会話を読み返す。
うおおおちょっと待てこの口調はカヲルそのものじゃないかシンジはカヲルの真似をしていた
のかそれともシンジも大学生ともなるとこんな口調になるのかこりゃ反則ギリギリ以下略(笑)。
まあしかし
> 君に対する気持ちも
なんてしれっと言ってしまうシンジだしな(笑)。
しかし物語はこれでは終わらないのだ!
引き続き「6.指先の向こう側」を読む。
シンジの雰囲気がちょっと違わないか? などと思いつつ読み進める。と、
> 僕たちが大学で出会ったときのことを物語というか、小説にした、んだよね?
なんじゃこりゃあ!!!(爆)
とするとあれか? 「1.初めての再会」は実際にあったことをレイが私小説風に書いたも
ので、続く2~5は1に続くように書いた創作ということか?
うおおお以下略(爆)。
といわけでございました。この展開は読めませんね(笑)。カヲルやケンスケは登場した事そ
のものに意味があったわけだし、上で書いた口調がカヲルそのものってのもそう書いてる(レ
イが)んだろうからその通りだし、シンジが実際(というか六話)よりちょっとかっこいい感
じなのも萌える(笑)。
いや、これは面白かった。LRSとかいう部分を抜きにしても面白かった。
技法的には
> 疲れ切ったアスカのために部屋を空けた、あのときみたいに。
というフレーズの挿入の仕方が素晴らしいとかあるし、ポッキーの空き箱をゴミ箱にとか料
理が出来ないとか、「見ていてきゅんとくる端整な笑顔」、「あ、えっと……うん」あたりの
萌え、「彼の親のどちらかは結構とあくどい性格」とかの笑えるフレーズもある。そのあたり
を楽しみつつ、ストーリーの展開にひっくり返るのがいいんじゃないかと思う。
そしてこんなことも思った。
都合のいい作り事の続きに現実がある。小説の続きに現実がある。だから作品内に散見され
る「あの小説の続き」「物語の続き」というフレーズが重要性を持つ。だからこそ、レイはカ
ヲルやケンスケを登場させたのかもしれない。そして、続きを作ろうという意思があれば、き
っと幸せになれるんだろうと。そしてその幸せは、物語を紡ぐ指先の向こうにある。
作品はこちら。
http://tamb.cube-web.net/cont/ogatayu/ogatayu04_05.htm
http://tamb.cube-web.net/cont/ogatayu/ogatayu04_06.htm
驚天動地、まさに驚くべき展開を見せた最終二話。メタにメタを重ねた複雑怪奇とも言える
重層構造は読者のドギモを抜きまくる。
ちなみに私の読みはほぼ全て外しました(爆)。だがしかし、これを読みきった奴がもしいた
らそっちの方が怖い(笑)。
順番に行きましょう。まずは「5.最後のシ者」、冒頭の
> 僕は渚カヲルという者です。
でいきなりのけぞる(笑)。なんでここでカヲルが! というわけで読破速度も加速。誤字脱
字など知ったことではない(作品を読む姿勢としてはこの方が正しいが)。
居眠りのあたりは「2.君の名は」及び「3.あるべき場所へ」と符合する。
話は進み、
> このメールに添付させていただいた絵のことを
で「なにぃー!?」叫ぶ。してみると「2.君の名は」の僕ってのはカヲルだったのか!?
更に加速して「私が渚カヲルのことをそう悪く思えないことだった。」まで一気に読み、慌て
て「2.君の名は」をざっと読み返し、次いで検索までかけて、確かに碇ともシンジとも書い
てないことに気づく。まあ一人称で会話もないんで名前など出て来ないのは当たり前なんだが、
うおおお騙されたぜちくしょう作者があの緒形ゆうだってことを忘れてなかったかそれにして
もこの文体はシンジそのものじゃねぇかこれでカヲルだってのがありだってんならもはや何で
もアリだぜこりゃ反則ギリギリというより明らかに反則だぜというわけでこれは作者の反則負
け読者の勝利ということで手打ちをしていただけませんでしょうかしかしこの流れだとレイは
カヲルと付き合うことになるのかシンジは何をしてるんだよ切ねぇぜ全くこりゃどうしたもん
かいないや脈絡はないがシンジがカヲルに絵を渡したという可能性もあるぜはぁはぁ(笑)。
となったわけだ。緒形ゆうさん呼び捨てですいません(^^;)。そして私はこの時点で「この
文体はシンジそのものじゃねぇか」ということの重要性にまだ気づいていない。
とにもかくにも読み進め、試験開始直前に不穏な空気が漂いだし、そして
> 「ええ、おかげさまでよく頭が働いたわ。渚――いえ、碇シンジさん」
なんだとー!(爆) 慌ててちょっと前のレイとカヲルだかシンジだかとの会話を読み返す。
うおおおちょっと待てこの口調はカヲルそのものじゃないかシンジはカヲルの真似をしていた
のかそれともシンジも大学生ともなるとこんな口調になるのかこりゃ反則ギリギリ以下略(笑)。
まあしかし
> 君に対する気持ちも
なんてしれっと言ってしまうシンジだしな(笑)。
しかし物語はこれでは終わらないのだ!
引き続き「6.指先の向こう側」を読む。
シンジの雰囲気がちょっと違わないか? などと思いつつ読み進める。と、
> 僕たちが大学で出会ったときのことを物語というか、小説にした、んだよね?
なんじゃこりゃあ!!!(爆)
とするとあれか? 「1.初めての再会」は実際にあったことをレイが私小説風に書いたも
ので、続く2~5は1に続くように書いた創作ということか?
うおおお以下略(爆)。
といわけでございました。この展開は読めませんね(笑)。カヲルやケンスケは登場した事そ
のものに意味があったわけだし、上で書いた口調がカヲルそのものってのもそう書いてる(レ
イが)んだろうからその通りだし、シンジが実際(というか六話)よりちょっとかっこいい感
じなのも萌える(笑)。
いや、これは面白かった。LRSとかいう部分を抜きにしても面白かった。
技法的には
> 疲れ切ったアスカのために部屋を空けた、あのときみたいに。
というフレーズの挿入の仕方が素晴らしいとかあるし、ポッキーの空き箱をゴミ箱にとか料
理が出来ないとか、「見ていてきゅんとくる端整な笑顔」、「あ、えっと……うん」あたりの
萌え、「彼の親のどちらかは結構とあくどい性格」とかの笑えるフレーズもある。そのあたり
を楽しみつつ、ストーリーの展開にひっくり返るのがいいんじゃないかと思う。
そしてこんなことも思った。
都合のいい作り事の続きに現実がある。小説の続きに現実がある。だから作品内に散見され
る「あの小説の続き」「物語の続き」というフレーズが重要性を持つ。だからこそ、レイはカ
ヲルやケンスケを登場させたのかもしれない。そして、続きを作ろうという意思があれば、き
っと幸せになれるんだろうと。そしてその幸せは、物語を紡ぐ指先の向こうにある。
作品はこちら。
http://tamb.cube-web.net/cont/ogatayu/ogatayu04_05.htm
http://tamb.cube-web.net/cont/ogatayu/ogatayu04_06.htm
件名 | : Re: 指先で繋がるセカイ/緒形ゆう |
投稿日 | : 2010/09/16 05:14 |
投稿者 | : tamb |
参照先 | : |
第四話、「偶然の出会い」
緒形ゆうさんにはメールでちらりと書いたのだが、だいぶ前に、普通に中学生として生活し
ているシンジたちが突然思い出す、というアイディアで書こうとしていたことがあった。エヴ
ァに乗っていたという夢をシンジが見て、あまりにリアルな夢だと思いながら青ざめた顔で登
校すると、レイやアスカも顔が青ざめている。そこでみんなが同じ夢を見ていたということが
発覚し、とりあえずその夢に出てきていて登校して来ていないカヲルのところにみんなで行く
のである。すると部屋で待っていたカヲルは「よく来たね。待っていたよ」とか言うのだが、
アイディア的にそこから先が全く展開しなかったので速攻でぶん投げた(笑)。
で、この「指先で繋がるセカイ」もやはりカヲルがキーのように思える。
今話におけるカヲルの登場の仕方はあまり必然性がなく、単なる人物紹介のように思える。
ここで何をしているのか(何を調べているか)が良くわからないというのも意味深といえば意
味深。見方によっては「入り口」あるいは「出口」を探しているようにも思える。
ラスト、シンジがレイの書いた小説(だと思われる)を読む。ここでひっくり返るか爆笑す
るとかすれば(このシンジは爆笑とかしないような気もするが)、二話「君の名は」のシンジ
とこのシンジは同一人物で確定でいいと思う。なんでこんなことを「知って」いるのかと青ざ
めるなら別人になる。もしそうなら二話「君の名は」のシンジは誰なのかという問題が発生す
る。
書いてもいいよということなので書くと、この話は全六話で構成されている。ということは
あと二話。で、残り二話は一挙公開予定。
流れ的に五話ではカヲル一人称になるという気がするが、もしカヲルがキーになるならそこ
でかなりの謎が明かされるはず。そして同じくらいの謎が出現する(笑)。
そして六話はレイ一人称になるはずだ。そうでなきゃまとまらん。というか、あと二話でど
うやってまとめるんだ?
ちなみに私の手元には既に五話六話は着ている。これを公開したら読む。わくわく(笑)。
座して次回を待て。
閑話休題
前に書いたことの繰り返しになるような気もするが気にせず書くと、私はかつて写真部に属
していた。ぶっちゃけ女の子は良く撮ったが(爆)、それはそれとして、お前は写真が撮りたい
のかカメラをいじりたいのか、というのは先輩から代々受け継がれていたテーマであった。確
かにカメラそのものをいじるという喜びはあった。今は写真部でもデジカメを使っているのだ
と思うけれど、そういう楽しみはやはりあるのだろうか。
写真部というからには現像焼付けも自分でやる。部室などというものはないので、理科室を
暗室にするのである。入り口には鍵をかけ、準備室から「入るぞ」と声を掛けてから入るので
ある。明るいところから暗い部屋に入るわけで、当然目が慣れていず暗室内は良く見えない。
なので、準備室からの入り口付近に椅子など適当に並べておくと入ってきた奴はスネを打ちつ
けまくり、いていていててと叫ぶことになるのであった(笑)。
撮影会などというものもあったが、作中にもあるように被写体の好みはそれぞれに異なり、
従って部活というのは暗室内の作業が主なものであった。わけのわからん現像テクニックを教
えあったり、作業終了後に写真を見せ合ってあーでもないこーでもないこの技は何だと言い合
うのである。
デジカメでも一部高級機種では現像という技はあるわけだが、みんながみんなそういう機種
を持ってるわけではあるまい。勢い、技術ではなく写真そのものが興味の対象になるわけだが、
レタッチが楽だったりコストを気にせず手軽に撮れるという面も含め、それが本当にいいこと
なのかどうかよくわからない。単なる年寄りの僻みのようにも思える(爆)。俺らの頃は白黒だ
ったしね。十四歳だけどね。
そして。時に写真は目には見えないものをも写し出す。これはキーになりえるかもしれない。
作品はこちら。
http://tamb.cube-web.net/cont/ogatayu/ogatayu04_04.htm
緒形ゆうさんにはメールでちらりと書いたのだが、だいぶ前に、普通に中学生として生活し
ているシンジたちが突然思い出す、というアイディアで書こうとしていたことがあった。エヴ
ァに乗っていたという夢をシンジが見て、あまりにリアルな夢だと思いながら青ざめた顔で登
校すると、レイやアスカも顔が青ざめている。そこでみんなが同じ夢を見ていたということが
発覚し、とりあえずその夢に出てきていて登校して来ていないカヲルのところにみんなで行く
のである。すると部屋で待っていたカヲルは「よく来たね。待っていたよ」とか言うのだが、
アイディア的にそこから先が全く展開しなかったので速攻でぶん投げた(笑)。
で、この「指先で繋がるセカイ」もやはりカヲルがキーのように思える。
今話におけるカヲルの登場の仕方はあまり必然性がなく、単なる人物紹介のように思える。
ここで何をしているのか(何を調べているか)が良くわからないというのも意味深といえば意
味深。見方によっては「入り口」あるいは「出口」を探しているようにも思える。
ラスト、シンジがレイの書いた小説(だと思われる)を読む。ここでひっくり返るか爆笑す
るとかすれば(このシンジは爆笑とかしないような気もするが)、二話「君の名は」のシンジ
とこのシンジは同一人物で確定でいいと思う。なんでこんなことを「知って」いるのかと青ざ
めるなら別人になる。もしそうなら二話「君の名は」のシンジは誰なのかという問題が発生す
る。
書いてもいいよということなので書くと、この話は全六話で構成されている。ということは
あと二話。で、残り二話は一挙公開予定。
流れ的に五話ではカヲル一人称になるという気がするが、もしカヲルがキーになるならそこ
でかなりの謎が明かされるはず。そして同じくらいの謎が出現する(笑)。
そして六話はレイ一人称になるはずだ。そうでなきゃまとまらん。というか、あと二話でど
うやってまとめるんだ?
ちなみに私の手元には既に五話六話は着ている。これを公開したら読む。わくわく(笑)。
座して次回を待て。
閑話休題
前に書いたことの繰り返しになるような気もするが気にせず書くと、私はかつて写真部に属
していた。ぶっちゃけ女の子は良く撮ったが(爆)、それはそれとして、お前は写真が撮りたい
のかカメラをいじりたいのか、というのは先輩から代々受け継がれていたテーマであった。確
かにカメラそのものをいじるという喜びはあった。今は写真部でもデジカメを使っているのだ
と思うけれど、そういう楽しみはやはりあるのだろうか。
写真部というからには現像焼付けも自分でやる。部室などというものはないので、理科室を
暗室にするのである。入り口には鍵をかけ、準備室から「入るぞ」と声を掛けてから入るので
ある。明るいところから暗い部屋に入るわけで、当然目が慣れていず暗室内は良く見えない。
なので、準備室からの入り口付近に椅子など適当に並べておくと入ってきた奴はスネを打ちつ
けまくり、いていていててと叫ぶことになるのであった(笑)。
撮影会などというものもあったが、作中にもあるように被写体の好みはそれぞれに異なり、
従って部活というのは暗室内の作業が主なものであった。わけのわからん現像テクニックを教
えあったり、作業終了後に写真を見せ合ってあーでもないこーでもないこの技は何だと言い合
うのである。
デジカメでも一部高級機種では現像という技はあるわけだが、みんながみんなそういう機種
を持ってるわけではあるまい。勢い、技術ではなく写真そのものが興味の対象になるわけだが、
レタッチが楽だったりコストを気にせず手軽に撮れるという面も含め、それが本当にいいこと
なのかどうかよくわからない。単なる年寄りの僻みのようにも思える(爆)。俺らの頃は白黒だ
ったしね。十四歳だけどね。
そして。時に写真は目には見えないものをも写し出す。これはキーになりえるかもしれない。
作品はこちら。
http://tamb.cube-web.net/cont/ogatayu/ogatayu04_04.htm
件名 | : Re: 指先で繋がるセカイ/緒形ゆう |
投稿日 | : 2010/09/11 03:50 |
投稿者 | : tamb |
参照先 | : |
第三話、「あるべき場所へ」
信じてもらえるかはわかりませんが、今回の連載ではまず一話と二話をもらって公開し、そ
れから今回の「あるべき場所へ」をもらいました。このコメントを公開してるときには当然作
品も公開済みですが、現時点では先ほど作者校正に出したばかりで、それが帰ってくると同時
に四話ももらえるんじゃないかと思ってます。つまり「君の名は」を読んだ時点では「あるべ
き場所へ」は読んでいなかったのですよ。
そして読んだ。
やっぱそうじゃんかよー! と絶叫(笑)。
ストレートに解釈すれば、第一話「初めての再会」はレイの書いたFFということになる。
「何が『あんたもサークル入ったら?』よ。」とか符合する部分もある。
ということは、二話は三話と同じ場所にいるということでいいように思える。読み返しては
いないけど、矛盾はないような気がする。レイは必死にノートを取っていたわけではなくて小
説書いてたわけだ。突然の居眠りも、アスカとのエヴァ鑑賞会の翌日だと考えれば腑に落ちる。
前のレスで書いた「ということは前話でレイに語ったエヴァの話というのは全てシンジの作り
話ということになる。」の「レイに語ったエヴァの話」というのがレイの作り話(FF)という
ことになる。難解である(笑)。
だがしかし、というある種のメタフィクション、と解釈していいのであろうか。
二話との関連が確定的でない以上、このレイが「綾波」であるとは限らないのだ!
そして最大の問題点は、ここで語られている「エヴァンゲリオン」とはなんなのかという部
分にある。少なくともレイやアスカや碇シンジは出ていないはずなのだ。この「エヴァンゲリ
オン」には。そしてあまりに意味深なタイトル「あるべき場所へ」の「あるべき場所」とは何
なのか! どうするどうなるあわわわわ、と完全に作者の掌の上で踊り狂ったところで次話を
待て(笑)。
> 自分では何も書かないくせに他の人の文章にいちいちケチをつけてくるやつがいて
それは俺のことかー!(爆) いや、俺は何も書いてないわけではないぞ。確かに書いてると
も言えないが。
> 3回に1回くらいの確率でそれらしい音が後ろから聞こえてくる
いくらなんでも見すぎなんじゃないでしょうか(笑)。
> 今日のために5.1chにしたの
これでこの世界にはリニューアル版はあっても新劇場版はないということに気づく。どうせ
やるなら6.1chだからね(笑)。しかしレイが書きシンジが語らせた(と思われる)第一話には
式波が出てくるのだ!
> 十数時間ずっと見させられた。
拷問である(笑)。
> これのどこが面白いの?
難しい問題である(笑)。私は既にエヴァが面白いのかそうでないのかという地平にはいない
けれども(爆)、最近新劇場版を見た某友人が「こんなに面白いとは思わなかった」と言ってい
たので面白いのかもしれんよ。まぁ新劇場版だけど。
> ルーズリーフの端、気づくか気づかないくらいのほんの端っこ
レイはFFを紙に書く!
作品はこちら。
http://tamb.cube-web.net/cont/ogatayu/ogatayu04_03.htm
信じてもらえるかはわかりませんが、今回の連載ではまず一話と二話をもらって公開し、そ
れから今回の「あるべき場所へ」をもらいました。このコメントを公開してるときには当然作
品も公開済みですが、現時点では先ほど作者校正に出したばかりで、それが帰ってくると同時
に四話ももらえるんじゃないかと思ってます。つまり「君の名は」を読んだ時点では「あるべ
き場所へ」は読んでいなかったのですよ。
そして読んだ。
やっぱそうじゃんかよー! と絶叫(笑)。
ストレートに解釈すれば、第一話「初めての再会」はレイの書いたFFということになる。
「何が『あんたもサークル入ったら?』よ。」とか符合する部分もある。
ということは、二話は三話と同じ場所にいるということでいいように思える。読み返しては
いないけど、矛盾はないような気がする。レイは必死にノートを取っていたわけではなくて小
説書いてたわけだ。突然の居眠りも、アスカとのエヴァ鑑賞会の翌日だと考えれば腑に落ちる。
前のレスで書いた「ということは前話でレイに語ったエヴァの話というのは全てシンジの作り
話ということになる。」の「レイに語ったエヴァの話」というのがレイの作り話(FF)という
ことになる。難解である(笑)。
だがしかし、というある種のメタフィクション、と解釈していいのであろうか。
二話との関連が確定的でない以上、このレイが「綾波」であるとは限らないのだ!
そして最大の問題点は、ここで語られている「エヴァンゲリオン」とはなんなのかという部
分にある。少なくともレイやアスカや碇シンジは出ていないはずなのだ。この「エヴァンゲリ
オン」には。そしてあまりに意味深なタイトル「あるべき場所へ」の「あるべき場所」とは何
なのか! どうするどうなるあわわわわ、と完全に作者の掌の上で踊り狂ったところで次話を
待て(笑)。
> 自分では何も書かないくせに他の人の文章にいちいちケチをつけてくるやつがいて
それは俺のことかー!(爆) いや、俺は何も書いてないわけではないぞ。確かに書いてると
も言えないが。
> 3回に1回くらいの確率でそれらしい音が後ろから聞こえてくる
いくらなんでも見すぎなんじゃないでしょうか(笑)。
> 今日のために5.1chにしたの
これでこの世界にはリニューアル版はあっても新劇場版はないということに気づく。どうせ
やるなら6.1chだからね(笑)。しかしレイが書きシンジが語らせた(と思われる)第一話には
式波が出てくるのだ!
> 十数時間ずっと見させられた。
拷問である(笑)。
> これのどこが面白いの?
難しい問題である(笑)。私は既にエヴァが面白いのかそうでないのかという地平にはいない
けれども(爆)、最近新劇場版を見た某友人が「こんなに面白いとは思わなかった」と言ってい
たので面白いのかもしれんよ。まぁ新劇場版だけど。
> ルーズリーフの端、気づくか気づかないくらいのほんの端っこ
レイはFFを紙に書く!
作品はこちら。
http://tamb.cube-web.net/cont/ogatayu/ogatayu04_03.htm
びたらまた考えるということで(笑)。
作品はこちら。
http://tamb.cube-web.net/cont/ogatayu/ogatayu04_ind.htm