レイは病院のベンチに座っていた
シンジを心配して、見舞いに来たのだ
シンジは今、入院している
あの時、トウジを殺しそうになったらしい
それを怒って、初号機に立て篭もったらしい
皆の説得に耳を貸さず、初号機を私的占有したとしてL.C.L濃度を上げられ気絶したらしい
レイの心を不安が支配する
このままシンジの心が壊れてしまうのではないかと
それは自分にとってとても辛い事であるとレイは思っている
シンジの温かい心に支えられている今
それを失いたくないとレイは思った
シンジの部屋を訪ねるレイ
しかし、前以上に強固な拒絶感を感じるレイ
それでも、意を決して部屋に入るレイ
そこには荷造りを済ませたダンボールが・・・・・
シンジはこちらに背を向けている
愕然とするレイ
漠然としていた不安が当たってしまったのだ
「如何して、出ていこうとするの?」
レイはシンジを思い留まらせようと話しかける
「父さんが僕を裏切ったから」
ボソボソっと答えるシンジ
レイは衝撃を受ける
自分達の間には絆があると思っていた
しかし、それはシンジにとって取るに足らないものに感じたから
レイは心を凍らせる
「如何して、そう言う事言うの?」
涙を浮かべるレイ
そんなレイの目に映るのは、耳をふさいでいるシンジ
レイは失意のままシンジの部屋を出た
第14使徒が来襲した
シンジがもと居た場所に戻った事を聞いたのはついさっきの事だ
何故、シンジを引き留められなかったのかと悔やむレイ
それはアスカにしても一緒なのかも知れない
精彩を欠く彼女の表情、声
射出されていく弐号機
零号機は先の戦闘で失った右腕が治っておらず、今回はもしものためのバックアップになっている
モニターを見ながらシンジの事を考えるレイ
弐号機の首が刎ねられた瞬間、レイは心を決める
自分がどうなっても良い
シンジさえ助かればと
そして、レイは出撃する
左手にN2爆弾を持って
使徒に特攻をかけるレイ
N2爆弾がコアに届くかといった瞬間、護られるコア
レイは愕然とする
それが命取りとなった
顔を割られる零号機
その激痛にレイはまた気を失った
後書き
どうもタッチです
ゼルエル戦は実はこれでお終いです(笑
次は外伝の予定です
それでは