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LRSアンソロジー『calm days』&書籍版覆面企画『おでかけざんまい』
件名 | : Re: LRSアンソロジー『calm days』 |
投稿日 | : 2022/12/26(Mon) 23:45 |
投稿者 | : 史燕 |
参照先 | : |
『calm days』主催者解説
先日開催された第1回新世紀エヴァンゲリオンオンリーイベント「OVER SYNCHRO」において、LRSアンソロジー『calm days』を発刊しました。
テーマは「理想のLRSな日常」ということで表紙イラストを含め発起人以外に15名者ご参加を頂くことができました。
イベントから1週間が経過し、およそ関係者の手元への献本も終わりましたので、このあたりでひとつ主催者として申し上げておかねばならない点について、参加者・読者のどちらにも向けてこの文章を上梓いたします。
まずは本書のテーマである「日常」について。
およそ多くの参加者は思ったことでしょう。「いままで散々書いてきたじゃないか」と。
仰せはごもっとも、実際「いつもどおりでお願いします」と問い合わせにお返事申し上げた方も幾人もいらっしゃいます。
「日常」の定義は、それぞれ一人一人で異なります。
しかし、敢えて主催者としての定義を申し上げるとすれば「エヴァンゲリオンに搭乗しない、あるいは戦場に立っていない」というものを設定しました。
これもまた何名かのお問い合わせにお返事しました。
上記は幅広い解釈が可能ですが、一応LRSの書き手として論拠というものがありまして、新劇場版シリーズでの綾波レイの台詞「碇くんがエヴァに乗らないで済むようにする」というものについて、碇シンジのみならず、チルドレンやNERV・WILLE関係者を含め、エヴァンゲリオンに関わって斬った張ったの世界にいない、ということを重要視した次第です。
こちらはどなたにも明言したことは今までありませんでしたが、お気づきになった方はいらっしゃったでしょうか?
もちろん舞台は新劇場版に限らず、旧劇・漫画版といずれも交えて、それぞれの味わいが感じられる作品となっております。
したがって、何名かの参加者の方から作品をお預かりした際に「本作は日常というテーマにそぐわないのではないか」という懸念をいただきましたが、全然、全く、一向に、欠片も、問題ございません。
(そも問題があればこちらが受理しないのですが)
さて、個別の作品についてたくさんご説明したいことは山ほどあるのですが、ネタバレになりますし、先入観なしで各作品を楽しんでいただきたいという想いもありますので、大まかに本書の掲載作品について説明をさせていただきます。
これは持論ですが、「日常」を描くには二つの方法があります。
一つは、波風もないような、本当に何でも無い日々の一日ないし一コマを切り取って、描写していくというやり方。
そこに如何にして主題を混ぜていくかというのが一つ思案のしどころなわけですが、読んでいてほっとするような、安心するような、大きく心を動かされるものが急激に発生するのではなく、じんわりと胸の内に染み渡っていくような作品の書き方です。
もう一つは、日常を描くためにアクシデントを、非日常に近いような事件を起こすというやり方です。
このアクシデントたり得るファクターとしては、事故や病気であったり、自己との対話であったり、他人との関わりであったり、あるいは、デートやプロポーズのようなイベントも含まれるでしょう。
矢継ぎ早に起こる事件や葛藤、ジェットコースターのように揺れ動く心のなかで、最後に落ち着ける場所へと至る、日常へと帰っていくという書き方です。
どちらが優れているというわけではなく、単純に日常を描く王道としての書き方に2つの手法があるということです。
例えば拙作はどちらに位置しているのか、ご一読いただいた際に読み解いていただければと思います。
本書では、上記の2つの手法をそれぞれ余すところなく味わっていただける形となっております。
揺れ動く状況に、登場人物達と一緒にドキドキハラハラしたり。
何気ない日々に、縁側でお茶を啜るようなほっとした空気を味わったり。
いずれも劣らぬ珠玉の作品達であります。
ぜひぜひみなさんご一読ください。
先日開催された第1回新世紀エヴァンゲリオンオンリーイベント「OVER SYNCHRO」において、LRSアンソロジー『calm days』を発刊しました。
テーマは「理想のLRSな日常」ということで表紙イラストを含め発起人以外に15名者ご参加を頂くことができました。
イベントから1週間が経過し、およそ関係者の手元への献本も終わりましたので、このあたりでひとつ主催者として申し上げておかねばならない点について、参加者・読者のどちらにも向けてこの文章を上梓いたします。
まずは本書のテーマである「日常」について。
およそ多くの参加者は思ったことでしょう。「いままで散々書いてきたじゃないか」と。
仰せはごもっとも、実際「いつもどおりでお願いします」と問い合わせにお返事申し上げた方も幾人もいらっしゃいます。
「日常」の定義は、それぞれ一人一人で異なります。
しかし、敢えて主催者としての定義を申し上げるとすれば「エヴァンゲリオンに搭乗しない、あるいは戦場に立っていない」というものを設定しました。
これもまた何名かのお問い合わせにお返事しました。
上記は幅広い解釈が可能ですが、一応LRSの書き手として論拠というものがありまして、新劇場版シリーズでの綾波レイの台詞「碇くんがエヴァに乗らないで済むようにする」というものについて、碇シンジのみならず、チルドレンやNERV・WILLE関係者を含め、エヴァンゲリオンに関わって斬った張ったの世界にいない、ということを重要視した次第です。
こちらはどなたにも明言したことは今までありませんでしたが、お気づきになった方はいらっしゃったでしょうか?
もちろん舞台は新劇場版に限らず、旧劇・漫画版といずれも交えて、それぞれの味わいが感じられる作品となっております。
したがって、何名かの参加者の方から作品をお預かりした際に「本作は日常というテーマにそぐわないのではないか」という懸念をいただきましたが、全然、全く、一向に、欠片も、問題ございません。
(そも問題があればこちらが受理しないのですが)
さて、個別の作品についてたくさんご説明したいことは山ほどあるのですが、ネタバレになりますし、先入観なしで各作品を楽しんでいただきたいという想いもありますので、大まかに本書の掲載作品について説明をさせていただきます。
これは持論ですが、「日常」を描くには二つの方法があります。
一つは、波風もないような、本当に何でも無い日々の一日ないし一コマを切り取って、描写していくというやり方。
そこに如何にして主題を混ぜていくかというのが一つ思案のしどころなわけですが、読んでいてほっとするような、安心するような、大きく心を動かされるものが急激に発生するのではなく、じんわりと胸の内に染み渡っていくような作品の書き方です。
もう一つは、日常を描くためにアクシデントを、非日常に近いような事件を起こすというやり方です。
このアクシデントたり得るファクターとしては、事故や病気であったり、自己との対話であったり、他人との関わりであったり、あるいは、デートやプロポーズのようなイベントも含まれるでしょう。
矢継ぎ早に起こる事件や葛藤、ジェットコースターのように揺れ動く心のなかで、最後に落ち着ける場所へと至る、日常へと帰っていくという書き方です。
どちらが優れているというわけではなく、単純に日常を描く王道としての書き方に2つの手法があるということです。
例えば拙作はどちらに位置しているのか、ご一読いただいた際に読み解いていただければと思います。
本書では、上記の2つの手法をそれぞれ余すところなく味わっていただける形となっております。
揺れ動く状況に、登場人物達と一緒にドキドキハラハラしたり。
何気ない日々に、縁側でお茶を啜るようなほっとした空気を味わったり。
いずれも劣らぬ珠玉の作品達であります。
ぜひぜひみなさんご一読ください。
ネタバレあり、書き手も読み手も自由に語ってください。
(ただし良識の範囲内で)
現在はBOOTHにて通販しておりますので、まだお手に取られていない方はぜひともご覧になっていただければと思います。
https://shien2136.booth.pm/
テーマは「理想のLRSな日常」
「理想の」が大事です。なぜなら、理想はそれぞれ違うものを胸に抱くものだから。
なにげない日々を、二人で、あるいは家族や友人と。
もしかしたら山あり谷あり、だけどそれも大切な日々。
そんな世界をみなさんに描いていただきました。
総勢15名、漫画1編、小説14編の珠玉の作品群。
ぜひともお楽しみいただければと思います。
◆ご参加いただいたみなさま
表紙イラスト:れい
作品執筆 :蒼波零
柳井ミレア
アールグレイ
dragonfly
春日希望
スマトラ
ハル
ありやす
B市
ADZ
はるさきのへび
レイカ
お魚徹甲
tamb
主 催 者 :史燕
また、8月13日のコミックマーケット100にて頒布した書籍版覆面『おでかけざんまい』についても語っていただければと思います。
◆ご参加いただいたみなさま
表紙イラスト:れいさん
作品執筆 :アールグレイさん
ADZさん
ありやすさん
お魚徹甲さん
くろねこさん
スマトラさん
tambさん
dragonflyさん
ののさん
ハルさん
はるさきのへびさん
レイカさん
主 催 者 :史燕
みなさんどんどんお話ししましょう。