< ever : 3話 − 4th パート >


− e v e r −

「 温もり 」


レイの部屋に入った時、そのガランとした風景にシンジは驚いた。殺風景な部屋には、わずかに家具が点在するだけ。
装飾も一切無く色彩に乏しい。清潔にしているのがかえって、病室のような無機質な印象をうける。
(寂しい部屋だな・・・・・。こんな所で一人で住んでいるのか。)
レイがカーテンを開く。薄暗かった部屋に琥珀色の光が差し込むが、うら寂しい雰囲気は変わらない。
「・・・・座って。」
シンジに背もたれのない椅子を勧め、自分はベッドに腰を下ろした。
「あ、ありがとう。」
そう言ってシンジが腰掛けたが、レイは俯いたっきり何も喋らない。
(どうしたんだろう?もしかしてあんなところで寝てたから、怒ってるのかな・・・?)
謝ったほうがいいか、と考えたシンジより先に、レイが口を開いた。
「・・・・以前、寂しいって云ってた・・・・私の事。」
「え?」
「初めて会ったとき、あなたは云った。私が寂しそうに見えたって・・・・。」
「あ、あの時は、ただそんな気がしただけで・・・・。」
「次に・・・・屋上で会ったとき、私が傷ついているって云った。教室での私を、辛そうだって・・・・。」
「だって、とても悲しそうだったから・・・・・。」
「どうして?」
「え?」
「何故あなたにはわかるの?どうして他人の気持ちを感じ取ることが出来るの?」
まっすぐなレイの視線を受け、思わず考え込んでしまう。
「どうしてって・・・・どうしてだろう?何となくそんなふうに感じたんだけど・・・・。」
「何となく・・・・ただ当てずっぽうで言っただけなの?」
「違うよっ!!」
そうじゃない。そんなふうに捉えて欲しくない。
「違う、適当な事を云った訳じゃない・・・・。あの時君が教室で叫んだとき、僕には怒っているようには見えなかった・・・・。
とても悲しそうで、痛そうで―――うまく云えないけど、まるで迷子の子供が必死に泣くのを堪えているように思えたんだ。
・・・・・だから、放っておけなかった。黙ってなんていられなかった。」
真剣な顔を向けるシンジの瞳を、食い入るように見つめた。
「迷子・・・・・。」
あの夢を思い出す。愛情を与えてくれる人を求めてさまよう、幼い自分。それは今も、変わっていない。
「・・・・・・私は、誰からも・・・・・・必要とされたことがない。」
レイは目を伏せ、独り言のように呟き始める。
「両親も・・・・・他人も・・・・・。私を見るとみんな気味わるがった・・・・・誰も助けてなんてくれなかった・・・・・。」
シンジは自分の心が痛むかのように、左手を握りしめた。
「・・・・・私は自分で身を守るしか無かった・・・・・。傷つけられるのが、怖かったから・・・・・。」
独白するレイの心の奥で、今まで押し殺していた感情が捌け口を求めて蠢く。
「だから・・・・・私は拒絶した。・・・・・誰も近寄らないように、だれも私を傷つけないように。」
何かが堰を切って溢れそうになる―――。独りで居たかった訳じゃない。孤独が好きだった訳じゃない。
「でも・・・・あなたは、同情してくれる・・・・。」
同情されるのが一番嫌いな筈だった。けど心のどこかでは、自分自身を憐れんでいた。
「だから・・・・優しいの・・・・?」
それがただの同情でも・・・・本当はただ義務を感じているだけでも・・・・。
・・・・でも・・・・それでも、優しくしてくれるのなら・・・・。

「・・・違う、同情なんかじゃない。」
迷いのない、力強い声。レイの肩がビクリと震える。だが次の言葉は、彼女を本当に驚かせた。
「―――初めてあの公園で会ったとき、綾波は僕の演奏を誉めてくれた。 『暖かい気持ちになった』 って、そう云ってくれたよね?
とっても嬉しかった。・・・そんなふうに云ってくれるなんて、思ってもみなかったから。」
嬉しい言葉だった。その事を思い出すと自然に顔がほころぶ。
「―――お花見に誘ったとき、本当はとても勇気がいったんだ。・・・でも、OKしてくれて、とても嬉しかった。」
シンジの心から嬉しそうな表情。その横顔から、レイは目が離せない。
「―――朝、綾波がおはよう、って挨拶してくれて、僕も嬉しくなった。」
レイの心臓が、トクンと脈打つ。自分の視線と、シンジの暖かいまなざしが触れ合ったから。
「綾波が僕の心を暖かくしてくれた。幸せな気分にさせてくれた。―――だから僕は、ここにいる。
もっと暖かさを感じたいから。―――そして、僕が貰ったこの温もりを、少しでも返したいから。」
「・・・・・わたし・・・・・が!?」
信じられない。
自分が誰かの役に立つなんて。誰かを幸せな気分にさせるなんて。
「う・・・・そ・・・・・?」
「嘘なんかじゃない。本当に僕は、嬉しかった。だから・・・・。」
突然、見開いたレイの瞳からポロポロと涙がこぼれる。宝石のように輝く、透明な雫。
「ゴ、ゴメンッ!何か変なことを言った?」
「・・・・・・ううん、きっと私も・・・・・・一緒なんだと思う。」
あんなに泣いたのに、まだ涙が残ってた。でもこの涙は、いままでと違う気がする。
「わたし・・・・・嬉しいの・・・・・。」
その雫よりも綺麗な笑顔で、レイはゆっくりと微笑んだ。
その笑顔に惹きこまれるようにシンジは手を伸ばし、彼女の頬に触れる。
レイは拒絶しない。潤んだ目でシンジを見上げるその瞳から、とめどなく涙が溢れている。
(・・・・・かわいい・・・・・。)
理性を失いかけたシンジだが、彼女が泣いていることを思い出し、ハッと我に返る。
(・・・い、いけない!何を考えているんだ、僕は!!・・・・と、とにかく、涙を拭かなきゃ。)
内心は動揺しながら胸ポケットのハンカチを取り出すと、そっと彼女の涙を拭う。
涙は後から後から溢れる。シンジは拭くのを諦め、ハンカチを彼女の頬に押し当てた。
(不思議・・・・自分の涙がこんなに暖かいなんて・・・・。)
頬に触れたシンジの手に、そっと自分の手を重ねる。
(それに、碇くんの手も・・・・・。とてもあたたかい・・・・・。)
彼の手のひらから暖かいものが伝わり、自分の心を癒してくれる。乾いていた自分の心が満たされていく。
その温もりに陶然としながら、レイは気持ちよさそうに目を閉じた。

(ま、まずい・・・・・・まずいよ、これ。)
穏やかに安心しきっているレイと対照的に、シンジは焦りまくっていた。
自分の手を包み込む彼女の手が柔らかい。少し上向き加減のまま目を閉じた、その唇から目が離せない。
(も、もしかして・・・・その・・・・期待してる・・・・とか?)
間近に迫った彼女の顔に、思わずゴクリと唾を飲み込む。
(ち、違うだろっ!綾波はただ、誰かそばに居て欲しいだけなんだ。それなのに僕は・・・・・不潔だ、最低だ!)
ひとり葛藤しているシンジの腕に不意に重みが加わり、彼女の顔がゆっくりと近づいてくる。
(え!・・・・ま、まさか、本当に・・・・?)
しかし、突然その身体が崩れ、シンジの方に倒れ込んできた。
「あ、綾波・・・・・?」
慌てて抱きとめるが、レイは腕のなかでぐったりとしている。
「綾波!?・・・・綾波っ!しっかりしてっ!!」
クゥ〜〜〜ッ
思いがけず、彼女のお腹から可愛らしい音が聞こえた。
「・・・・・へ?」
「何も・・・・・食べていないの・・・・・わたし。」
顔を上げなくても、恥ずかしそうな声と真っ赤になった首筋は隠しようも無い。
気が抜けたと同時に、思わず笑いが込み上げた。
「・・・・そんなに・・・・・笑わなくても・・・・・いいじゃない・・・・。」
か細い声で抗議されたが、子供が拗ねたような声にまた可笑しくなる。
「ご、ゴメンゴメン。・・・・違うんだよ。なんか、ホッとしちゃってさ。」
「・・・・まだ笑ってる。」
レイが上目遣いに睨むが、桜色に染まった頬では説得力がない。
「だ、だからゴメンッてば・・・・。と、とにかく、何か食べなきゃ。」
シンジは笑いをこらえながら、レイをベッドに座らせた。そういえば自分もお昼を食べていない。
「僕もお腹がすいたし、何か買ってくるよ。この辺にお店あるかな?」
「近くにコンビニと、あとお弁当屋が・・・・他は知らない。」
「じゃあ、お弁当屋に行って来る。なるべくお腹にやさしいものがいいよね。」
そう言って立ち上がったシンジを、レイの幾分寂しそうな視線が追う。
「すぐ帰ってくるよ・・・・。あ、あと、お湯沸かしといてくれないかな。」
「・・・うん。」
そう答えたレイの手は、ハンカチを握りしめていた。

シンジはお惣菜を中心に買ってくると、レイのためにご飯をお湯につけ、雑炊を作った。
「ご免ね、こんな出来合いのものでしか作れないけど。」
「ううん、ありがとう。」
自然と御礼の言葉が出た自分に驚く。
(ありがとう・・・・感謝の言葉・・・・。今まで私、こんな言葉すら云えなかった・・・・。)
お惣菜はレイのため野菜中心に、少し多めに買ってきた。
「ゆっくり食べたほうがいいと思うよ。お腹がビックリしちゃうから。」
「うん・・・・。」
レイはシンジの言ったとおり、何度も噛んでから飲み込む。まるで子供のような仕草に、シンジは微笑ましくなった。
(『うん』 なんて、今までの綾波からは想像出来なかったな・・・・。)
「美味しい・・・・。」
「あ、そうだね。ここのお惣菜けっこうおいしいよね。」
何気なく応えたシンジだが、レイは箸を止めて、じっと彼を見た。
(・・・・違う。一人じゃないから・・・・碇くんがいてくれるから、美味しいんだと思う・・・・。)
「えっと・・・・ど、どうかした?」
「なんでもない・・・・。」
それきり二人は無言のまま、でも温かい食事を終えた。
「・・・・あの、お願いがあるの。」
「え?何でもいってよ。」
レイは少し恥ずかしそうにしていたが、やがて口を開いた。
「また・・・聴かせて欲しいの。碇くんの演奏。」
「なんだ、そんなこと。お安い御用だよ。」
「だって、私・・・・碇くんに 『聴きたくない』 なんて言ってしまって・・・・。」
小さくなるレイに、シンジが微笑みかける。
「全然気にしてないよ。僕だって綾波に聴いて欲しかったんだから。・・・この間の曲でいい?」
「・・・・うん、聴きたい。」
ふとシンジは時間のことが気になった。こんな遅い時間に演奏すると苦情がくるかもしれない。
(でも、せっかく綾波が聴きたいって言ってくれたし・・・・。いいよね?一曲ぐらい。)
チェロを構え、シンジが弾き始める。レイは目を閉じ、旋律に身を委ねる。
外は真っ暗だったが、今、二人のいる空間だけは 『夕暮れ』 で満たされた。


結局苦情がこなかったのと、レイがもっと聴きたそうだったので、あのあと何曲か弾いた。
既にかなり遅い時間になっている。両親には何も連絡していない。名残惜しかったが、シンジは帰ることにした。
「僕、そろそろ帰るから・・・・ごめんね、こんな遅くまで。」
レイは黙って頷くと、玄関まで送った。
「碇くん、これ、洗って返すから。」
レイは手に持ったハンカチを見せた。涙でくしゃくしゃになった、白いハンカチ。
「あ、いいよ。・・・・もしよかったらさ、使ってくれないかな?そのハンカチ。」
「え・・・・。でも、悪いわ。」
「大丈夫、いつも母さんが用意してくれてハンカチ沢山持ってるから。あ、でもやっぱりそれ、可愛くないか・・・・。」
「そんなことない。・・・・ありがとう、大事にする。」
レイは嬉しそうに、両手でそっとハンカチを包んだ。
「じゃあ、僕はこれで帰るから・・・・・。」
「・・・・・あの・・・・・。」
「ん?」
「・・・・いままで御免なさい。色々、迷惑ばかりかけて・・・・。」
そう言って謝る彼女は、どこか心細そうに見えた。
「迷惑なんて思ってないよ。僕も洞木さんも・・・・先生やみんなだって、綾波を待っているから。」
そんな顔をして欲しくない。彼女にはやっぱり、笑っていて欲しい。
「だから・・・・またあした、学校で会おうよ。」
シンジの優しい笑みに安堵したのか、彼女も笑顔を見せた。
「ええ・・・・またあした。」
シンジは朗らかに手を振って、部屋を出て行った。
レイはハンカチを胸にあてたまま、しばらくドアを見つめていた。


シンジが恐る恐る覗くと、ユイとゲンドウは食卓で座って待っていた。二人とも食事はとうの昔に終わっている。
「ただいま・・・・その、遅くなって御免なさい。連絡もしないで・・・・。」
自分の席に座る前に、二人に頭を下げる。無言だったユイが静かに問いかけた。
「遅かったわね。・・・・で、どうだった?」
「は?」
「ケンちゃんが電話をくれてね、話は聞いたわ。綾波さんって娘のところにいったんでしょ。」
ケンちゃんとはケンスケの事だ。ケンスケはこういった細かいことによく気が付く。シンジは心の中で感謝した。
「う、うん、うまくいったよ。・・・そうだ母さん、ハンカチありがとう。役に立ったよ。」
「そお〜〜っ?よかったわぁ〜〜っ!」
ユイが満面の笑みをうかべる。どうやら事情は伝えてくれたようだ。
「それでその、ハンカチを彼女にあげたんだけど・・・・・。」
「い〜のい〜のっ!そのためのハンカチなんだから。」
ユイは両肘をつき、嬉しそうに微笑む。
「きっとその娘も大切にしてくれるわよ。・・・・うふっ、思い出すなあ〜、ゲンドウさんが私の涙を拭ってくれた時の事を。」
ユイの言葉に、ゴホゴホと咳き込むゲンドウ。
「え!?父さんも母さんにそんなことをしたんだ?」
「そうよ。 『男のハンカチは女の涙を拭うためにある』 って言葉、その時ゲンちゃんが私に云ってくれたのよ。」
「ええええっっっっ!!!」
「私の頬に触れて、私の涙を拭ってくれて、それから・・・・・。あ〜〜ん、今でも優しいけど、あの時は格別優しかったなぁ・・・・・・。」
トリップモードにどっぷり浸るユイ。ゲンドウはわざとらしく新聞を拡げて顔を覆うが、耳まで真っ赤になっている。
そんな父に、シンジはまるで不気味な生物でも見るような目を向ける。
(と、父さん・・・・その顔でなんて恥ずかしい事を・・・・。)
多分その時は今のひげ面では無いと思うが、シンジにとっての父はあくまでもこの顔である。
(ハッ!?・・・でも僕も、今日綾波に同じことをしたんだ。もしあの時、理性が効かなくなってしまっていたら・・・・・・。
い、嫌だ!それって僕と父さんが似ているって事?僕はあんなひげ面になってしまうって事?・・・・そ、そんなの嫌だあぁぁっ!!)
頭を抱えて苦悩するシンジ。すでにあの時、半分以上理性が飛んでたことは忘れているらしい。
「・・・・ねえシ〜〜ンちゃ〜ん?今度その娘を紹介して頂戴ね。」
「うむ。やはり将来シンジのになるかもしれない娘だ。ちゃんと挨拶しておかないとな。」
落ち込んでいたシンジだが、やたら強調された ”嫁” の一言で我に返った。
「ち、ちょっと、何言ってんの?」
振り返ると、ユイはニコニコと、ゲンドウはニヤリと笑っていた。猛烈に悪い予感がする。
「あら、ちゃんと口説いたのよね?シンジもさっき 『うまくいった』 って言ったでしょ。」
「ち、違うって!なんでそんな話になるんだよ!!」
「・・・でもケンちゃんは、”シンジが学校に来なくなった女の子と仲直りする為、早退して家まで押しかけた” って云ってたけど。」
嘘・・・とは言い切れないが、ところどころの事情がかなり意図的に抜けてたりする。
(ケ、ケンスケ・・・・母さんに何ふき込んだんだよ・・・・?)
シンジはケンスケの性格を忘れていた。一言でいえば油断のならない性格なのである。
ユイは学校を抜け出した事を怒るより、女の子の家に行った事の方を面白がるタイプだ。それをシッカリ見抜かれている。
「んふふっ!マナちゃんといい綾波さんといい、モテる息子をもって母さん楽しみだわ〜〜っ。」
「・・・・な、なんでマナまで出てくるのさ?」
「まぁ〜〜っ!!そうゆうごまかし方、お父さんとソックリね。」
ユイが揶揄するようにゲンドウを見た。触れて欲しくない一言がシンジの胸にグサッと突き刺さる。
「ふっ、一緒にするな・・・。私はユイ一筋だ。」
「あらぁ、どうだか・・・・?でも嬉しいっ!ゲンドウさんっ。」
うっ、この展開はっ!と思ったがもう遅い。二人ともラブラブモード全開、シンジはすでに蚊帳の外。
(はぁ〜〜〜っ、また当分はこれをネタにして盛り上がるんだろうな・・・・・。)
別世界に往ってしまった二人を見て、またも溜め息をつくシンジ。・・・・苦労の絶えない少年である。


レイは洗面器に水を浸し、手でハンカチを洗っていた。洗濯機はあるが、なぜかそうしたかった。
掃除や洗濯はまめに行う方だが、特に好きなわけではない。ただ必要だからやっていただけだった。
だが、こうして手で洗っていると不思議な充実感がある。力を込めすぎないよう、優しく何度も手もみする。
洗い終わったらぬるま湯で石鹸を落とす。もう一度水ですすいだ後、軽くドライヤーで乾かし、部屋の中に干す。
暫くの間そのハンカチを眺めていたが、やがて待ちきれなくなったようにハンカチを外すと、アイロン掛けを始める。
すっとアイロンを通すときれいにシワがとれていく。クシャクシャに縮こんでいた心のシワまでがピンと伸ばされるようだ。
すっ、すっ、―――シワが消える。何だか心も軽くなっていく。自然とレイの口許に笑みがこぼれる。
アイロン掛けが終わるとハンカチを丁寧に折りたたみ、引き出しへ大切そうに保管した。

レイは着替えて布団に潜る。暖かい温もりにまどろみを覚える。
『またあした、学校で会おうよ』
シンジの言葉を反芻しながら、やがて穏やかな眠りについた。


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