ネルフ本部に向かう三人
レイはシンジとアスカの会話を聞きながら、黙って歩く
シンジの隣を歩く事に温かさを感じるレイ
だが、シンジの言葉に疑問を感じた
ネルフにはマギがある
故障と云う事は無い筈だと
だが、ゲンドウが話の途中で電話を切るとも思えなかった
ゲート前に着く三人
シンジがスリットにカードを通すが、ゲ−トは開かない
おかしいと思ったレイはシンジと代わってスリットにカードを通す
だが、やはり開かない
アスカと代わるが、結果は同じ
他の施設を確認してみるが、やはり動かない
シンジの提案にしたがって本部に電話してみるが、繋がらない
下で何かあったに違いないとレイはすぐに気づいた
緊急用マニュアルを取り出すレイ
その時、アスカとシンジが二人で一つのマニュアルを見ていることに気づいた
また、胸に針を刺したような痛みを感じるレイ
最近シンジは、自分と何処か距離を置いているように感じた
如何してだかは、分からない
何故なら、話しかけると今まで以上の暖かさを伴った笑顔で応じてくれるから
そんな事を考えていると、シンジに声を掛けられた
兎に角、歩いて本部に向かう事にしたようだ
本部に向かっている間
アスカはシンジに盛んに話しかけている
楽しそうな二人に、胸騒ぎを感じるレイ
急に悲しさが込み上げてくるレイ
自分は、絆を感じつつある二人に何時か置いて行かれるのではと
レイの様子に気がついたのか、二人がレイに心配そうに声を掛けてきた
胸騒ぎは収まらない
だが、二人の暖かさに、悲しみは消えていた
ケイジに着く三人
既にエヴァの発進準備は整っていた
ゲンドウが自分達を信じていたと言うリツコの言葉に
レイはゲンドウとの絆を再び認識した気持ちになった
強力な溶解液で本部に侵入を図ろうとする、使徒
アスカの作戦に、レイは二人を護りたいからとディフェンスを買って出る
しかし、それはアスカによって却下された
何故?と云う気持ちが湧き上がる
自分では二人を護れないと云う事なのだろうかとも思う
だが、理由は分かった
どうやら、前の作戦でアスカはシンジに借りが出来たようだ
それを返したいと言う
だからレイは納得した
自分の役割はバックアップ
二人を護るためには迅速な行動と確実な武器の回収、受け渡しが必要
そうレイは自分に言い聞かせる
見事に使徒を殲滅した後、三人で高台から街を眺める
そしてレイは気づいた
何時の間にか胸騒ぎが収まっている事に
後書き
今回は何か説明的な小説になってしまった気がします(汗
今回のテーマはかなり考え込んでしまったのですが、胸騒ぎにしました
次は、奇跡の価値は? です
ニンニクラーメンチャーシュー抜きの価値は? にしようかななどと半分本気で考えたりもしています(爆
それでは13話で