レイの心模様

第13話     宴


シャワーを浴び終わって、シンジ宅に入るレイ

そこには、シンジ以外にケンスケとトウジが居た

アスカはまだシャワーを浴びているようだ

レイがミサトはまだ寝ているのだろうか?と思っていたら、部屋からミサトが出てきた

ハーモニクステストがあるからと言うミサト

その時、ケンスケが驚いた声を上げ、ミサトに何やら祝辞を述べている

レイは何かあったのだろうか?と思う

そう思っていると、ミサトが出ていった後にシンジがケンスケに聞いていた

どうやら、ミサトが昇進したらしい

何やらケンスケが言っているが、あまり興味無かったのでレイは無視した





ハーモニクステストが終わって、発令所に集まる

シンジがリツコに誉められる

ハーモニクスが8も上がったらしい

凄いと、レイはただ単純に思った

アスカがシンジに声を掛けている

何処か照れた様に、嬉しそうに「有難う」とシンジはアスカに礼を述べた

その様子に、レイはまた心が痛んだ

だから、レイはシンジに言った

「おめでとう」



シンジは、少し驚いたような、何処か困ったような表情をしたが、笑顔になると

「有難う」と言ってくれた

胸が暖かくなる、レイ

笑顔になるレイ

誰も、リツコの目が冷たさを増したことに気がつかなかった





ミサトの家で行われる、昇進祝い

レイはちゃっかりシンジの横を確保していた

賑々しい宴会

そんな所に、加持とリツコが現れた

ゲンドウは今、日本に居ないらしい

ふと、シンジが浮かべた寂しそうな表情に

レイは、シンジとゲンドウにもやはり絆があるのだと思った





次の使徒が現れたらしい

ブリーフィングルームに集められる三人

そこで今回の作戦の説明を受ける

とても生き残れると思えない作戦

だが、誰も遺書を書こうとしない

誰もが、生きて帰ってくると思っているからなのだろうとレイは思う

レイは密かに決意する

自分に何があってもシンジは護ると





一度LOSTした使徒が現れた、第三新東京の上空に

発動される作戦

シンジが、アスカが、エヴァで駆ける

レイも二人に負けないようにエヴァを駆る

シンジが使徒を受け止めた

レイは、必死にフィールドを展開する

シンジが、このままでは潰される、そう思ったとき

「弐号機!フィールド全開」

と、アスカに声を掛けていた

「やってるわよ!」と言う返事と共に、零号機、弐号機とも初号機の横に辿りつく

何とか使徒を殲滅して、シンジの無事を確認すると

レイは安堵した

シンジを護れたと





作戦終了後のラーメン屋

レイはニンニクラーメンチャーシュー抜きを注文する

苦笑しながら

「駄目だよ、綾波。肉も食べないと」

とシンジが言ってきた

「肉は血の味がするから嫌い」

レイはそうシンジに訴えた

「大丈夫だよ、血の味なんかしないから。食べてみなよ」

そう言って、シンジがレイの丼にチャーシューを入れてきた

一口食べてみるレイ

だが、やはりイヤだったのか、チャーシューをシンジの丼に返す

シンジは、返って来たチャーシューを見ながら、顔を真っ赤にして固まっていた

それをレイは不思議そうに見ていた


後書き


第13話 宴 です

どうしてシンジは最後、固まっちゃったんでしょうか?(爆

なんか、今回も説明的な小説になってしまった気がします

今度の話では、出来るだけ原点に帰れる様に努力します

それでは、14話で

タッチでした




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