レイの心模様

第14話     羞恥心


アスカが文句を言っている

実験に必要な事なのに、何故アスカは文句を言うのか

レイはその文句をただじっと聞きながら、不思議に思っていた

17回のクリーニング後、全裸の状態で通路の前に立たされる

又しても、アスカがリツコに噛みつく

理由は、全裸のままエントリープラグに向かいたくないかららしい

レイは、今度のアスカの文句には賛成だった

全裸のままシンジの前に出るのは恥ずかしい

いや、それ自体は構わない

だが、アスカと比べられる事が嫌だった

レイは勘違いをした

この思いが、羞恥心なのだと





結局、リツコに押しきられて全裸の状態でエントリーすることになった

リツコに感想を求められる

何か、何時もと違う感じがするので、正直にそう答えた

アスカが、的確な感想を答えている

そう・・・そうかも知れない

続いて、リツコから指示が出される

指示にしたがって、右手を動かすイメージを模擬体に伝える

それに従う様に模擬体の右手が少し動く

どうやら、データを解析している様だ、もうイメージを伝達する必要は無い

そう思っていると、何やらボックスの方が騒がしくなっている

どうしたのかと思った瞬間

何かに体を乗っ取られた感じを受けた

思わず、悲鳴を上げてしまう

勝手に体が動く

堪らない恐怖

シンジに助けを求め様とした、その時

右手に激痛を感じると共に、激しいGが襲ってきた

どうやら、プラグが緊急射出されたらしい

恐怖から解放されて、レイは安堵した





湖上、レイは急に恐怖に駆られる

シンジと連絡が取れない

それは、冷静に考えれば当たり前の事なのだが、先ほどの恐怖が残っている

シンジに何かが有ったのではないか

そう思うと、レイはいてもたっても居られなくなった

レイはその格好のまま緊急ハッチを開き、湖上を見渡す

すぐ近くに有る二つのプラグ

レイは、シンジが居るであろうプラグに向かって泳ぐ

辿りつくと、外から緊急ハッチを開く

中に居たのは正しくシンジであった

驚くシンジが目に入るが、安堵でいっぱいになったレイは、思わずそのまま抱き付いてしまった

シンジが慌てているのが密着した体から伝わってくる

だが、レイはこの安堵感を逃さない様にしっかりとシンジに掴まっていた


後書き


第14話 羞恥心 です

思いっきり羞恥心について勘違いさせました

これが次回の話しにどんな影響を与えるのか・・・・

お楽しみに

タッチでした




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