ミサトさんが泣いてる・・・・・
何があったのだろう?
判らない・・・・・
でも、心当たりが一つ・・・・・
そう、最近会って無いあの人が絡んでいるんだと思う
もしそうだとしたら・・・・・
それは考えてはいけないこと・・・・・
それでも考えずにはいられない
僕はどうすれば良いのだろう?
アスカと綾波を護ると決意して戻って来た僕
二人と同じように、ミサトさんだって助けたい
でも、僕には何も出来る事が無い
僕は自分の無力さに唇を噛み締める
新たな使徒が現れた
だが、シンジと初号機は先の使徒との戦闘の事件から、無期凍結が決まっていた
アスカの弐号機も同じように凍結されている
現在動く事が出来るのはレイの零号機のみ
射出される零号機
それを苦々しい表情で見送るシンジ
シンジは嫌な予感に捕らわれていた
パターンの一定しない使徒
それはシンジに、第十二使徒レリエルを思い出させていた
恐怖と言う名の闇に飲み込まれそうになるシンジ
その時、シンジはモニター越しに見た
零号機の腹部に使徒が食い込んだ場面を
「綾波〜〜〜!!」
シンジは叫んだ
自分が護ると決めた少女の危機に
シンジの願いが届いたのか
それともゲンドウのシナリオなのか
初号機の凍結が解除される
射出される初号機
リフトオフした所で、使徒が襲いかかってくる
シンジは何とか避けると、使徒を捕らえる
侵食されるシンジの手
シンジはミサトの指示に従って、プログナイフで使徒を突き刺す
悲鳴のような物をあげる使徒
侵食されたシンジの手が泡立ち、レイへと姿を変え、痛みを訴える
恐怖を感じるシンジ
使徒の先がレイの姿になり、初号機の頭部に纏わりつく
その時、シンジはそれがレイの気持ちであることに気づいた
誰からも必要とされないと思っていた自分を必要としてくれる存在
シンジの中にレイへの想いが湧き出してくる
何としてもレイを助けたいと思った矢先
零号機のコアに吸い込まれる様に離れていく使徒
異常な程膨れ上がる零号機のコア
シンジは悟った
レイが自爆する気である事を
「そんなの駄目だ!綾波!」
絶望の二文字がシンジを包む
「母さん!お願いだから僕に力を貸して!」
零号機に向かって駆けながら叫ぶシンジ
その叫びが届いたのか
ドクンッ
何かの鼓動を感じたシンジ
初号機は音速を超えて零号機に向かう
途中、水平に手を振る初号機
それはソニックブレードとなって、零号機のプラグ固定ボルトを跳ね飛ばす
オートイジェクトされるエントリープラグ
だが、時既に遅かった
初号機が手を伸ばし、エントリープラグを掴んだと思った瞬間
シンジの目に真っ白い光が溢れた
初号機を巻き込んで爆発する零号機と使徒
発令所のモニターには、ただただ白い光が映っているだけだった
後書き
外伝 光溢れお届けします
掲示板での予告通り、これから10日間ほど投稿できません
次は24日に第22話を投稿します
さて、次のお話がどうなるのか・・・・・
それでは
タッチでした